【事例】アパレル業界|GA4予測オーディエンスを活用したGDN配信による売上改善施策の検証結果
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弊社、株式会社Lifunextでは、SEM広告運用を始めとした様々なマーケティング課題に対して、効果の改善と拡大のために様々な検証を行っております。
今回は、GA4の予測オーディエンス機能を活用したGDN配信を実施し、既存施策との併用による売上への影響を検証した事例をご紹介いたします。
概要
- 業界:アパレル業界
- 媒体:Google 広告
- メニュー:GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)
- 施策:GA4予測オーディエンスを活用したディスプレイ配信
- 結果:既存施策とのカニバリゼーションが発生し、売上純増には至らず
背景
本案件では、アパレルECにおける広告運用において、既存施策であるSDC(ショッピング系配信)への売上依存度が高い状態が課題でした。
売上の安定化と拡張を実現するためには、新たな配信手法の導入と、より購入確度の高いユーザーへのリーチが必要な状況にありました。
そこで、GA4に実装された予測オーディエンス機能に着目しました。
この機能は、機械学習によって購入確率の高いユーザーを自動的に抽出できるため、既存のSDCと並走させることで売上の純増が期待できるのではないかと考え、検証を実施することになりました。
施策内容
今回の施策では、GA4の予測オーディエンス(購入確率)を活用しました。
具体的には、購入確率が40%〜90%のユーザーを対象として設定し、Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)にて配信を開始しました。
配信は既存施策であるSDCと並走する形で運用を開始し、新規・準顕在層の獲得と高確度ユーザーへの効率的なアプローチを目的としました。
プレースメントやターゲット設定については、SDCと近しい配信面や類似ユーザー属性となる設計で検証を実施しました。
これにより、既存施策との相乗効果を期待しつつ、予測オーディエンスの有効性を測定できる環境を整えました。
結果
上記施策を実施したところ、以下の結果が得られました。
- 予測オーディエンス経由:売上に一時的な増加傾向
- 既存施策(SDC):同時期に売上が減少
- アカウント全体:売上の「純増」ではなく、売上の分散(カニバリゼーション)が発生
検証のため、予測オーディエンス配信を一時停止したところ、SDCの売上が回復する結果となりました。
以上の結果から、同一または類似プレースメントへの配信と、ターゲットユーザーの重複により、全体としての売上改善には至らなかったと結論づけました。
予測オーディエンス単体では成果が出ているように見えても、既存施策からの売上シフトが発生していたことが明らかになりました。
まとめ
今回の検証では、GA4の予測オーディエンスを既存施策と併用した際のカニバリゼーションリスクを把握する点がポイントでした。
GA4の予測オーディエンスは、購入確度の高いユーザーにアプローチできる優れた機能であり、単体で見ると成果が出やすい特性があります。
一方で、既存施策と配信面やターゲットが重複する場合、売上のカニバリゼーションが発生する可能性があることが明らかになりました。
アパレルECにおいては、施策単体のCPAや売上だけでなく、アカウント全体での売上構造や役割分担を見据えた設計が重要です。
今後は、予測オーディエンスを「既存施策の代替」ではなく、新規開拓や補完ポジションとして活用し、配信面やターゲット設定を既存施策と差別化することで、真の意味での売上拡大につなげられる可能性があります。
弊社、株式会社Lifunextでは今後も広告最適化を継続し、さらなる成果拡大を目指してまいります。
アパレル業界でのWeb広告運用やGA4を活用したオーディエンス設計に関するお悩み、上記事例に関するご質問やご不明点はお気軽にご連絡ください。
用語解説
- GA4 予測オーディエンス
GA4の機械学習機能を活用し、将来的に購入や離脱などの行動を起こす確率が高いユーザーを自動的に抽出したオーディエンス。 - GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)
Googleが提携するWebサイトやアプリ、YouTubeなどに広告を配信できるディスプレイ広告ネットワーク。 - SDC
ショッピング系の配信手法(※自社定義・社内呼称)。商品データを活用し、購買意欲の高いユーザーに対して配信を行う施策。

2018年株式会社Ptmindへ入社し、Inside SalesとしてWEBアクセス解析ツール(Ptengine)の提案を行う。 2019年にLifunextにジョインし、Google Analyticsを用いた広告運用/戦略立案、リーダーとしてのマネジメントを経験。 BtoB/BtoCまで幅広いクライアントの支援を行い、特にBtoCでは総合アパレルECにおいて、年間予算1億5000万円→2億1000万円まで拡大した経験を持つ。 その後、2023年に株式会社ADKマーケティング・ソリューションズにてBtoCを中心に大型クライアントのWEB広告領域のディレクションに従事し、再びLifunext にジョイン。





