Google/Yahoo!毎のリスティング広告の審査基準と対策方法を紹介

本記事ではリスティング広告の審査落ち回避のポイントやGoogle・Yahooそれぞれの審査基準を紹介します。リスティング広告の審査に通過するには審査基準を知り、データの適正化が求められます。審査状況の確認方法もあわせて紹介するのでぜひご覧ください。

目次

リスティング広告の審査とは

まずは、リスティング広告の審査にかかる日数や、審査対象となる広告の種類について紹介します。リスティング広告を掲載するためには、審査への通過が必要です。審査に通過しなかった場合、広告の配信が停止されてしまいます。Google・Yahooが審査を設けているのは、ユーザーにとって適切な広告を配信するためです。

審査にかかる日数は1〜3日程度

Google広告の審査の場合は、かかる時間は大抵1日です。ただし、出稿する広告内容によっては、それ以上時間がかかるケースもあります。もし、2日以上経っても審査結果のお知らせが届かない場合は、サポートセンターに問い合わせてみましょう。

Yahoo!広告の審査にかかる時間は、最大で3日ですが、Google同様、内容によっては即日通過するケースもあります。どちらも営業日で数えるため、土日祝日を挟む場合は平日より時間がかかると考えておきましょう。

参考:Google広告ヘルプセンター
参考:Yahoo!広告ヘルプセンター

審査対象の広告は4種類ある

リスティング広告の審査対象となる項目は、以下のとおりです。

・検索キーワード
・広告バナーと文章
・動画や画像
・遷移先ページ

検索キーワードは、出稿する広告文との関連性がチェックされます。広告内容との関連性が低いとユーザーの検索ニーズを満たしていないと判断される可能性があるでしょう。

Google広告の広告バナーと文章、動画や画像、遷移先ページには入稿規定があります。規定に反するものは審査ではじかれてしまうでしょう。入稿規定の詳細は後述するため、審査を通過するためにもチェックしましょう。

審査状況は確認が可能

GoogleやYahoo!リスティング広告の審査状況は、それぞれステータスから確認が可能です。

Google広告の審査状況を確認する手順は、以下のとおりです。

1.Google広告の管理ページにログインする
2.画面左側のメニューから「検索キャンペーン」を選択する
3.「広告と広告表示オプション」を選択し、「ステータス」で確認する

Google広告のステータスは、「有効」「有効(制限付き)」「無効」「不承認」の4つで示されます。

ステータス内容
有効通常通り審査が承認され、すべてのユーザーに広告が配信されている状況
有効(制限付き)広告表示はされるがポリシーによって制限されている状態
無効キャンペーンが削除や一時停止されている状態
不承認ポリシーに違反しており、広告表示ができない状態

Yahoo!広告の審査状況を確認する手順は、以下のとおりです。

1.Yahoo!広告の管理ページにログインする
2.画面上部のメニューから「検索広告」を選択する
3.画面左側のキャンペーン一覧から確認したいキャンペーンを選択する
4.「表示内容選択」から「広告」を選択する
5.「表示▼」から「表示項目の編集」を選択する
6.表示させたい項目として「審査状況」「審査申込日」「審査完了日」を選択する
7.適用を選択すると審査に関するステータスが画面に表示される

Yahoo!広告のステータスは、「承認済み」「審査中」「掲載不可」「掲載停止」で表示されます。     

ステータス内容
承認済み通常通り審査が通り広告の掲載が可能な状態
審査中現在審査中のため、しばらくしてからもう一度確認が必要な状態
掲載不可何らかの基準に反しており広告が掲載できない状態
掲載停止掲載中の広告が広告掲載ガイドラインに反していると発覚し、掲載が止められている状態

「承認済み」は、通常通り審査が通り広告の掲載が可能な状態です。「審査中」は、現在審査中のため、しばらくしてからもう一度確認しましょう。「掲載不可」は、何らかの基準に反しており広告が掲載できない状態です。「掲載停止」は、掲載中の広告が広告掲載ガイドラインに反していると発覚し、掲載が止められている状態を指します。

Googleリスティング広告の4つの審査基準

ここでは、Googleリスティング広告の4つの審査基準を紹介します。Googleの公式サイトにて、Google広告のポリシーが公表されており、どのような観点で広告をチェックしているのかがわかります。Google広告の審査を通過するためにも、まずは公式情報をチェックしておくと良いでしょう。

参照:Google 広告のポリシー

禁止コンテンツ

Google広告では、以下4つの禁止コンテンツの項目が設定されています。

・偽造品
Google広告では、偽造品の宣伝や販売が禁止されています。偽造品に該当するものは、ほかの商標と同じものまたは、見分けるのが難しいほど似ている商標やロゴを使用している製品などです。また、本物と偽って販売している類似商品も該当します。

・危険な商品やサービス
人に対して、損害や危害、負傷が発生する危険のある商品やサービスの宣伝は認められていません。危険な商品やサービスとは、危険ドラッグや向精神薬、薬物を使うための器具、武器や兵器、銃弾、爆薬、有害物質の作成手順などです。また、タバコ関連商品や花火などもGoogle広告では、危険な商品やサービスに該当します。

・不正行為を助長しかねない商品やサービス
不正行為を促すような商品やサービスの宣伝も禁止されています。例えば、ハッキング用のソフトウェアやハッキングの手順、広告やWebサイトのトラフィックを水増しするサービス、偽造文書、受験の代行サービスなどです。

・不適切なコンテンツ
見る人がネガティブな衝撃を受けるコンテンツや、憎しみや偏見、差別などを助長する可能性のある広告やリンク先の掲載は認められていません。例えば、いじめや脅し、人種差別、犯罪現場・事故現場の生々しい映像、動物の虐待、自傷行為、殺人、恐喝などです。また、絶滅危惧種の販売や取引に関するコンテンツも禁止されています。

禁止行為

Google広告では、以下3つの禁止行為が設定されています。

・広告ネットワークの不正使用
広告の審査基準を不正に通過させたり、審査のプロセスをごまかしたりするシステムやソフトウェアの広告やコンテンツは認められていません。例えば、マルウェアを含むコンテンツの宣伝や、ユーザーへ表示するリンク先を隠すための「クローキング」の手法、広告表示だけを目的としたページの宣伝を行う「アービトラージ」、ユーザーを別の場所に遷移させるための「ブリッジページ」や「ゲートウェイページ」の宣伝などです。

・データの収集と利用
ユーザー情報の不正利用や目的を明確にしなかったり、適切な情報開示や安全対策を行わないまま情報を収集することは認められていません。例えば、セキュリティ保護がかけられていないサーバーを使用してクレジットカード情報を取得する行為や、ユーザーの性的思考や経済状況を把握している旨を表示した宣伝などです。

・不実表示
Google広告では、明確かつ嘘偽りのない広告表示に努めているため、ユーザーをだます目的で商品やサービスの情報を開示していなかったり、誤解を招く情報を掲載していたりする宣伝やコンテンツは、認められていません。例えば、請求金額や支払に関する詳細な情報などが該当します。

制限付きコンテンツ

Google広告では、法律的または文化的観点から、取り扱い方法に注意しなければならないコンテンツの基準を定めています。掲載が不適切であると判断されたコンテンツは、制限付きで配信されます。制限付きコンテンツの対象となる広告の種類は、以下のとおりです。

・デフォルトの広告の扱い
・性的なコンテンツ
・アルコール
・著作権
・ギャンブル、ゲーム
・ヘルスケア、医薬品
・政治に関するコンテンツ
・金融サービス
・商標
・法的要件
・その他の制限付きビジネス
・制限付きの広告フォーマットと機能

自社の広告が制限の対象となる項目に該当していないか事前にチェックしましょう。

品質基準

Google広告、Yahoo!広告ともに、広告が一定の品質基準を満たしていないと表示できない場合があります。広告の品質は、品質スコア(インデックス)でチェック可能です。スコアは1~10の数値で締められており、キーワード単位で確認できます。品質スコアが高いほど、検索ユーザーのニーズに一致していると判断されます。

▼Google広告の品質スコア表示

▼Yahoo!広告の品質スコア表示

品質スコアは、広告の掲載を決める判断基準にもなりますが、広告が上位表示されるかどうかを判断するためにも用いられる基準です。効果的な広告配信を行うためにも、品質スコアの向上が欠かせません

Yahoo!広告の3つの審査基準

こちらでは、Yahoo!広告における3つの審査基準を紹介します。Yahoo!広告の公式サイトにて、アカウント審査基準が公表されており、どのような観点で広告をチェックしているのかがわかります。Yahoo!広告の審査を通過するためにも、まずは公式情報をチェックしておくと良いでしょう。

参照:4. 禁止となる表現、商品やサービス

法令違反の恐れがある

Yahoo!広告では、法令に違反しているまたは違反するおそれがある商品やサービスの宣伝は認められていません。そもそも、法律に反する商品やサービスを販売する行為自体が違法ではありますが、そのようなものの販売を助長する行為につながるおそれがあるため、Yahoo!広告では、厳しく制限をかけています。

他人の迷惑になる

Yahoo!広告では、他人の権利を侵害したり、迷惑になったりするコンテンツの配信も禁止しています。例えば、誹謗中傷、差別、セクシュアルハラスメントとなるもの、詐欺とみなされるような商法、犯罪を肯定・助長するもの、反社会的勢力によるものなどです。また、サービスや商品の内容が明確でない場合も、配信できない可能性があります。業界が定めているガイドラインなども基準としているため、Yahoo!広告の基準とあわせて事前に確認しましょう。

指定するサービスの広告である

Yahoo!広告では、以下のような商品やサービスの配信が禁止されています。

・性的な商品やサービス
・児童ポルノを連想させるもの
・売春や援助交際をあっせんする行為やそれを正当化したり、推奨したりするもの
・国内で承認されていない医薬品や医療機器
・脱法ドラッグや合法ハーブなどと呼ばれるもの
・ブランド商品の模倣品や偽造品
・主に武器として使用されるもの(銃器、弾薬、刀剣などの刃物、催涙スプレー、スタンガンなど)
・ねずみ講へ誘導したり、紹介したりするもの
・連鎖販売取引(マルチレベルマーケティング、ネットワークビジネス)へ誘導したり、紹介したりするもの
・違法な盗聴、盗撮を目的とするもの(超小型カメラなど)
・クレジットカードのショッピング枠現金化サービス
・タバコや電子タバコ
・広告表現において過去に重大な違反実績があるもの

参照:4. 禁止となる表現、商品やサービス

自社の商品やサービスおよび広告が該当していないか事前にチェックしましょう。

リスティング広告の審査に落ちた際の対処法

ここでは、リスティング広告の審査に落ちてしまった際の対処法を紹介します。1度審査に落ちてしまっても、再度申請は可能です。なぜ落ちてしまったか原因を明確にして対策を立てましょう。

1.落ちた原因を特定

まず、何が原因で審査に落ちてしまったかを確認しましょう。Google広告では、管理画面から審査に落ちた理由が確認できます。Google広告が基準とするどの項目で引っかかってしまったのかを確認し、原因にあわせた対策を立てる必要があります。

原因は、各ポリシーと対応しているアクションを設定したり管理したりするポリシーマネージャからの確認も可能です。もし、原因が特定できない場合は、サポートに問い合わせるのも一つの手段です。

なお、Google 広告のポリシー マネージャーにアクセスするには、ツールの表で [設定] をクリックし、[ポリシー マネージャー] タブを選択します。

2.改善

再審査で通過するためには、特定した原因にあわせた改善が必要です。

例えば、広告バナーや文章が原因であった場合は、バナーの修正や再作成を行いましょう。文章についても、Google広告がポリシーに違反すると判断する文言がないようリライトをします。商品やサービスと広告文の関連性が低いためであれば、キーワードの見直しを行い、商品やサービスと広告の関連性を高めましょう。

3.再提出

ポリシーに違反している箇所や品質が足りていない部分の修正が完了したら、再度申請しましょう。

Google広告では、「広告と広告表示オプション」から違反箇所を修正して保存ボタンを選択すると、自動で再審査へ進みます。     

Yahoo!広告では、広告管理ツールで審査の否認理由を確認し、抵触箇所を修正して保存ボタンを選択すると再審査へと進みます。

リスティング広告審査の6つのチェックポイント

ここでは、リスティング広告審査を通過するための6つのチェックポイントを紹介します。ポリシーへの違反なく1度の審査で通過し、スピーディに広告運用を開始できるように、ポイントをしっかりチェックしましょう。

1.最上級表現

リスティング広告では、「最も」「絶対」「唯一」「世界初」などの最上級表現を使用する際は、注意が必要です。このような表現を使うときは、第三者による根拠が明記されたデータの提出が求められます。出典としてリンクを貼り付ける必要があります。

なお、Yahoo!広告では、1年以内の調査データであることも求められているため注意が必要です。

2.禁止されている記号や表現の使用

リスティング広告では、禁止されている記号や文章表現があります。

例えば、「*(アスタリスク)」や「@」などです。また、句読点や感嘆符の連続といった記号を本来の目的とは異なる方法で用いている場合も、審査に影響を及ぼします。また、注目を集めるため故意にアルファベットの大文字と小文字を混在させている表記も避けましょう。

3.薬事法への抵触

リスティング広告では、薬事法に抵触するような表現の使用は禁止されています。医薬品や美容系製品、健康食品などの表現でよく用いられます。例えば、以下のような文言です。

・肌がきれいになる
・ニキビが完治する
・しわを予防する
・アンチエイジング
・髪が生えてくる

薬機法のルールは複雑なため、見逃してしまうリスクが高い要件といえます。まずは、「治る」「良くなる」など効果を断定する言い方は避けた方が良いでしょう。薬事法への抵触を防ぐためには、薬事法の専門家にチェックしてもらう方法が確実です。費用はかかりますが、審査への通過率を上げたい場合は利用を検討しましょう。

4.LPのエラー

広告のリンク先に何らかのエラーがあると、審査に落ちる可能性があります。考えられるエラーは、リンク先のページが未完成、URLミスやアップロードミスでページに飛べない、パスワードにより制限がかかっているなどです。

特に新しい商品やサービスの場合、サイトページの完成が遅れるケースもあります。広告を審査に出す際は、事前にページが正しく表示されているかをチェックしましょう。

5.広告文とLPの整合性

出稿する広告文とリンク先のLPで整合性が取れていないと審査に影響を及ぼします。よくあるのが、価格に関する表現です。検索ユーザーに表示された広告では70%オフと謳っているのに、リンク先のLPでは、通常価格で販売されているといったケースでは、価格の整合性が取れていないため、審査に落ちる可能性があります。審査を通過するためにも、広告文とリンク先のLPの内容に矛盾が生じないよう注意しましょう。

出稿する広告文とリンク先のLPで整合性が取れていないと審査に影響を及ぼします。よくあるのが、価格に関する表現です。検索ユーザーに表示された広告では70%オフと謳っているのに、リンク先のLPでは、通常価格で販売されているといったケースでは、価格の整合性が取れていないため、審査に落ちる可能性があります。審査を通過するためにも、広告文とリンク先のLPの内容に矛盾が生じないよう注意しましょう。

6.広告主の情報

Webサイトに広告主の情報を掲載していないと審査に落ちる可能性があります。必要な情報は以下の3つです。

・広告主の名称(会社名または氏名)
・広告主の所在地
・広告主の電話番号

上記情報の掲載漏れがないよう事前に自社のWebサイトをチェックしましょう。

リスティング広告の審査について不明点があればサポートを受けよう

リスティング広告で、自社の認知度アップや売上の向上を目指すなら、まず広告が審査に通過する必要があります。Google広告やYahoo!広告では、それぞれ審査基準が設けられているため、基準をクリアした形の広告作成が欠かせません。
もし、1度審査に落ちても原因の箇所を改善できれば再審査を依頼して、広告の掲載が可能です。確実に審査を通過したい、審査に落ちた具体的な原因や改善点がわからないなどの悩みを抱えている方は、広告運用を専門とする会社に、審査から運用まで依頼するのも一つの手段です。効率的に広告運用を開始したい方は、外部からサポートしてもらう方法も検討しましょう。

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