【認定代理店直伝】リスティング広告のキーワード選定方法とポイント

Google・Yahoo!認定代理店が教えるリスティング広告のキーワード選定方法とポイント

リスティング広告はキーワード選定が重要です。キーワードの選び方に問題があると、広告予算を無駄に消化してしまいかねません。

本記事ではGoogleとYahoo!の認定代理店であるLifunextが、キーワード選定方法とポイントを紹介します。

目次

リスティング広告で成果を出すためにはキーワード選定が最重要

リスティング広告におけるキーワード選定は、広告予算の効率を最大化し、効果的に広告を配信するために重要です。適切なキーワードを選定することで、ターゲットとするオーディエンスに正確にリーチし、クリック率(CTR)の向上やコンバージョン率の増加に直結するためです。

また、無関係なキーワードによる無駄な広告表示を避けることができ、広告費用の無駄遣いを防ぎます。さらに、市場や競合の動向を理解するために必要な観察力の強化にも繋がり、戦略的な広告展開やコンテンツの最適化に役立ちます。

このように、キーワード選定はリスティング広告の成功において中心的な役割を果たすものです。本記事で紹介する選び方を実践して、適切なキーワードで広告を配信しましょう。

リスティング広告のキーワード選定を行う前の準備-3C分析から始めよう-

リスティング広告のキーワード選定を行うためには、3C分析が大切です。3C分析とは、「市場・顧客(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の3つを分析し、自社の強みを見つけることです。

ここでは3C分析に則って、キーワード選定する際に必要な準備を3つ紹介します。

  • ターゲット層の理解を深める
  • 自社の強み・弱みを整理する
  • 競合の出稿情報を把握する

それぞれ解説します。

ターゲット層の理解を深める

キーワード選定には、ターゲット層の理解を深めることが重要です。これは3C分析の一つである「Customer(市場・顧客)」の要素に該当し、市場における顧客のニーズや行動パターンの把握が求められます。

例えば、次のように特性を細分化し、具体的なペルソナを設定します。

  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 趣味
  • 検索するキーワード
  • 使用するデバイスなど

ペルソナを作ることでターゲット層のニーズに合わせて最適化し、広告のクリック率やコンバージョン率を向上させられるでしょう。

自社の強み・弱みを整理する

自社サービス・商材の強みと弱みを改めて分析・整理することも大切です。これは3C分析の一つである「Company(企業)」の要素に関連し、自社の競争位置を明確にするための基礎となります。

自社サービスや商品の強みを理解することで、長所となる部分を前面に出したキーワード戦略を立てることができます。一方で、弱みを認識することは、競合との差別化を図るための戦略を練るうえで役立つでしょう。

また、弱みを把握することで、弱点を補強するか、または競争が激しくないニッチな市場に焦点を当てるキーワード選定が可能となります。

競合の出稿情報を把握する

競合がどのようなリスティング広告を出稿しているのかどうか、また、出稿している場合はどのようなキーワードで出稿しているかも調査しましょう。3C分析の「Competitor(競合)」の要素に該当し、自社の位置づけと競争環境を理解できるでしょう。

競合が使用しているキーワードや広告文の内容やメッセージ、ターゲットにしている顧客層などを分析することで、自社の広告戦略で差別化を図るヒントを得られます。

また、競合の戦略を理解することで、市場のトレンドや顧客のニーズの変化にも敏感になれるため、長期的な広告戦略の立案にも役立つでしょう。

5ステップで行うリスティング広告のキーワード選定手順

リスティング広告のキーワード選定手順は一般的に次の通りです。

  • ステップ1:軸(メインキーワード)の選定
  • ステップ2:掛け合わせるキーワード(サブキーワード)の選定
  • ステップ3:マッチタイプの設定
  • ステップ4:除外キーワードのピックアップと設定
  • ステップ5:意図・属性毎のキーワードグルーピング

ここではそれぞれのステップを詳しく解説します。

ステップ1:軸(メインキーワード)の選定

まず軸(メインキーワード)を選定しましょう。自社のサービスや商品を最もよく表すキーワードを特定し、そのキーワードを中心に広告戦略を展開します。

メインキーワードの選定方法はさまざまです。主な選定方法の一つに、自社の製品名やサービス、業界用語、ブランド名など、ターゲット顧客が検索する可能性の高い用語をリストアップし、最も関連性の高いものを選ぶというものがあります。

また、SEOツールやキーワードプランナーなどのツールを活用して、キーワードの検索ボリュームや競争率を分析することも大切です。

キーワード選定時のキーワードプランナーの使い方

キーワードプランナーは、リスティング広告のキーワード選定において重要なツールです。キーワードプランナーに製品やサービスに関連する基本キーワードを入力すると、検索ボリュームや競合性、予想クリック単価(CPC)などのデータが表示されます。

例えば、「婦人服」というキーワードを入力した場合、次のようなデータが表示され、キーワードの選定に役立てることができます。

できる限り検索ボリュームが高く、かつ競争度が低いキーワードを見つけ出しましょう。

ステップ2:掛け合わせるキーワード(サブキーワード)の選定

次に、サブキーワードを選びます。メインキーワードと組み合わせることで、広告の可視性を高め、より関連性の高いユーザーを引き寄せることが期待できるでしょう。

選定方法としては、まずメインキーワードに直接関連する用語やフレーズをリストアップします。例えば、製品の特徴や用途、メリット、消費者の疑問やニーズです。

リストアップしたキーワードを市場のトレンドや季節性、地域性などの要素と掛け合わせ、特定のセグメントに訴求するキーワードを見極めます。

ラッコキーワードの活用する

サブキーワードの選定方法としてラッコキーワードが挙げられます。ラッコキーワードはブラウザ上で無料で使えるSEO支援ツールです。

例えば、「パソコン」のサブキーワードを考える場合、このようにAIが自動的に候補を表示してくれます。

ただし、有料会員にならないと5つの候補しか表示されない点に注意してください。有料プランは月額440円〜で、次のような特徴があります。

  • AIによる提案の出力データ量・利用回数の大幅増加
  • 高精度AIによる記事タイトル・記事見出しの提案
  • 各機能の出力データ量・利用回数の大幅増加
  • 月間検索数などの有料限定機能
  • フィルタ/ソート/マッチタイプなど分析の補助となる機能

もちろん無料のまま使い続けることもできるため、まずはラッコキーワードを利用してみましょう。

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競合サイトの流入キーワードを参考にする

競合サイトの流入キーワードを参考にすることもおすすめです。競合がどのキーワードで出稿しているかを把握することで、未開拓のキーワードや競合の少ないキーワードを見つけ出せるためです。

競合サイトの流入キーワードを調査するには、SEMRUSHがおすすめです。SEMRUSHは競合分析やキーワードリサーチに特化した強力なツールで、競合が使用しているキーワードやキーワードのパフォーマンスを分析します。

SEMRUSHはリスティング広告だけでなく、SEOにも役立ちます。料金は最も安いプランで$142.95 /月とラッコキーワードに比べると高額ですが、他にもさまざまな機能があるため、分析やリサーチに力を入れたい方は導入の検討をおすすめします。

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ステップ3:マッチタイプの設定

メインキーワードとサブキーワードを選定したら、マッチタイプを設定しましょう。マッチタイプには主に「完全一致」、「フレーズ一致」、「部分一致」の3種類があります。

マッチタイプ表記対応する検索クエリ例
完全一致[ランニングシューズ]「ランニングシューズ」「シューズ ランニング」「靴 ランニング」
フレーズ一致“ランニングシューズ”「メンズ ランニングシューズ」「ランニングシューズ おすすめ」「ランニングシューズ 女性用」
部分一致ランニングシューズ「ランニング ウェア」「靴 スニーカー」「靴 運動用」

広範囲に広告を掲載したい場合は部分一致、特定の検索意図に焦点を当てたい場合は完全一致が適しています。

以下でそれぞれを解説します。

完全一致

完全一致とは、指定したキーワードと完全に一致する検索クエリにのみ広告を表示させる設定です。広告を表示する際の関連性を最大限に高めることができ、不要なクリックの削減が期待できます。

例えば、キーワードが「[ランニングシューズ]」の場合、完全一致では次の検索クエリでのみ広告が表示されます。

  • 「ランニングシューズ」
  • 「シューズ ランニング」
  • 「靴 ランニング」

完全一致は特定のキーワードでのみ配信したい場合や、コンバージョン率の増加を目指す広告におすすめです。

フレーズ一致

フレーズ一致は、指定したフレーズのいち部分が検索クエリに含まれている場合に広告を表示させる設定です。表示されるキーワードの幅を広げつつ、特定のユーザーに効果的にリーチすることができるでしょう。

例えば、キーワードが「”ランニングシューズ”」の場合、フレーズ一致では次のような検索クエリで広告が表示されます。

  • 「メンズ ランニングシューズ」
  • 「ランニングシューズ おすすめ」
  • 「ランニングシューズ 女性用」

フレーズ一致はリーチを広げつつ、コンバージョンも獲得していきたい場合に適しています。

部分一致

部分一致は、指定したキーワードに関連する検索クエリに対して広告を表示させる設定です。さまざまな検索意図を持つユーザーにリーチしやすくなり、顧客の開拓に役立ちます。

例えば、キーワードが「ランニングシューズ」の場合、部分一致では次のような検索クエリで広告が表示されます。

  • 「ランニング ウェア」
  • 「靴 スニーカー」
  • 「靴 運動用」

部分一致は、リーチを拡大したいときやユーザーを開拓したいときに最適です。

ステップ4:除外キーワードのピックアップと設定

マッチタイプを設定したら、除外キーワードを設定します。除外キーワードを設定することで無関係な検索クエリを排除し、広告の品質と効率を向上させられるでしょう。

例えば、「無料」で提供していないサービスを広告している場合、「無料」を除外キーワードに設定することで、無料を求めるユーザーを除外できます。また、競合他社のブランド名や製品名を除外キーワードとして設定すれば、そのブランドや製品を検索するユーザーに対して自社の広告が表示されないようにすることが可能です。

このように除外キーワードを適切に設定することで、広告の関連性を高め、広告予算をより効果的に使用できるようになるでしょう。

除外キーワードの設定方法

除外キーワードの設定方法は次の通りです。

  1. 広告プラットフォームにログインする
  2. キャンペーンを選択する
  3. 「オーディエンス、キーワード、コンテンツ」をクリックする
  4. 「検索キーワード」をクリックする
  5. 除外キーワードを追加する
  6. 設定を保存する

ステップ5:意図・属性毎のキーワードグルーピング

最後に、選定したキーワードを意図・属性毎にグルーピングしましょう。広告のターゲティングを細分化することで、より関連性の高いユーザーに広告を届けられます。

例えば、オンラインで靴の販売を行う場合、キーワードを次のようにグルーピングします。

  • 「購入意欲が高い(例:”ランニングシューズを購入”)」
  • 「商品情報を求めている(例:”ランニングシューズのレビュー”)」
  • 「特定のブランドに興味がある(例:”ナイキ ランニングシューズ”)」

各グループに合わせた広告文やLPを用意することで、ユーザーの検索意図に対して最適な広告を配信できます。

初回キーワード設定後にPDCAを回して調整が必要

リスティング広告は配信して終わり、というものではありません。配信を開始したあと、成果の結果次第で、除外キーワードの追加や入札価格の調整を行っていくことが重要です。

ここではPDCAを回すための施策を4つ紹介します。

  • キーワードの追加
  • パフォーマンスが良くないキーワードの除外
  • マッチタイプの調整
  • 入札単価の調整

キーワードの追加

キーワードを追加することで広告のリーチを拡大し、より多くのユーザーにアプローチできるようになります。初回のキーワード設定後に検索語句のデータを分析することで、コンバージョンに繋がりそうな新たなキーワードを発見できるためです。

特に、想定していなかった検索語句からコンバージョンに結びついている場合、これらの語句を新たなキーワードとして追加しておきましょう。広告のパフォーマンスが向上し、費用対効果の改善につながります。

パフォーマンスが良くないキーワードの除外

クリック率が低い、またはコンバージョンに至らないキーワードは除外しておくことも大切です。パフォーマンスが良くないキーワードを除外することで、広告のターゲティング精度が高くなり、予算を効率的に配分できるでしょう。

キーワードを選定する際は、本当に除外すべきか慎重に検討することが重要です。

マッチタイプの調整

想定していない検索クエリでの配信が多い、または特定のタイプで望んだ成果が得られない場合、マッチタイプを調整しましょう。

例えば、部分一致のキーワードが関連性の低いクエリに対して広告を表示している場合、フレーズ一致や完全一致に変更してみましょう。より関連性の高い検索クエリに対してのみ、広告が表示されるように調整できます。

逆に、完全一致で配信範囲が狭すぎると感じた場合は、フレーズ一致や部分一致に変更して配信範囲を広げることも考えられます。

入札単価の調整

初回の広告配信を実施して得られたデータを基に、次の指標を分析しましょう。

  • 品質スコア
  • クリック単価(CPC)
  • コンバージョン単価(CPA)
  • コンバージョン率(CVR)など

各キーワードのパフォーマンスを評価し、それぞれに対する入札単価を適切に調整することが大切です。

高い品質スコアを持つキーワードに対しては、入札単価を上げることで広告の表示頻度向上や上位表示が期待できます。一方で、CPCが高いにも関わらずCVRが低いキーワードでは、入札単価を下げることでコスト効率を改善できる可能性があるでしょう。

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まとめ:キーワード選定がしっかりしていることで成果に直結しやすくなる

リスティング広告はキーワード選定が大切です。キーワードの選定によって、効果が大きく異なります。本記事で紹介した点を踏まえて、キーワードを慎重に選びましょう。

キーワードの選定が難しい場合、Webマーケティングの代理店に依頼することも選択肢の一つです。LifunextはGoogle、Yahoo!の正規代理店です。実に、弊社にて運用させていただいた92%の広告アカウントが効率を改善しています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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リスティング広告のお悩みをプロに相談してみませんか?

Lifunextは、Google Partner・Yahoo!セールスパートナーです。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。

無料のご相談・無料のWeb広告アカウント診断を実施しているので、お気軽にお問合せください。

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