【マーケ担当者必見!】SEO対策のメリットとは?取り組むべき業界や注意点も解説

企業がオウンドメディアや公式サイトを運用することが一般的になった昨今、SEO対策(検索エンジン対策)は、Webマーケティングで欠かせない施策の一つです。

しかし、実際にSEO対策を実施するメリットが理解できないマーケティング担当者の方もいるのではないでしょうか。

本記事では、SEO対策の概要とそのメリット、取り組むべき業界について解説します。

目次

SEO対策とは

SEO対策とは、Search Engine Optimizationの略語で、検索エンジンで特定のキーワードが検索された際に、自社のWebサイトを検索結果の上位に表示させるための施策です。

自社のWebページが検索結果で上位に表示されると多くのユーザーの目に留まるため、流入数(PV数)の増加や集客の向上が期待できます。

検索結果から流入してきたユーザーに対して自社の商品・サービスを訴求できれば、CV数の向上にもつながります。

そのため、Webサイトやオウンドメディアを運営するうえで、SEO対策は欠かせない施策の一つです。

SEO対策のメリット

WebサイトやオウンドメディアにSEO対策を施すとどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは代表的な7つのメリットについて解説します。

費用対効果(コストパフォーマンス)が高い

SEO対策は、他のWeb施策と比べて費用対効果が高い傾向にあります。

Web広告は集客スピードが速いものの、出稿期間が終わると集客効果もなくなります。

一方、SEO対策の場合、上位表示されると長期的に集客を維持することが可能です。

また、広告はクリック数やアクセス数に応じて費用が発生し、チラシやDMも配布数が増えるほどコストがかさみます。

しかし、SEO対策はサーバー代やドメイン費用のみで、追加の費用を抑えながら運用が可能です。

潜在層から顕在層まで幅広いユーザーにアプローチできる

潜在層とは、悩みや課題を持っていても気づいていない、または情報収集に至っていないユーザーのことです。

潜在層には、関心を引く訴求を行うことで、見込み顧客への転換が可能です。

例えば、ファッションに関心のあるユーザーに対し、トレンドや着回しの提案を行うことで興味を引くケースが挙げられます。

一方、顕在層はすでにニーズを自覚しており、課題を解決するコンテンツを提供すれば、購買行動を起こしやすい状態にあります。

そのため、顕在層向けのキーワードを意識したSEO対策を行うことで、商品やサービスの認知を促し、購入・契約につなげられます。

中長期的な集客ができる

SEO対策に成功したWebサイトは中長期的にわたって集客を期待できます。

上位表示に成功することは、検索キーワードの選定が正しく行えており、ユーザーにとって価値あるコンテンツを提供できると認められるためです。

自社のWebサイトやオウンドメディアでユーザーニーズにあったコンテンツを提供し続ければ、類似する検索意図を有するユーザーからの訪問が期待できるでしょう。

なお、Googleのアルゴリズムは定期的に更新されており、サイトの評価基準もそれに応じて変更されています。

中長期的に集客を維持するには、継続的なメンテナンスが不可欠です。

ユーザーニーズやコンテンツの見直し、情報の更新などを行い、アクセス数の維持に努めましょう。

制作したコンテンツが自社の資産になる

SEO対策を通じて制作したコンテンツが将来的には自社の資産になりうることもメリットです。

検索エンジンに評価されるコンテンツは、ユーザーに訴求できる高い価値があります。

これらの価値を蓄積していくことで長期的な集客手段となるためです。

さらに、質の高い価値あるコンテンツやWebページを追加していくことでWebサイト全体の評価の向上にもつながります。

また、制作したコンテンツをセミナー資料やプレゼン資料、ホワイトペーパーなどに転用することも可能です。

SEO対策の効果は早期には表れないかもしれませんが、将来的な資産となる可能性を含めて長期計画に基づいて進めていきましょう。

自社や商品・サービスのブランディング効果がある

SEO対策による上位表示は、ブランディングやPRにも効果的です。

一般的に、検索結果の上位にある情報ほど信頼性が高いと認識されやすく、SEO対策が成功するとブランド力の向上にもつながります。

ブランド力が確立すると、成約率の向上やリピーターの増加につながり、口コミや評判の拡散によってさらに強化されます。

さらに、他のWebページからの被リンク獲得にもつながり、SEO効果の向上も期待できるでしょう。

企業の権威性の向上につながる

SEO対策は、権威性の向上にも寄与します。

検索エンジンによって権威性が高いと判断されると、上位表示されやすくなるためです。

ただし、権威性に対する評価を高めるには、頻繁に情報を更新して、ユーザーにとって価値あるWebページを維持し続けなければなりません。

ユーザーによるシェアや他のWebサイトからの被リンクが増えれば、さらに信頼性や権威性が高まるでしょう。

広告費の削減効果がある

SEO対策によって流入数を増やすことができれば、CV数も増加するため、結果として広告費の削減効果が期待できます。

先述のとおり、広告出稿には継続的な費用がかかります。

例えば、特定のキーワードが検索された場合に、検索結果画面にテキスト形式の広告が表示されるリスティング広告では、広告がクリックされるごとに課金されます。

顕在層にアプローチできる一方で、費用がかさむ点がデメリットです。

一方で、SEO対策に成功すれば長期的な流入が見込めるため、Webサイトやオウンドメディア経由の成約率を高めることが可能です。

将来的に、徐々に広告を減らしていけば広告費を大幅に削減できるでしょう。

SEO対策に取り組むべき企業・業界

SEO対策は集客・ブランディング効果が見込める効果的な施策ですが、向き不向きがあります。

ここでは、SEO対策に取り組むべき企業や業界の特徴を解説します。

BtoBビジネス業界

BtoBでは、顧客は時間をかけてじっくりと商品やサービスを検討します。

そのため、検索エンジンを通じて情報収集を行うことが多く、SEO対策で自社のWebサイトを上位に表示させれば、多くの潜在顧客にアプローチできます。

また、BtoBでは専門的な情報を求める顧客が多いため、SEO対策を通じて専門性の高いコンテンツを提供することで、信頼性を高め、顧客との長期的な関係を築くことができます。

ニッチな商材を扱っている業界

ニッチな商材を扱っている業界、言い換えると、高い専門性や権威性を有する競合が少ない業界では、SEO対策が向いています。

検索順位は、ライバルとなる競合他社のWebサイトとの比較評価によって決定するためです。

さまざまなWebサイトのなかでも、コンテンツの質や量が充実していて、信頼性、専門性、権威性、有益性が高いWebサイトは高評価が期待できます。

ニッチな商材でこれらの条件を満たすことができれば、競合他社よりも評価され、SEO効果を享受できるでしょう。

地域性の高い店舗型ビジネス業界

地域性の高い店舗型ビジネスを行っている場合は、MEO(ローカルSEO)施策の実施が効果的です。

MEOとは、特定の地名とジャンルを掛け合わせて検索した際に、検索結果ページやGoogle Mapに自店舗の情報を上位表示させるための施策です。

MEOを適切に行えば、潜在顧客へのアプローチも可能となり、実店舗への集客効果が期待できます。

SEO対策の基本的な流れ

SEO対策は、具体的にどのように進めていけば良いのでしょうか?ここでは、基本的な6つの流れを解説します。

① SEO対策を行う目的を明確にする

SEO対策に際して、初めに行うのが目的の明確化です。

目的があいまいなままだとSEOの対策方針の策定が不完全で成果を得られないためです。

「顕在層向けに、商品購入や資料請求、問い合わせなどCVにつながる行動を促す」「ブランディングを強化して潜在層への認知を高める」など、具体的な目的を定めましょう。

また、後に行う効果検証のために、最終ゴールとなる指標KGIと、その中間目標となるKPIそれぞれの数値目標をこのタイミングで設定しておくことも重要です。

② ペルソナを設定する

続いて、SEO対策の対象となるペルソナを設定します。

ペルソナとは、自社にとって理想的な顧客像のことで、ターゲットよりも具体的な条件を設定します。

例えば、性別、年齢、居住地域、年収などのデモグラフィック情報を詳細に設定しましょう。

ペルソナを設定すると、自社がターゲットとしているユーザーがどのような課題・ニーズを抱えているのか、何に興味・関心を持つのか、などを洗い出しやすくなります。

③ キーワードを選定する

先の手順で設定したペルソナをもとに、そのユーザーが検索に用いるであろう検索キーワードを選定します。

まずは、自社の目的に応じた具体的なキーワードを定めましょう。

続いて、ペルソナが抱える課題などをもとに、ニーズの高いキーワードを洗い出します。

メインとなるキーワード以外に関連性の高いキーワードを組み合わせる複合キーワードを用いることで、よりニッチな層にも認知してもらうことが可能です。

さまざまな関連キーワード、複合キーワードから自社の目的に沿い、検索需要のあるキーワードを選定しましょう。

④ 不足コンテンツを制作する

自社のWebサイトやオウンドメディアに、検索キーワードに対応するコンテンツがない場合は追加で制作します。

ただし、価値の低いコンテンツを大量に掲載するとSEO評価が下がる原因となります。

ペルソナのニーズを考え抜いたうえで、ニーズにこたえられる良質なコンテンツを制作することが重要です。

⑤ 効果検証を行う

コンテンツを公開すれば、効果検証を行います。

例えば、資料請求を目的とする場合であれば、何件の資料請求があったのか、KGIを達成できているかを検証しましょう。

Googleアナリティクスなどの分析ツールを導入するのも効果的です。

ユーザーのリアルタイムの状況や基本属性、流入元などを把握できるため、今後の施策に活かすことができます。

また、例えば離脱率が高いWebページがあれば、なぜ離脱率が高いのかを検証して、迅速に改善するように心がけましょう。

⑥ 必要に応じてリライトする

効果検証の結果をもとに改善が必要な状態であると判断した場合は、リライトを行います。

また、コンテンツに掲載している情報が古くなっている場合は、最新の情報に置き換えましょう。

定期的にリライトを行い記事を改善していくことで、検索エンジンからの評価が高まります。

SEO対策を成功させるためのコツ

ここまで、SEO対策のメリットとやり方について解説しましたが、成果につなげるにはコツを押さえることが大切です。

ここでは、SEO対策を成功させるための4つのコツをご紹介します。

ユーザーの検索ニーズを満たす有益なコンテンツを制作する

検索ユーザーは、明確な目的をもって検索行動に出ているため、SEO対策ではユーザーの検索意図を理解することが重要です。

検索キーワードをもとに、ユーザーの検索意図を具体的に検討します。

ユーザーは今、どのような状況で、何に関する情報を求めているのかを具体的に洗い出してください。

なお、有益なコンテンツの制作には、キーワード自体についての記事と関連するトピックも網羅して制作することが有効です。

自社だけでなく、競合他社やマーケットの分析を行う

自社のWebページを上位表示させるには、競合他社やマーケットの分析を行うことも不可欠です。

なぜなら、検索順位は、ライバルサイトとの比較で決まるものであるためです。

マーケットを分析すれば、どのようなコンテンツにニーズが集まるのかを把握できます。

また、競合他社と自社のWebページを比較して、自社の強みや不足しているコンテンツなどを洗い出せば、改善に役立てられます。

内部技術(テクニカルSEO)にも取り組む

SEO対策では、内部技術(テクニカルSEO)に取り組むことも大切です。

テクニカルSEOとは、検索エンジンに向けた施策であり、Webサイトの内容を検索エンジンにスムーズに読み取ってもらうために内部構造を最適化します。

具体的には、ページ表示速度の高速化、サイトマップの設置、階層構造の最適化、URLの最適化、モバイルフレンドリー(モバイル対応)、タイトルやディスクリプションの最適化、内部リンクの設置などさまざまな施策があります。

外部リンク・サイテーションを獲得する

他のWebサイトからの外部リンク獲得(被リンク)やサイテーションもSEO効果を高める施策です。

サイテーションとは、言及や引用を指す言葉で、Webサイト名や企業名が、自社以外のWebサイトに掲載されることを指します。

被リンクやサイテーションがあると、他のユーザーからの評価が高いと判断されやすくなるため、上位表示が期待できます。

知っておきたい!SEO対策のデメリット(注意点)

SEO対策に取り組むかどうかは、そのデメリットや注意点をふまえて検討することが大切です。

ここでは、SEO対策を実施するデメリットをご紹介します。

効果が見えるまでにやや時間がかかる

前述の通り、Web広告と比較すると、SEO効果は、すぐには成果が得られない傾向にあります。

また、Webサイトの立ち上げやコンテンツ制作といった作業にも時間がかかります。

そのため、Web対策により効果が判明するまでは、やや時間がかかる点に留意が必要です。

中長期的な計画を立てて施策を進めましょう。

定期的にコアアルゴリズムの変更(アップデート)が発生する

Googleをはじめとする検索エンジンはAIなども活用し、日々、アルゴリズムを変更し続けています。

とくに、定期的に行われるコアアップデートでは、アルゴリズムの大きな修正・改善が行われます。

そのため、これまでは上位表示できていたWebサイトであっても、コアアップデートにより順位が落ちる可能性が少なくありません。

過去にコンテンツを制作したタイミングでは導入されていなかった評価基準が、コアアップデートによって追加されるケースもあります。

このような変化にも迅速に対応できるよう、常に順位を確認し、定期的にコンテンツを更新して、ユーザーファーストのサイト作りを目指しましょう。

競合サイト次第で上位表示の難易度が変わる

SEO対策での検索順位は相対的に決まるため、難易度は競合サイトの多さによっても変わります。

ニーズの多いキーワードの場合は競合サイトも多いため、相手がより強力である場合は、上位表示が難しくなるでしょう。

なお、強力なライバルページの一例は次の通りです。

  • ユーザーニーズにこたえられる有益な情報がわかりやすい文章で書かれている
  • SNSで多くシェアされている
  • 自然な被リンク数が多い
  • 大手企業など知名度が高い
  • タイトルやディスクリプションが工夫されている

このようなライバルページと争うよりも、キーワードを2~3つ用いた「スマートキーワード」を用いて競合性の低いニーズを拾うこともSEO対策としては有効でしょう。

専門的な知識や技術が必要

効果的なSEO対策の実施には、基本となる対策だけでなく内部対策や外部対策も必要となるため、この分野の専門知識や技術が不可欠です。

特に、技術革新のスピードが速い分野では、常に最新の情報を得られるよう、アップデートに努めましょう。

Google 検索セントラルブログなどに目を通すことで、専門知識や最新の情報、トレンドを理解できるようになります。

前述の通り、SEO対策にはユーザー向けのコンテンツ施策だけでなく、内部対策や外部対策も必要です。

専門的な知識や技術を習得できれば、このような対策にも自信をもって対応できるでしょう

SEO対策はプロに依頼する選択肢もある

SEO対策は、専門知識や技術が最低限必要なため、自社で内製化できない場合は、外部の専門業者に依頼するのがおすすめです。

経験豊富なプロにSEO対策を依頼すれば、自社で行うよりも成果を得やすくなります。

特に、自社の業界や商材に関するWebサイトのSEO対策経験がある制作会社であれば、より成果を得やすいでしょう。

まとめ:SEO対策でさらなる集客力の向上を!

SEO対策のメリットには、費用対効果の高さや潜在層から顕在層まで幅広くアプローチできる点、中長期的な集客ができ、コンテンツの資産化やブランディング効果も期待できる点が挙げられます。

取引期間が長めのBtoBビジネスや、競合他社の少ないニッチな商材を扱う業界、MEO効果が期待できる地域性の高い店舗型ビジネスをしている企業は、SEO対策と相性が良いため、取り組むべきといえるでしょう。

ただし、SEO対策の施策内容は多岐にわたるため、専門的な知識や経験を要します。

そのため、自社での内製化が難しい場合には、SEO代理店への外注をおすすめします。

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