SEO対策は外注すべき?メリットや注意点、業者選定のポイントを解説

適切なSEOを施すことで、自社サイトへのユーザー流入率を増加させ、資料請求や商品・サービスの購入などのコンバージョンに繋げられます。
しかし、社内でSEOに取り組む場合はリソースの確保や人的コストの増加といった課題も発生します。
そのため、SEOを外注する方法も選択肢の一つです。
本記事では、SEOの外注で依頼できる内容と費用、外注する際のメリットや注意点を解説します。
SEO対策の外注で依頼できる内容とは
SEOを外注すると、具体的にどのような対策を依頼できるのでしょうか。
ここでは、外注で対応可能なSEOの内容を紹介します。
SEO戦略の策定
SEOを外注することで、専門家による調査や分析をもとに、自社サイトに最適な施策を提案してもらえます。
SEOとは、検索エンジンから高く評価されることで、検索結果の上位表示を目指す対策です。
しかし、SEOにはさまざまな手法があるため、自社サイトに不足している対策がわからなければ、効果を十分に得ることは難しくなります。
外注を活用すれば自社サイトの課題が明確になり、最適なSEO施策を導き出せるため、無駄なコストを抑えつつ、効果的な対策を実施できます。

コンテンツ制作
SEOにおけるコンテンツ制作とは、ユーザーの検索意図に沿った情報を提供することです。
検索エンジンは、ユーザーが求める情報を的確に届けるコンテンツを高く評価するため、質の高いコンテンツの作成がSEO成功の鍵となります。
SEOの外注でコンテンツ制作を依頼するメリットは、ターゲット層のニーズを正しく分析し、それに基づいた高品質なコンテンツを作成してもらえる点です。
専門家により最適化されたコンテンツを提供できるため、検索順位やユーザー満足度の向上が期待できます。
内部技術対策(テクニカルSEO)
内部技術対策とは、自社サイトの内部構造を最適化し、検索エンジンに正しく評価されるようにするSEO施策です。
特にテクニカルSEOは、検索エンジンのクローラーがスムーズに巡回しやすいサイト構造を構築することで、検索順位に大きな影響を与えます。
具体的な施策は、サイトの高速化やモバイル対応、内部リンクの設置などです。
テクニカルSEOを適切に実施するには高度な専門知識が求められるため、SEOの専門家に外注することで、より適切で効果的な施策を実現できます。
外部対策
SEOの外部対策とは、外部サイトからの評価を高めることで、検索順位の向上を目指す施策です。
特に、権威性の高い外部サイトから自社サイトへ被リンクが集まると、検索エンジンが有益なコンテンツと判断し、評価が高まる傾向にあります。
しかし、不正な手法で被リンクを増やすことは、検索エンジンのガイドラインではペナルティを受けるリスクがあります。
外部対策は適切に行わなければ逆効果になる可能性もあるため、慎重に実施することが重要です。
外部対策を外注すれば、リスクを避けながら、効果的な外部対策を提案・実行してもらえます。
SEO対策を外注するメリット
SEOを外注することで、専門的な知識やリソースを活用できるため、効率的に検索順位の向上が期待できます。
ここでは、SEOを外注するメリットを4つ紹介します。
最新のSEOトレンドとアルゴリズムへの対応ができる
検索エンジンのアルゴリズムは頻繁にアップデートされるため、一度施したSEOも時間の経過とともに効果が薄れる可能性があります。
そのため、最新のSEOトレンドを把握して適切な対応を続けることが重要です。
しかし、社内で常に最新情報を収集し、迅速に対策を講じるのは容易ではありません。
SEOを外注すれば、専門家が最新のアルゴリズムやトレンドに応じて、最適な施策を提案してくれるため、検索順位の安定と向上が期待できます。
プロのノウハウを活用できる
SEOの専門家は、豊富な経験と実績に基づいたノウハウを持っているため、外注することでそのノウハウを自社サイトに活用できます。
単に検索順位を上げることがSEOの目的ではなく、自社製品やサービスの売上増加です。
検索順位を上げても、売上に繋がらなければSEOの効果は実感しにくいでしょう。
専門家のノウハウを活用すれば、売上向上に直結するSEO施策を提案してもらえるため、効果をより実感しやすくなります。
社内の時間やリソースを生み出すことができる
SEOを適切に実施するには、専門的な知識と継続的な対応が必要です。
しかし、インハウスでSEOを始める場合、担当者の確保や育成に時間がかかり、他の業務に影響を及ぼす可能性があります。
また、SEOの知識が不十分なまま対策を進めると、試行錯誤を繰り返しながら最適な施策を見つけていく必要があるため、効果が出るまでに時間がかかるのが一般的です。
SEOを外注すれば、専門家が最適な施策を提案・実行してくれるため、社内のリソースを他の業務に集中できます。
客観的な視点での分析・改善が可能
SEOの経験が浅い場合でも、試行錯誤を繰り返すことで一定の効果が得られることもあるかもしれません。
しかし、インハウスで取り組むと時間がかかりすぎるだけでなく、誤った方針で対策を進めてしまうリスクも伴います。
リスクを避けるためには、客観的な視点でサイトを分析し、分析結果から改善策を検討できる専門家の知識が必要です。
専門家の視点を取り入れることで自社サイトの課題が明確になり、目標達成に向けて正しい道筋を立てやすくなるため、効果的なSEOを迅速に進められるようになります。

【チェックリスト】SEO対策の外注を検討すべき企業
ここまで、SEOを外注するメリットを紹介しましたが、自社が実際にSEOを外注すべきかどうか判断しかねている方も多いのではないでしょうか。
SEOの外注で迷っている場合は、まずは以下のチェックリストで自社の状況を確認してみましょう。
4つ以上の項目に当てはまる場合は、SEOの外注を検討することをおすすめします。
項目 | |
---|---|
社内にSEOの専門知識を持つ担当者がいる | |
SEOに十分な時間を割くことができる | |
SEO戦略(キーワード選定・競合分析・コンテンツ設計)が策定できる | |
Google検索のアルゴリズムの変化に対応できる | |
定期的なSEOの成果測定・レポート作成ができる | |
SEOライティングができる(検索意図を理解し、適切な記事が書ける) | |
サイトの内部対策(構造最適化、タグ設定)ができる | |
外部対策(被リンク獲得、デジタルPR)ができる | |
SEOにかけられる予算が限られている | |
競争の激しい業界で、上位表示を狙う必要がある | |
SEO施策の効果を短期間で出したい | |
広告運用など、他のマーケティング施策も強化したい |
SEO対策を外注する際の費用相場
SEOを外注した場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
次の表は、項目ごとの費用相場です。
外注項目 | 費用相場 |
---|---|
SEOコンサルティング | 20万円~100万円以上 /月額 |
コンテンツSEO | 1.5万円~10万円以上 / 1記事 |
内部対策(テクニカルSEO) | 20万円~50万円以上 /月額 |
外部対策 | 10万円~30万円以上 / 月額 |
ここでは、外注項目ごとに費用とサービス内容を説明します。
SEOコンサルティング
サポート範囲によって費用相場は異なりますが、おおむね月額20万円〜100万円です。
SEOコンサルティングでは、キーワード調査から戦略策定、施策の実装、施したSEOの効果検証・改善までをサポートします。
コンテンツSEO
SEOコンサルティングや内部対策、外部対策は月額料金ですが、コンテンツSEOの場合は1コンテンツあたりで費用がかかります。
外注先にもよりますが、一般的に1記事あたり1.5万円から10万円程度です。
コンテンツSEOを外注すると、選定したキーワードに沿ったコンテンツを作成してもらえます。
内部対策(テクニカルSEO)
外注による内部対策では、まず自社サイトの内部状況を確認し、必要なテクニカルSEOを提案・対策します。
具体的には、SEOに影響を与える重複コンテンツやリンク切れ、ページの読み込み速度などの問題をチェックし、それらを改善するための施策を講じます。
実施する施策によって費用は前後しますが、テクニカルSEOの外注はおおむね20万円からです。
外部対策
外部対策は、被リンク獲得を通じてSEO効果を高める施策ですが、検索エンジンのアルゴリズムの裏をついたブラックハットSEOはおすすめできません。
ブラックハットSEOはペナルティを受けるリスクが高いため、寄稿やSNS活用など、ホワイトハットSEOを中心にした外部対策が推奨されます。
効果的な被リンク戦略など、外部対策の外注費用は、一般的に10万円からです。
【知っておきたい】SEO対策を外注するときの注意点
SEOを外注すれば、実績豊富な専門家から自社サイトに最適な対策を提案してもらえます。
一方で、注意点もあります。
インハウスに比べるとコストがかかる
SEO施策そのものにかかる費用だけを見ると、外注はインハウスよりコストがかかります。
さらに、SEOは一度実施して終わりではなく継続的な対策が必要であるため、外注の場合は継続してコストが発生します。
しかし一方、インハウスでSEOに取り組む場合、専門知識を持つ人材の確保や育成が必要です。
試行錯誤を繰り返しながら対策するには長い時間が必要になることもあるため、結果的に人件費がかかってしまいます。
外注すれば、専門家が迅速に施策を実行するため、インハウスに比べてSEOにリソースを割く必要がなくなり、総合的に見ると効率的な選択肢となる場合もあります。

外注業者によって品質にばらつきがある
SEOを外注する際は、業者によってサービスの品質にばらつきがある点に注意しましょう。
実績が少なく、SEOの知識が浅い業者に依頼してしまうと、期待する効果を得られない可能性があります。
また、不適切な施策により、かえって検索順位が下がるリスクもあるため注意が必要です。
検索エンジンのアルゴリズムは日々変化しているため、最新のアップデートに合わせた対策が求められます。
過去の実績や成功事例を確認し、最新のSEO情報を正しく分析・実践できる専門家に依頼することが重要です。
自社にナレッジが蓄積されにくい
SEOを外注すると、自社サイトの分析や施策の提案・実行まで専門家に任せられます。
社内リソースを割かずに済むため、人的コストの削減が期待できます。
一方で、自社にSEOのナレッジが蓄積されにくいことがデメリットです。
インハウスで対策する場合、知識の習得や施策の実行に時間がかかります。
特に、試行錯誤を繰り返しながら成果を出すには、長い時間を要することもあるでしょう。
しかし、その過程で得た知識や経験は社内に蓄積され、今後の施策に活かせる貴重な財産となります。
外注とインハウスのどちらを選ぶべきかは、自社のリソースやSEOの重要度に応じて慎重に検討する必要があります。
SEO対策の外注先を選ぶ際のポイント
前述のとおり、外注先によってSEOの品質やサービス対応には差があるため、慎重に選ぶことが重要です。
ここでは、SEOを外注する際にチェックすべき4つのポイントを解説します。
自社と同業界の事例・実績があるか
SEOの外注先を選ぶ際は、自社と同じ業界での事例・実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
他業界での成功事例があったとしても、自社の業界特有の市場動向や検索ユーザーの傾向を理解していない業者では、適切な施策を提案できない可能性があります。
同業界の実績がない場合でも、ビジネスモデルやターゲット層が似ている企業の成功事例があるかを確認し、自社の課題に沿った対応ができるかを見極める必要があります。
自社の課題に対して提案する施策内容がずれていないか
SEOの外注を検討する際は、自社が抱えている課題に対して、的確な施策を提案してもらえるかを確認しましょう。
もし、課題に対する施策が的外れだったり、画一的な対策しか提案されない場合、その業者は自社の状況を十分に理解できていないのかもしれません。
ただし、専門家の視点から見ると、自社が認識していない重要な課題に気づく場合もあります。
その際も、一方的に施策を押し付けるのではなく、「なぜその施策が必要なのか」「どのような効果が期待できるのか」を丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが大切です。
自社のサービスやビジネスを理解しようとする姿勢があるか
SEOのノウハウが豊富な業者であっても、自社のサービスやビジネスモデルを深く理解しようとしない場合は注意が必要です。
一般的なSEO施策だけでは、自社のターゲットや市場特性に合わず、十分な成果を得られない可能性があります。
外注先を選ぶ際は、自社のサービスやビジネスモデルを丁寧にヒアリングし、市場特性を理解したうえで施策を提案してくれるか確認しましょう。
円滑なコミュニケーションが取れるか
SEOを外注する際、技術力や実績に目が行きがちですが、実はコミュニケーションのしやすさも成功の鍵を握っています。
どれだけSEOの知識が豊富で効果的な施策を提案できる業者であっても、意思疎通がうまくいかないと施策の実行がスムーズに進まなかったり、途中で認識のズレによるトラブルが発生したりすることがあります。
特に進捗報告の頻度や相談のしやすさ、レスポンスの早さなどは、プロジェクト進行に大きく影響するため、円滑なコミュニケーションが取れる業者であれば安心してSEOを任せられるでしょう。
SEO対策の外注後に成果を最大化する方法
SEOを外注しただけでは、最大限の成果を得られない可能性があります。
ここでは、外注後に効果を最大限に引き出すための3つの方法を解説します。
明確な目標を設定する
SEOの成果を最大化するためには具体的な目標を設定し、外注先と社内チームで共有することが重要です。
目標が曖昧なままSEOに取り組み始めると施策の方向性が定まらず、期待する結果が得られない可能性があります。
たとえば、「3か月以内に特定のキーワードで検索順位10位にする」「オーガニック流入を半年で10%増やす」など、明確な指標を設定しましょう。
具体的な目標があることで、外注先との認識を統一でき、効果的なSEO施策を進めやすくなります。

定期的な進捗確認を行う
目標の設定に加え、定期的な進捗確認を行うこともSEOの成果を最大化するポイントです。
施策が目標からズレていないか、計画通りに施策が進んでいるか、外注先や社内チームと進捗をチェックしましょう。
進捗確認を怠り、外注先に任せっきりにしてしまうと、途中で問題が発覚した際に修正が遅れ、成果の最大化が難しくなる場合があります。
定期的に進捗をチェックすることで問題に迅速に対応できるだけでなく、施策の新たな改善点を見つけるきっかけにもなります。
他のマーケティング施策と連携する
SEOの効果を最大限に活かすためには、他のマーケティング施策と連携することも重要です。
SEOによって自社サイトへのユーザー流入率が増加しても、サービス・商品の購入、資料請求、お問い合わせなどのコンバージョンに繋がらなければ成果にはなりません。
SEOと連携するマーケティング手法としては、Web広告やSNSマーケティングなどがあります。
総務省の「令和5年情報通信に関する現状の報告」によると、2022年時点でSNS利用者は1億200万人に達しており、2027年には1億1,300万人に増加すると予測されています。
このように、SNS利用者は今後さらに増加していくと見込まれているため、SEOとともにSNSマーケティングなどの施策に取り組むことで、より期待する効果を実現しやすくなります。
まとめ:SEOのプロを味方につけて最大効果を狙う!
SEOを外注すると、専門的なノウハウを活用できるだけでなく、社内リソースを確保できることもメリットです。
さらに他のマーケティング手法と連携させることで、SEO効果の最大化が期待できます。
ただし、業者によってサービスの品質に差があるため、外注先選びの際は慎重に検討する必要があります。
SEOの外注を検討している場合は、Lifunextにご相談ください。
LifunextのSEOコンサルティングサービスでは、課題や目標に対する最適なSEO施策をご提案いたします。
SEO以外のマーケティングも対応しているので、自社のサービス・商品に合ったマーケティング戦略にも対応できますので、お気軽にお問い合わせください。
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早稲田大学卒業後、新卒でパーソルキャリア株式会社に入社。その後、個人事業主としてWEBメディアやYouTubeチャンネルの運営を行う。現在はLifunextのSEO事業部責任者としてBtoB、BtoCを問わず多くの企業を支援している。