【内部リンク完全ガイド】SEOに効く設計・貼り方・HTMLまで徹底解説

SEO対策において、基本かつ効果的な施策のひとつが「内部リンク」の設置です。

同一Webサイト内のページ同士を適切につなぐことで、ユーザーに分かりやすい構造を提供できます。

さらに、クローラーの巡回効率の向上やサイト構造の伝達など、Webサイトの内部対策において欠かせない要素です。

本記事では、これまで100社以上のデジタルマーケティングを支援してきた株式会社Lifunextのノウハウを活かし、内部リンクの概要とSEOへの効果、最適化するための具体的な貼り方などを解説します。

目次

内部リンクとは?

内部リンクとは、同じWebサイト内にあるWebページ同士をつなぐためのリンクのことです。

内部リンクを設置することで、ユーザーは関連情報へスムーズに移動でき、サイトの利便性が高まります。

さらに、検索エンジンにサイト構造を正確に伝えることができるため、検索順位の向上が期待でき、SEO対策においても重要な施策の1つです。

外部リンクとの違い

内部リンクと対比される施策に「外部リンク(被リンク)」があります。

外部リンクとは、他サイトが自社のWebページに貼るリンクのことで、第三者からの評価を示す重要な指標となります。

内部リンクはユーザーや検索エンジンにサイト内の構造を明確に伝える施策で、外部リンクはサイトの信頼性や権威性を高めるための施策です。

検索順位を上げたりコンバージョンを増やすには、内部リンクと外部リンクの双方を、バランスよく強化する姿勢が求められます。外部リンクを獲得するための具体的な方法については、以下の記事を参照ください。

内部リンクによるSEOへの効果

内部リンクを適切に設置することで、多岐にわたるSEO効果が期待できます。ここでは、具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう。

クローラビリティの向上

内部リンクを適切に設置すると、検索エンジンのクローラーがサイト内のページを効率よく巡回できるようになります。

たとえば、新規ページに既存記事へのリンクを貼っておけば、クローラーが新しいページを発見しやすくなり、インデックス登録までのスピードが早まる効果が期待できます。

Googleは、リンクをたどってWebサイトを検出していると公表しており、内部リンクは検索エンジンにサイト全体の構造を正しく伝えるうえで欠かせない要素です。

ページ評価の伝達

内部リンクによって、検索エンジンからの評価を他のページへ伝達することも可能です。

特に、検索順位が上位にあるページや被リンクを多く獲得しているページから、関連性の高い他ページへ内部リンクを設置することで、リンク先の評価も高まりやすくなります。

さらに、特定のページに内部リンクを集めることで、そのページの検索順位の向上にもつながります。

サイト構造の最適化

内部リンクには、Webサイト内の各ページを論理的に結びつける役割があり、適切に設置することでクローラーがページ間の関連性を把握しやすくなります。

また、ユーザーも目的の情報にスムーズにアクセスできるようになるため、ユーザー体験(UX:User Experience)が向上するでしょう。

結果として、サイト全体の信頼性向上も期待できます。

回遊率・直帰率の改善

内部リンクが整備されていないと、ユーザーは知りたい情報を見つけられず、早期に離脱する可能性があります。

一方、内部リンクが整備されていれば、関連情報を見つけやすくなり、ユーザーはサイト内を回遊しながら効率よく情報を得られます。その結果、滞在時間の延長や直帰率の低下につながり、Webサイト全体の評価向上にも貢献します。

直帰率については、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてお読みください。

内部リンクの設置位置

内部リンクを設置できる場所は複数あり、コンテンツの内容や目的に応じて、適切なエリアに配置することが重要です。

ここでは、内部リンクの代表的な設置場所と、それぞれの役割について具体的に解説します。

グローバルメニュー

グローバルメニューとは、Webサイトの上部に表示される、サイト内の主要なカテゴリやページへのリンクのことです。

基本的にすべてのページに共通して表示され、ユーザーが目的のコンテンツへ容易にアクセスするための導線となります。

また、サイト構造を検索エンジンに伝えるうえでも重要な役割を担います。

パンくずリスト

パンくずリストは、閲覧中のページが、Webサイト内のどの階層にあたるのかを示すリンクで、通常はコンテンツの上部に表示されます。

ユーザーが自分の位置を把握しやすくなるだけでなく、検索エンジンにとってもサイト構造が明確になることで、クロールの促進も期待できるでしょう。

サイドバー

サイドバーは、コンテンツの横に設置される縦長のエリアで、グローバルメニューと同様に、基本的にはすべてのページで表示されます。

表示範囲が広く、ユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。

グローバルメニューには掲載しにくいものの、優先度が高く、閲覧数の多いページへのリンクを設置しておくことで、ユーザーの回遊性を高められます。

コンテンツ内

コンテンツの本文中に内部リンクを設置するのも有効です。

コンテンツの流れに沿ってリンクを配置すれば、ユーザーは自社サイト内の別記事へストレスなく移動でき、UXや回遊率の向上につながるでしょう。

他の設置場所に比べてエリアの制限がないため、ページ内の任意の場所にリンクを貼れるのも特徴の1つです。

関連記事

本文の直後(コンテンツの最下部)に関連記事への内部リンクを設置するのも効果的です。読み終えたタイミングで関連記事に誘導できるため、ユーザーの離脱を防ぐ効果が期待できます。

また、関連性のある記事同士をつなぐことで、検索エンジンがサイト全体の構造やトピッククラスターを理解しやすくなります。

結果として、テーマに関連するページ群の評価が底上げされる可能性があります。

フッター

フッターは、Webサイトの全ページ下部に表示されます。

グローバルメニューやサイドバーに掲載しきれない内部リンクを貼る場所として活用できます。

例えば、運営者情報やお問い合わせ、プライバシーポリシーへのリンクを配置するのが一般的です。

HTMLサイトマップ

HTMLサイトマップは、Webサイトにあるすべてのページをリスト形式で整理したもので、サイトの階層構造をわかりやすく伝える役割を果たします。

カテゴリごとにページが分類されているため、ユーザーが求める情報にアクセスしやすくなります。

内部リンクの貼り方とSEO効果を上げるポイント

内部リンクは貼り方によって得られるSEO効果が大きく変わります。ここでは、内部リンクを貼る際の具体的なポイントと重要性を解説します。

なお、Google推奨の内部リンク設計については、こちらもご覧ください。

参考:Googleのリンクに関するベストプラクティス

効果的なアンカーテキスト

アンカーテキストとは、テキストとして表示されるリンクのことです。

ユーザーがリンクの内容を一目見て判断できるように、具体的かつ簡潔に記載する必要があります。

アンカーテキストをわかりやすく具体的にすると、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすく、検索エンジンにもページの内容が伝わりやすくなります。

関連性の高いページ同士をつなぐ

内部リンクは、内容に関連性のあるページ同士を結ぶことで、SEO効果を最大限に高められます。

検索エンジンは、リンク先とリンク元のトピックが近いほど、サイト全体の構造や専門性を正しく評価しやすくなります。

たとえば、「SEO対策の基本」から「内部リンクの貼り方」へのリンクは自然であり、ユーザーにとっても有益です。

こうした関連性の高いリンクを設置することで、回遊率の向上や特定ページへの評価集中にもつながります。

一方で、無関係なページへのリンクは不自然とみなされ、SEO上マイナスになる可能性もあるため注意が必要です。

リンク設計時は「ユーザーにとって意味が通じるか」を意識することが重要です。

重要ページに内部リンクを集める

アクセスを集めたい重要なページには、内部リンクを積極的に集めることが大切です。

Googleは、リンクが多く集まるページを重要なコンテンツと評価する傾向があるためです。

ただし、無関係なページからのリンクは逆効果となる場合もあります。

サイト構造の一貫性が損なわれることでSEO評価が低下する可能性もあるため、あくまで内容に関連性のあるページ同士をつなぐのがポイントです。

階層が深いページを浅くするリンク設計

階層が深いページにもスムーズにアクセスできるよう、内部リンクの設計はユーザー目線で考えることが大切です。

特に、カテゴリページやトップページなどの上位ページからリンクを設置すれば、階層の深いページにも適切に評価が伝わりやすくなります。

また、Googleによるサイト全体の構造理解も促進され、SEOの観点でもプラスに働きます。

サイトマップの活用

サイトマップの活用も内部リンクのSEO効果を高めます。

一般に、サイトマップには、HTMLサイトマップとXMLサイトマップの2つがあります。

  • HTMLサイトマップ:Webサイトに存在するすべてのページをリスト形式で階層的に示すもので、ユーザーにサイト構造を視覚的に伝える役割を担う
  • XMLマップ:GoogleサーチコンソールやWordPressのプラグインなどを通じて検索エンジンに送信され、クローラーに正確なサイト構造を伝える技術的なマップ

このうち、内部リンクが影響するのはHTMLサイトマップです。内部リンクを一覧にすることで、クローラーが各ページを効率的に巡回でき、Webサイト全体の階層構造やページ間の関連性が明確になります。

モバイルユーザビリティを考慮した内部リンク設計

モバイルユーザビリティとは、モバイルデバイスのユーザーが使いやすく見やすい状態を指します。

現在では、PCよりもスマートフォンなどのモバイル端末からアクセスするユーザーが増加しており、Googleもモバイルでの使いやすさを評価しています。

モバイル端末では小さな画面やタッチ操作が前提となるため、内部リンクも、タップしやすいボタン設計や明確な導線を作ることが重要です。

内部リンク設計が整っていると、検索エンジンも階層構造を把握しやすくなるため、モバイルフレンドリーな評価につながっていきます。

内部リンクのHTML記述方法【実例付き】

ここからは、内部リンクのHTMLでの記述方法を実例付きで説明します。

内部リンクの基本HTMLタグ

内部リンクの基本的なHTMLタグの書き方は、以下のとおりです。

<a href=”/sample-page”>アンカーテキスト</a>

<a>タグにhref属性を適用し、アンカーテキストを設定します。

<a>タグは、ハイパーリンクを設定するためのHTMLタグです。

また、href属性とは、hypertext referenceの略で、リンク先のURLを指定するために使用されます。

相対パスと絶対パスの使い分け

内部リンクを記述する際は、相対パスと絶対パスを適切に使い分ける必要があります。

  • 相対パス:現在位置から目的のファイルまでの経路を記述する方法
  • 絶対パス:「http://~」や「https://~」から始まるURL全体を記述する方法

一般に、同一のWebサイト内にあるページをつなげる内部リンクでは、相対パスが多く使用されています。相対パスは絶対パスに比べて記述が簡単で、ローカル環境下でも動作確認が可能です。

ただし、設定ミスがセキュリティ上のリスクにつながる可能性があるため、記述には注意が必要です。

一方、外部リンクでは、URLの冒頭から末尾までを記述する絶対パスを用いるのが一般的です。

リンク先が明確であり、リンク切れのリスクを低減する効果もあります。

target属性の注意点

target属性は、HTMLのリンク(<a>タグ)でリンク先をどのウィンドウやタブで開くかを指定するものです。主に以下の2つがよく使われます:

  • target=”_blank”:新しいタブで開く
  • target=”_self”:同じタブで開く(デフォルト)

外部サイトへのリンクでは_blankを使って新しいタブで開くようにすると、ユーザーが元のページにスムーズに戻れます。

一方内部リンクでは、_selfを使って同じタブで開く設定が一般的です。これにより、ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンでサイト内を快適に移動できます。

<a href=”/sample-page” target=”_self”>アンカーテキスト</a>

問い合わせフォームや決済画面など、ユーザーの操作を中断させたくない場面では、新しいタブでリンク先を開く_blankの使用も有効です。

ただし、この設定だけでは、リンク先のページが元のページを操作される可能性や、ユーザーの閲覧元URL(リファラ情報)が送信されることによるプライバシーリスクがあります。

これを防ぐために、rel=”noopener noreferrer”併記も推奨されます。

<a href=”/sample-page” target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>アンカーテキスト</a>

ユーザー体験(UX)とSEOの両面から見ても、状況に応じて target 属性を適切に使い分けることが重要です。

内部リンクのよくあるミスと注意点

内部リンク設定に失敗しないために、発生しやすい失敗事例と、その回避方法を理解しておきましょう。

遷移先の内容がわかりにくいアンカーテキスト

アンカーテキストでミスをしやすいのが、遷移先の内容を直観的に把握できない表現を使ってしまうことです。

例えば、「こちら」「詳細」などの抽象的な表現をアンカーテキストに使用すると、リンク先の具体的な内容が伝わらず、クリック率やSEO評価に悪影響を及ぼすおそれがあります。

「内部リンクの基礎知識」「内部リンクの正しい設定方法」のように、アンカーテキストは遷移先で得られる情報を明確に表す表現を用いましょう。

内部リンクの貼りすぎ

内部リンクを適切に設置すれば、検索エンジンにページの関連性や構造を把握しやすくなるうえに、ユーザーも目的の情報にたどり着きやすくなります。

一方で、リンクが多すぎると、スパムとみなされる可能性があるほか、重要なコンテンツの評価が下がるおそれがあります。

また、Webページが内部リンクで煩雑になると、ユーザーの離脱を招きかねません。

クローラーも内容を正しく把握できなくなり、結果的にWebサイト全体のSEO評価に悪影響を及ぼすでしょう。内部リンクによる効果を最大化するには、自然な配置と適切な数を保つことが重要です。

関連性の低いページのリンク

関連性のないページへの内部リンクは避けましょう。

たとえリンク先がサイト内で重要なページであっても、無関係なリンクがあると、ユーザーにとって不自然に感じられ、サイト全体の信頼性を損ねることがあります。

また、サイト構造の一貫性が薄れ検索順位が低下する可能性もあります。

内部リンクは、ユーザーが次に知りたくなる情報や補足情報など、コンテンツとの関連性が高いページに設置することが大切です。

独立ページの放置

Webサイト内で内部リンクが設置されず、他のコンテンツとつながっていない「独立ページ」を放置するのは好ましくありません。

独立ページはクローラーに発見されにくく、インデックスされない可能性があるため、検索結果に表示されない場合もあります。

さらに、独立ページが存在すると、Webサイト全体の構造が不明瞭になり、SEO効果がさがるおそれがあります。

すべてのページが他のコンテンツと適切につながるよう、関連性のあるカテゴリやページから内部リンクを設置するようにしましょう。

内部リンクに関するよくある質問

ここからは、内部リンクに関するよくある質問と回答を紹介します。

Q.内部リンクはどうやって貼るのですか

A. 内部リンクは、同じサイト内の他のページのURLをリンクとして設置することで貼ることができます。

具体的には、記事内の関連するテキストにリンクを設定したり、関連記事の一覧にリンクを挿入したりする方法が一般的です。

Q.内部リンクの最適な貼り方はありますか

A. 関連性の高いページに、自然な流れでリンクを設置するのが基本です。

リンク先の内容がわかるように、具体的なアンカーテキストを使いましょう。

また、重要ページに集中的に内部リンクを貼るのも効果的です。

Q.内部リンクの最適化には何をすればいいですか

A. サイト全体の構造を整理し、孤立ページをなくしましょう。

併せて、パンくずリストやHTMLサイトマップなどを活用し、クローラーが巡回しやすい設計にすることが重要です。

Q.内部リンクのHTMLの書き方は

A. 内部リンクの基本的な書き方は、以下の通りです。

<a href=”/sample-page”>アンカーテキスト</a>

ドメイン変更やテスト環境でもリンクが崩れにくいため、内部リンクでは相対パスでの記述が一般的です。

Q.内部リンクを貼りすぎるとどうなりますか

A. 内部リンクが多すぎると、スパムと判断されてSEO評価が下がるリスクがあります。

また、視認性が下がることでユーザーが離脱しやすくなり、重要リンクの効果が分散してしまう可能性もあります。

Q.内部リンクはSEOにおいてどれくらい効果がありますか

A. 内部リンクは、SEOにおいて中長期的に効果を発揮する重要な施策の1つです。

クローラーがサイト全体を巡回しやすくなり、重要なページの情報が検索エンジンに正しく伝わります。

その結果、検索順位の向上や直帰率・滞在時間の改善が期待できます。

さらに、関連記事やパンくずリストの設置でユーザーの回遊が自然に促され、サイト全体の評価も底上げされます。

外部リンクほどの即効性はありませんが、内部リンクはSEOの基盤を支える効果的な施策です。

まとめ|内部リンクはSEOとビジネス成長の基盤になる重要施策

Webサイト内の記事同士をつなぐ内部リンクは、クローラーの巡回率を高め、サイト構造を検索エンジンに正しく伝えるなど、さまざまなSEO効果を発揮します。

グローバルメニューやパンくずリストなど、ユーザーがクリックしやすい場所に設置することでサイトの利便性が高まり、検索順位の向上やコンバージョンの獲得にもつながります。

まずは自社サイトの構造やリンク設計を見直し、適切な内部対策を講じることで、SEOを強化し、ビジネスの成長に活かしていきましょう。

自社サイトの成長や検索流入をさらに強化したい方は、専門家のサポートを活用することも有効です。

Lifunextでは、内部リンクの設計をはじめ、サイト全体のSEO最適化を一貫してご支援しています。

課題や目標にあわせた最適なご提案が可能ですので、まずはSEOのプロに無料でご相談ください。

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