インスタントエクスペリエンス広告とは？メリットや事例を紹介

インスタントエクスペリエンス広告とは？

インスタントエクスペリエンス広告とは、FacebookやInstagramに掲載される広告の一種です。モバイルユーザー向けに作られており、フルスクリーンで表示される点が特徴の一つです。

一般的な広告の場合、クリックするとLPやサイトに移動します。インスタントエクスペリエンス広告の場合、他のページに移動することなく、広告内で商品の詳細を閲覧したり購入したりできます。

このように、ユーザーにストレスを与えることなく自社の商品やサービスを届けられるのがインスタントエクスペリエンス広告です。

インスタントエクスペリエンス広告の特徴

インスタントエクスペリエンス広告は、他の広告にはない特徴が3つあります。

• 高いユーザーエンゲージメント
• ストーリーテリングの機能
• 豊富なクリエイティブオプション

高いユーザーエンゲージメント

インスタントエクスペリエンス広告は高いユーザーエンゲージメントを誇ります。広告をクリックするだけで、シームレスに商品やサービスの画像・動画を閲覧することができるためです。

例えば、通常の広告では「他の商品を見たい」と感じた場合、サイトにアクセスしなければなりません。そうすると新しいページの読み込みが発生し、場合によってはすぐに離脱してしまう可能性があるでしょう。

インスタントエクスペリエンスの場合、瞬時に他の商品を確認できます。Metaの公式サイトによれば、一般的なサイトより15倍も読み込みが早いそうです。

標準的なモバイルウェブよりも最大で15倍速く読み込めます。 出典：Meta｜Facebookインスタントエクスペリエンス

このような特徴から、通常の広告よりも高いエンゲージメントを得られるでしょう。

ストーリーテリングの機能

インスタントエクスペリエンス広告では複数のコンテンツ（画像や動画）を組み合わせ、連続したストーリーとして展開できます。ストーリー性があると、ユーザーに対して情報やメッセージが順序立てて伝えられるため、興味を持たせやすくなります。

また、ストーリーテリングによって、ブランドの価値観やメッセージがより深く伝わり、ユーザーの感情に訴えかけることができるでしょう。

豊富なクリエイティブオプション

インスタントエクスペリエンス広告には、多様なクリエイティブオプションがあります。例えば、次のようなコンテンツを組み合わせることが可能です。

• 画像
• 動画
• カルーセル（複数の画像や動画をスライドショー形式で表示すること）

そのため、商品やサービスの魅力を多角的にアピールし、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。

さらに、各コンテンツにリンクやCTAボタンを設置できるため、広告内で直接問い合わせや購入してもらうことも可能です。

インスタントエクスペリエンス広告のメリット

インスタントエクスペリエンス広告にはさまざまなメリットがあります。そのなかでも、運用するうえで知っておくべきメリットは以下の3つです。

• ユーザーの関心を引きつける
• 詳細な商品情報を提供できる
• モバイルフレンドリーな広告体験

ユーザーの関心を引きつける

インスタントエクスペリエンス広告はユーザーの関心を引きつける方法として最適です。ストレスを与えることなく、多くの商品やサービスをシームレスに広告を表示できるためです。

一般的な画像広告でも複数の商品やサービスを表示することはできますが、詳細を閲覧するためにはサイトに遷移しなければなりません。一方、インスタントエクスペリエンス広告は1つの広告で次のような訴求が可能です。

• 商品をカタログのように表示させる
• 商品のストーリーを動画や画像で伝える
• 商品の使い方を説明する
• 複数の画像を用いて一つの商品を詳細に説明する、など

このような点から、インスタントエクスペリエンス広告はブランドの認知度向上やコンバージョン率の向上に貢献する効果的な広告手法といえるでしょう。

詳細な商品情報を提供できる

インスタントエクスペリエンス広告は1つの広告で詳細な商品情報を提供できます。商品の情報を伝えやすい、さまざまなテンプレートが用意されているためです。

例えば、次のようなテンプレートがあります。

テンプレート	特徴
ストアフロント	Facebookのカタログ機能を用いて、商品を一覧表示できる
ライフスタイルカタログ	Facebookのカタログ機能を用いて商品を一覧表示できるうえに、詳細と購入を行うためのリンクが表示される
顧客獲得	Facebookのカタログ機能は用いず、画像や動画、テキスト、ボタンなどを設置する
ストーリーテリング	Facebookのカタログ機能は用いず、顧客獲得より多くのコンポーネントで訴求できる
製品の販売(カタログなし)	Facebookのカタログ機能は用いず、商品の情報を広告のクリエイティブと一緒にアップロードし、ECサイトのように表示できる
ARエクスペリエンス	カメラエフェクトをインスタントエクスペリエンスにインポートして、ブランドに対する利用者のアクションを促す

このように、さまざまな方法で商品の情報を詳細に伝えることができます。

モバイルフレンドリーな広告体験

インスタントエクスペリエンス広告はモバイルデバイス向けに最適化されています。そのため、スクロールやピンチイン・アウトなどの操作にも対応しています。

ただ、モバイルデバイス向けに作られているからこそ、PCで広告を見ることが多いユーザーに対しては訴求が難しいといえるでしょう。したがって、インスタントエクスペリエンス広告はBtoC向きの広告形式と捉えることがおすすめです。

インスタントエクスペリエンス広告の活用方法

インスタントエクスペリエンス広告はさまざまな場面で活用できます。ここでは3つの活用事例を紹介します。

• ファッションブランドのプロモーション
• 旅行会社の魅力的な旅の紹介

ファッションブランドのプロモーション

インスタントエクスペリエンス広告はファッションブランドのプロモーションに役立ちます。

例えば、Pura Vidaは、コレクション広告とインスタントエクスペリエンス広告を組み合わせました。コレクション広告とはFacebook広告の一つで、メインとなる動画や写真とともに複数の商品画像を設定できるという広告形式です。

そのコレクション広告に対し、インスタントエクスペリエンスを追加して、広告をタップしたユーザーに特定の商品が全画面で表示されるようにしました。その結果、1日あたりの購入数を4日間で6.3倍に増やしたそうです。

旅行会社の魅力的な旅の紹介

旅行会社の魅力的な旅の紹介でも、インスタントエクスペリエンス広告は効果的です。

例えば、美しい景色や魅力的な観光地の画像・動画を掲載することで、ユーザーを実際にその場所に足を運んでいるかのような感覚に誘うことができるでしょう。また、カルーセル機能を活用して、複数の旅行プランやツアーの提案を行い、多様な選択肢を提示することもできます。

ストーリーテリングを取り入れることで、旅行の魅力や体験を物語性豊かな形で伝えることも可能です。さらに、CTAボタンを配置して直接予約ページに誘導することで利便性が高まり、コンバージョンを獲得しやすくなるでしょう。

アプリのダウンロード促進

インスタントエクスペリエンス広告はモバイルフレンドリーであるため、アプリのダウンロード促進に向いています。

インスタントエクスペリエンス広告でアプリを訴求するには、画像や動画で特長や使い方を分かりやすく説明しましょう。また、ストーリーテリングを活用して、アプリを使ったユーザーの成功事例やエンゲージメントを紹介することで、ユーザーに興味を持ってもらえます。

もちろんCTAボタンを配置して、直接ダウンロードページに誘導することも重要です。アプリストアへの簡単な遷移を提供することで、ユーザーはスムーズにダウンロードできるでしょう。

まとめ：インスタントエクスペリエンス広告について知ろう！

インスタントエクスペリエンス広告は、主にBtoCにおいて大きな効果をもたらしてくれる広告形式の一つです。高いエンゲージメントを誇り、さまざまなテンプレートで商品の情報を詳細に伝えることができます。

今回、ファッションや旅行、アプリに関するプロモーションの事例・方法を紹介しましたが、他にもさまざまなシーンで活用可能です。インスタントエクスペリエンス広告を活用して、リード獲得やブランディング、認知拡大等に役立てましょう。

本記事のポイント

インスタントエクスペリエンス広告とは？

インスタントエクスペリエンス広告とは、FacebookやInstagramに掲載される広告の一種です。モバイルユーザー向けに作られており、フルスクリーンで表示される点が特徴の一つです。

インスタントエクスペリエンス広告のメリットとは？

インスタントエクスペリエンス広告のメリットは次の3つです。

• ユーザーの関心を引きつける
• 詳細な商品情報を提供できる
• モバイルフレンドリーな広告体験