ABEMA広告の出稿とは?CTV広告との相性と効果を解説

ABEMA広告(ABEMA Ads)は、動画配信サービス「ABEMA」内で配信されるデジタル広告で、テレビCMの幅広いリーチとインターネット広告ならではの柔軟なターゲティングや効果測定を両立できる点が特徴です。
若年層を中心に利用者が多いサービスであるため、従来のテレビCMでは届きにくい世代へのアプローチにも適しています。
さらに、コネクテッドTV(CTV)との連携により、視聴者の行動データを活用した細かなターゲティングや、高い視聴完了率を活かした広告配信が可能です。
そのため、短期的な認知拡大から長期的なブランド構築まで、多様なマーケティング戦略に活用できます。
この記事では、デジタルマーケティング支援を行う株式会社Lifunextが、ABEMA広告の特徴やメリット、料金、出稿方法、効果的な広告戦略について解説します。
ABEMA広告とは?
ABEMA広告は、動画配信サービス「ABEMA」内で配信されるデジタル広告です。
テレビCMのように幅広いリーチを獲得できる一方で、インターネット広告ならではのターゲット設定や効果測定の柔軟さも兼ね備えているのが特徴です。
若年層を中心に利用者が多いサービスのため、従来のテレビCMでは届きにくい層へのアプローチにも適しています。

ABEMAの基本情報
ABEMAは、多彩なジャンルの番組を24時間配信している動画配信サービスです。
オリジナルエピソード数は、国内の動画サービスの中でも国内最多を誇っており、若年層から強い支持を集めています。
月間視聴数は5億回、週あたりの利用者数(WAU)は2,000万突破 、アプリの累計ダウンロード数は9,600万件 を超えており、圧倒的なリーチ力を持つプラットフォームに成長しています。
ABEMA広告のメリット
ABEMA広告には、他の動画プラットフォームやWeb広告にはない強みがあります。
ここでは、広告主が特に注目すべき主なメリットを紹介します。
若年層へのリーチが可能
ABEMAのユーザーの半数以上は18〜34歳の若年層が占めており、テレビ離れが進む世代に効果的にリーチできます。
ABEMAはスマートフォンやPC、コネクテッドTVなどさまざまなデバイスで視聴でき、YouTubeのような気軽さとテレビ並みのクオリティを兼ね備えているため、若者層の利用が特に多いのが特徴です。
従来のテレビCMでは届きにくい層にアプローチできる点は、ABEMA広告ならではの大きな強みといえるでしょう。
ユーザーからの信頼性が高い
ABEMAはユーザー投稿型ではなく、プロが制作したコンテンツを中心に配信しているため、違法性や不正確な情報が混じるリスクがありません。
テレビ同様のチェック体制で運営されており、視聴者は安心して番組や広告を受け取れる環境が整っています。
さらに、広告出稿にもテレビCM並みの基準が設けられているため、配信される広告そのものへの信頼性も高く、ブランディングを目的とした施策にも適しています。
高い視聴完了率
ABEMA広告にはスキップ不可の広告があり、視聴者は最後まで広告を目にします。そのため、訴求ポイントを確実に届けられ、ブランドイメージの向上にも効果的です。
広告効果の高さ
ABEMA広告では「オーディエンス指定」と「プログラム指定」という2つのターゲティング手法を選べます。
オーディエンス指定では年齢・性別・エリアなどの属性に基づいて配信でき、特定のユーザー層を狙った広告に適しています。
一方、プログラム指定では番組やジャンルを選んで広告を流せるため、視聴者の興味関心に合わせてアプローチが可能です。
この柔軟なターゲティング機能により、潜在層にまで幅広くリーチできるのです。

ABEMA広告の特徴
ABEMA広告は、ターゲットや配信目的に応じて柔軟に活用できるデジタル動画広告です。
配信方法や広告枠によって異なる種類が用意されており、短期的な認知拡大から長期的なブランド構築まで、さまざまな戦略に対応できます。
ここでは、ABEMA広告の特徴について、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
ABEMA広告の種類
ABEMA広告は、配信方法や広告枠によって大きく2種類に分けられます。
それぞれの特性を理解することで、目的に応じた最適な広告戦略を立てることが可能です。
APA(ABEMA Premium Ad)— 予約型プレミアム商品 —
APA(ABEMA Premium Ad)は予約型のプレミアム商品で、特に目立つ広告枠を確保したい場合に適しています。
「ABEMA Original Format」は、多くのユーザーがアクセスするホーム画面のファーストビューに1日1社限定で配信できる枠で、独占的に露出できるため高い認知効果が期待できるでしょう。
また「ABEMA Contents Sponsored」は、ABEMAオリジナル番組や人気コンテンツと連動させた広告枠で、高いエンゲージメントを生み出します。
AAA(ABEMA Advanced Ad) — 運⽤型CM配信 —
AAA(ABEMA Advanced Ad)は運用型のCM配信で、ターゲティングや配信タイミングを柔軟に設定できるのが強みです。
「ABEMA Instream」は、番組の途中に広告を挿入できるため、視聴者がコンテンツに集中しているタイミングで広告を届けられるのです。
さらに視聴者の属性や番組ジャンルなどに応じたターゲティングが可能で、幅広い層にアプローチできます。
この仕組みにより、広告効果を最大化しながら、目的に応じた柔軟な動画広告の展開が可能となっています。
料金
ABEMA Adsの広告出稿は、比較的少額から始められるのが特徴です。
最低出稿料金は10万円からとなっており、初めてデジタル動画広告を試す企業でも導入しやすい設定です。
課金形態はCPM課金のみで、広告が表示された回数に応じて費用が発生します。
この仕組みにより、予算に応じた柔軟な広告運用が可能となっています。

入稿規定
ABEMA広告の掲載可否は、いくつかの基準に基づいて判断されます。
まず、テレビCMとして放映できる内容かどうかが基本となり、日本民間放送連盟の放送基準や景品表示法、薬機法など各種法令に抵触していないかがチェックされます。
さらにここに含まれるのは、ABEMA独自の方針として、ブランド保護や競合企業への配慮です。
具体的には、ABEMAのブランドイメージを損なう恐れのある商品や、出資企業であるテレビ朝日の競合にあたるサービスなどは、掲載が制限される場合があります。
また、Web広告の一般的なガイドラインに抵触する内容も配信不可です。
こうした明確な掲載基準が公表されていない部分もありますが、放送基準や各種法令、Web広告のガイドラインを参考にすることで、ほとんどの広告内容は事前に確認できるものです。
広告出稿を検討する際には、自社の商材がこれらの基準に抵触しないかを、あらかじめ調査しておくことが、スムーズな配信につながるでしょう。
コネクテッドTV(CTV)との連携による広告戦略
インターネットに接続されたテレビ、いわゆるコネクテッドTV(CTV)を活用することで、広告効果をさらに高めることが可能です。
CTVは視聴環境の多様化や視聴者行動データの取得を可能にし、従来のテレビ広告では実現できなかった精緻なターゲティングを実現します。
ここでは、CTVの基本的な特徴と、ABEMA広告との連携による広告戦略について解説します。
コネクテッドTV(CTV)とは?
コネクテッドTVとは、インターネット回線で接続したテレビ端末のことで、CTVとも呼ばれます。
近年、地上波離れや動画視聴の増加を背景に、CTVを含むインストリーム動画広告市場は急速に拡大しているのです。
例えば、2025年のインストリーム動画広告規模は約4,099億円と推計されており、2015年の319億円と比べるとこの10年で13倍近く成長 していることが報告されています。
CTVは、新しい広告プラットフォームとして、企業のマーケティング戦略において重要な存在となっているのです。

ABEMAとCTVの相性
ABEMAは10代〜30代の若年層を中心に利用されており、CTVとの連携により、より精度の高いターゲティングが可能です。
視聴者の基本属性情報(年齢・性別・地域)に加え、興味関心や消費行動などの詳細データを取得できるため、広告主は視聴者に最適なメッセージを届けられます。
また、デジタルネイティブ世代である若年層は、インターネット広告に対する親和性が高く、ABEMAの動画プラットフォームを通じた情報接触と相性が良いことも特徴です。
これにより、視聴者にとっても自分に合った広告が表示され、快適で満足度の高い情報に触れられるのです。
ABEMA広告は、サイバーエージェントグループが保有する豊富なデータを活用できるため、CTVと連動した高度なターゲティング戦略を実現できるのが大きな強みだといえるでしょう。
コネクテッドTV(CTV)の出稿はLifunextへ!
株式会社Lifunextでは、ABEMA広告をはじめとした動画広告のプランニングから運用、効果測定まで一気通貫でサポートしています。CTVとの掛け合わせにより、認知拡大からブランド構築、さらにCV獲得までを見据えた戦略設計を行える点が強みです。
既存のABEMA広告に加え、CV測定やCTV利用による認知度調査など、効果検証の仕組みを整備しています。CTVを利用した場合と利用しない場合の差分を明確に分析できるため、広告効果を定量的に把握できます。
また、自社でのクリエイティブ制作にも対応しており、様々な広告展開が可能です。実際に、弊社が過去に作成した動画はこちらです。
「ABEMA広告やCTV広告を活用したいけれど、最適な方法がわからない」といった場合も、Lifunextが貴社の課題に合わせた最適な広告戦略をご提案します。
ABEMA広告に関するよくある質問
ABEMA広告を出稿する際には、料金体系や配信方法、効果測定など、さまざまな疑問が生じることがあります。
ここでは、広告出稿を検討する上で多く寄せられる質問に回答します。
Q1. ABEMAに広告を出稿する際の最低予算はいくらから可能ですか?
ABEMA広告の出稿は、運用型CM配信であれば月10万円~、予約型プレミアム商品では3か月で500万円~、が最低予算ですが、内容や広告媒体によっても料金は異なります。
Q2. ABEMA広告はコネクテッドTV(CTV)でも配信できますか?
ABEMA広告は、スマートフォンやPCだけでなく、コネクテッドTV(CTV)を通してハイクオリティな動画コンテンツに広告を配信できます。
これにより、テレビ離れが進む若年層や忙しい共働き世帯にも、視聴タイミングに合わせた効果的なアプローチが可能です。

Q3. CTV経由で配信したABEMA広告の効果は測定できますか?
ABEMAでは、サイト訪問やコンバージョン(CV)の計測が可能です。さらに、出稿金額に応じて 意識調査(ブランドリフト調査)にも対応できます。
「ABEMA Ads CTVパッケージ」を利用することで、第三者による広告評価が可能となりました。
まとめ|ABEMA広告とCTV活用で効果を最大化しよう
ABEMA広告は、若年層を中心とした幅広いリーチ力と高い信頼性、視聴完了率の高さを兼ね備えたデジタル動画広告です。
APA(予約型プレミアム広告)やAAA(運用型CM配信)といった多彩な広告枠を活用することで、目的やターゲットに応じた柔軟な戦略を立てることが可能です。
また、コネクテッドTV(CTV)との連携により、年齢・性別・地域に加え、視聴者の興味関心や消費行動などの詳細データに基づく高度なターゲティングも実現できます。株式会社Lifunextは、お客様の課題やニーズに合った最適な広告運用を提供するだけでなく、CV計測や認知度調査といった効果検証 にも対応しており、施策の成果を確実に把握できます。
ABEMA広告とCTVの組み合わせを活用すれば、従来のテレビCMやWeb広告だけでは難しかったターゲットへのアプローチや広告効果の最大化が期待できるでしょう。
Lifunextは、Meta・X(旧:Twitter)・LINEの認定代理店です。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。
無料相談も実施しているので、お気軽にお問合せください。
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2013年株式会社セプテーニに入社後、SEM本部に配属となり、5年間一貫してYahoo!、Googleのリスティング広告、ディスプレイ広告のコンサルタントとして従事。 Hagakure提案者とともに数々のプロモーションを改善へと導く。 BtoBからBtoC、WEBからアプリまで幅広い業界でクライアントを支援。単月2.2億円の納品売上ギネス更新経験をもつ。