Youtubeアンケート広告のマーケティングリサーチへの効果

目次

Youtubeアンケート広告の概要

Youtubeを視聴していると、アンケートが動画の再生前に表示されることがありますよね。

これはGoogleが2012年に提供を開始した企業向けサービス、「Google consumer Surveys」によるYoutubeアンケート広告機能です。

アンケートに回答した後動画が再生される仕組みで、Youtubeユーザー全てがアンケートの対象者となります。

このYoutubeアンケートは「広告」に該当し、アンケートに回答されると動画の投稿者に報酬が支払われます。

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Youtubeアンケート広告の3つのデメリット

1つの質問に答えてもらうだけなので、とても手軽なYoutubeアンケート広告。

さらにYoutubeは月間20億人ものアクティブユーザーがいるため、アンケートを多くの方に見てもらうことができます。

メリットだらけに感じるYoutubeアンケート広告ですが、実はマーケティングリサーチとして信頼度の高いデータは得られないと言われています。

今回はその3つの理由をご紹介します。

1.アンケート広告があまり良くないタイミングで表示される

アンケートの回答は、少なからず回答者に手間がかかるものなので、アンケートを行う場合の回答者の同意はとても重要です。

ですがYoutubeアンケート広告は、動画を再生したタイミングで、回答者の同意なしに突然アンケートが始まります。

「動画を見よう!」と再生ボタンを押した後、動画再生直前のタイミングでアンケートが表示されるので、これでは回答意欲が湧きません。

ほとんどの方は早く動画を見たい気持ちが先行し、「該当なし」や「広告スキップ」を押しているので効果的な回答は得られません。

2.アンケートの選択肢に制限がある

マクロミルやSurveyMonkeyといったWebアンケートサイトでは、30程度の選択肢は設定できるようになっています。

それに対しYoutubeアンケート広告には、「アンケートの選択肢は5つまで」の制限があります。

実際にアンケート結果をマーケティングリサーチに用いる場合、アンケートの選択肢は少なくとも30は必要になります。

そのため、例えば自社の知名度調査を行いたい場合、

A,知っている

B,まあ知っている

C,知らない

といった具合に選択肢を設けてアンケートを行うことはできますが、競合の企業名を上げて、業界内全体の市場調査を行いたい場合には向かないと言えます。

3.質問は1問しか設定できない

現在、Youtube広告のアンケートに設定できるのは1問のみとなっています。

しかしデータの深堀には、複数のデータをかけ合わせて分析する「クロス集計」が重要であるため、アンケートでは性別や年齢、住所など、回答者の属性で分けて分析することが必須です。

複数の質問に基づいて結果を分析するクロス集計ができないYoutubeアンケ―ト広告の結果では、満足のいく情報を得ることは難しいでしょう。

今後の伸びしろが期待できるYoutubeアンケート広告

現時点ではYoutubeのアンケート広告は、マーケティングリサーチの要になるとは言いにくいコンテンツです。

しかし、Youtubeのユーザー数を考えると多くの方に見てもらえる利点があるので、大量のサンプル数の確保には効果的です。

今後、上記のデメリットがカバーされることを期待していきましょう。

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