【検索広告とは?】仕組みやメリット、広告開始までの流れを詳しく解説
検索広告とは、検索連動型広告とも言い、特定のキーワードを検索した際に表示されるweb広告です。本記事では、種類やメリット、失敗しない運用のポイントなどを網羅的に紹介しています。正しく理解して、自社のビジネスの発展に生かしましょう!
検索連動型広告とは
検索連動型広告は、ユーザーが検索エンジンで特定のキーワードを調べた際に表示されるWeb広告です。
ユーザーの検索意図に応じて表示される広告を変えられるため、購買意欲の高い顕在層に限定してリーチできます。そのため、クリック率やコンバージョン率が高く、費用対効果に優れた広告手法として知られています。
「リスティング広告」と表記されることもありますが、厳密には、リスティング広告とは検索連動型広告とディスプレイ広告の総称です。ディスプレイ広告はおもにGoogleやYahoo!の提携サービスにバナー広告として掲載されます。ユーザーの興味に合わせたターゲティングが可能ですが、どちらかというと潜在層向けの広告です。
検索連動型広告の種類
検索連動型広告は、テキスト広告が主流ですが、商品画像を表示できるショッピング広告も存在します。ショッピング広告は、ユーザーが商品の関連キーワードを検索したタイミングで検索画面の上部に写真付きで表示されるため、購買意欲の高いユーザーの獲得に効果的です。
また、AIを活用した検索連動型広告として、動的検索広告とレスポンシブ検索広告があります。動的検索広告は、URLを指定するだけで、AIがサイト内コンテンツに基づいた広告を自動で作成する仕組みです。広告主が商材ごとに設定する必要がないため、多くの商品を扱うECサイトや、不動産サイトにおすすめです。
商材が少ないサイトの場合も、レスポンシブ検索広告であれば、広告コンテンツをAIにより最適化できます。事前に用意された複数の見出しと説明文をAIが組み合わせ、検索キーワードにマッチする広告を作成してくれるのです。ときに不適切な組み合わせが生じるリスクはありますが、キーワードの取りこぼしを防げます。
検索連動型広告の仕組み
検索連動型広告では、ユーザーが広告をクリックした際に料金が発生します。また、広告を表示するためには、キーワードごとに行われるオークションで上位になる必要があります。
課金方式
検索連動型広告の課金方式は、クリック課金制(PPC:Pay Per Click)です。広告が表示されるだけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックした時点で課金される仕組みのため、予算を効率的に使用できます。
クリックした際にかかる費用(クリック単価)は数百円~千円程度と広告により幅があります。
検索順位の決まり方
広告の表示順位は、ユーザーが検索を行うたびにオークション形式で決定されます。広告を掲載するかどうか、またどの順番で広告を掲載するかは「広告ランク」という数値をもとに決定されます。
1クリックに対し広告主が支払える金額(入札単価)を上げれば広告は掲載されやすくなりますが、広告ランクにはキーワードとの関連性や広告コンテンツの質も加味されます。検索連動型広告の費用を抑えて運用するためには、広告の質を高めることも重要です。
検索連動型広告の費用の目安
検索連動型広告の費用の相場は、月額20~30万円程度ですが、企業規模や競合の数、広告の目的などによって変わるため、一概には言えません。例えば、ヘルスケアや不動産業界では、競合が多いために広告費用が高くなる傾向があります。キャンペーン期間中は予算を増額することもあるでしょう。
ただし、経営を圧迫しないように、広告費用は予算内に収める必要があります。検索連動型広告は、1日あたりの上限額を設定できるため安心です。
検索連動型広告のメリット
費用対効果の高さが魅力の検索連動型広告ですが、スピード感や管理のしやすさといったメリットもあります。以下に詳しく解説します。
少額からできる
検索連動型広告にはプラットフォームが定める最低価格がなく、広告にかける費用を自由に設定できます。
1日数千円程度の少額から始められるため、広告運用に不慣れな方でも安心です。
効果を見ながら予算を増やしていくと広告費の無駄がなく、効率よく運用できるでしょう。
即効性
検索連動型広告の魅力は圧倒的なスピード感です。SEO施策でも関連キーワードからの集客が可能ですが、時間と手間がかかります。検索連動型広告であれば、早ければ設定を完了したその日のうちに広告が配信されるため、数ヶ月かけてSEOで上位表示されるよりも集客効果を実感しやすいでしょう。
新商品のプロモーションやキャンペーンの告知など、短期間で成果を出したい場合は検索連動型広告が有効です。
メンテナンスのしやすさ
Web広告は市場の動きに合わせ、運用開始後も継続的に改善していく必要があります。検索連動型広告はクリック率・コンバージョン率などの広告効果指標をリアルタイムで確認できるため、PDCAサイクルを回しやすく、効率的な運用が可能です。
キーワード設定や広告コンテンツ、入札単価の調整も簡単に行えるため、市場の変化や時期に合わせた広告を出稿できます。
広告掲載までの流れ
初めての方もスムーズに検索連動型広告を出稿できるように、アカウントの開設から広告が掲載されるまでの流れや注意点を順番に説明します。使用するプラットフォームによって、設定内容が異なる箇所もありますので、一般的な流れとして参考にしてください。
①アカウント開設
まずはプラットフォームを決めましょう。検索連動型広告の主なプラットフォームはGoogle広告とYahoo!広告です。
プラットフォームを選んだら、広告アカウントを作成します。公式サイトにアクセスし、GoogleアカウントやYahoo! JAPAN IDでログインしましょう。事業用のものがない場合は新たに作成する必要があります。
広告アカウントは、同じ会社なら1つあれば良いですが、複数の事業を展開している場合は複数のアカウントを開設するのも良いでしょう。それぞれの特徴についてまとめた記事はこちらを参考にしてください。
②キャンペーンの設定
キャンペーンとは、広告の大きな枠組みのことです。設定する具体的な内容として、1日あたりの予算、入札価格、広告が配信される地域や時間帯、デバイスの種類などがあげられます。
キャンペーンの数に制限はなく、商品やサービスのカテゴリーごとに複数作成することも可能です。
③広告グループの設定
広告グループでは、キャンペーンで設定した予算やターゲティング(地域や時間帯)をベースに、ユーザーのニーズや商材ごとにキーワードや広告文を設定します。
グループに分けることで、それぞれに適したキーワードや広告文を設定できるため、コンバージョン率が向上するほか、パフォーマンスの評価やコンテンツの改善といったメンテナンスがしやすくなります。
④広告の作成・設定
広告文は、全角15文字以内の見出し(タイトル)と全角45文字の説明文で構成されます。限られた文字数で商品やサービスの特徴を魅力的に伝えるため、内容を洗練させる必要があります。
具体的には、ユーザーが得られるメリットや、行動を促すフレーズを含めると効果的です。また、表示オプションとしてサイトリンクや電話番号なども追加しましょう。
⑤キーワードの設定
広告を表示させるためのキーワードには、当たり前ですが訴求したい商品やサービスと関連する言葉を選びましょう。単独で考える場合は、関連性があるキーワードを取りこぼしてしまう可能性があります。ラッコキーワードやGoogleプランナーなどのツールを活用することで、関連キーワードを見つけやすくなります。
ただし、広告を多く表示させるために、やみくもに多数のキーワードを登録することはおすすめできません。顕在層にタイミングよく届くからこそ、検索連動型広告は高いコンバージョン率を誇ります。キーワードの精度が落ちると費用対効果が下がってしまう可能性があります。
⑥広告の審査
作成した広告は、各プラットフォームの審査を通過する必要があります。審査では、広告のガイドラインに沿っているかがチェックされます。虚偽や過度の誇張は景品表示法に抵触するリスクがあり、注意が必要です。健康食品や医薬品に関する場合は、薬機法にも配慮しましょう。
なお、審査開始から広告の配信までは1日~3日ほどかかります。
⑦広告の掲載開始
審査に通過すると、広告の配信が開始されます。この段階で重要なのは、広告のパフォーマンスを定期的にチェックし、必要に応じて調整を行うことです。
広告の掲載が開始した後も、クリック率や費用対効果を見ながら、継続的に改善を図っていきましょう。
失敗しないためのポイント
検索連動型広告を軌道に乗せるには試行錯誤が必要ですが、少額から始める、キーワードや配信時間を制限するなどの工夫により失敗するリスクを減らせます。
少額から始めてみる
広告主が予算を設定できる検索連動型広告の利点を活かして、少額からスタートしましょう。
検索連動型広告では、PDCAサイクルを回し、広告の質を高めていくことが重要です。最初から大きな予算を投入すると、設定が適切でない場合には広告費用が無駄になってしまいます。
広告効果をこまめに評価しつつ、徐々に予算を増やしていけば、リスクを最小限に抑えることが可能です。まずは1日1,000円程度の予算でテスト配信を行うことをおすすめします。
会社名、商品名をキーワードにして配信する
自社の会社名や商品名をキーワードに設定してみましょう。これらのキーワードで検索するユーザーは購買意欲が高く、売上につながりやすいため、広告の効果を実感しやすいでしょう。
また、自然検索結果にも自社の商材が表示される可能性もあり、サイトへの総アクセス数の増加が期待できます。
配信地域を限定する
配信地域を限定することで効率的な広告運用が可能になるケースもあります。たとえば不動産会社や歯科医院など、実店舗のあるビジネスの場合は、遠い地域からの集客は難しいため、近隣エリアに絞って広告を配信した方が費用対効果を高められます。
配信地域を限定すれば、成果につながらないクリックを減らせるため、広告費用の抑制にも有効です。
曜日や時間帯を限定する
商材やターゲットの行動特性に合わせて配信時間を設定するようにしましょう。コンバージョンにつながりやすい時間帯を把握できれば、広告費の無駄を削減でき、効率的に広告を運用できます。例えば、BtoBビジネスであれば平日の日中、飲食店であれば食事時間帯を狙うのが効果的です。
ターゲットの行動特性を把握するためには、プラットフォームのレポートが役立ちます。また、アクセス解析ツールを使用すれば、自社サイトのアクセス時間帯を把握できるので活用しましょう。
検索連動型広告を行う際の注意点
検索連動型広告の特徴をよく理解して運用しなければ、成果が出にくくなってしまいます。以下3つのポイントを意識して運用しましょう。
検索しないユーザーにはリーチできない
検索連動型広告は、キーワードが検索された際に表示されるため、確度の高いユーザーに効果的にリーチできます。しかし、その対象は検索行動を行う顕在層に限られることを覚えておきましょう。
商品やサービスについて知識や興味がない潜在層は、そもそもネット検索を行わないため、検索連動型広告を目にすることがないからです。
検索しないユーザーにリーチし、コンバージョンにつなげるためには、SNS広告やディスプレイ広告など他の訴求方法を導入する必要があります。
運用の難易度が高い
手順を踏めば誰でも検索連動型広告を出せますが、十分な効果を得るためには継続的な努力が必要です。市場の変化に合わせてキーワードや入札価格、広告内容をこまめに見直していく必要があります。また、頻繁にある媒体のアップデートへの対応も欠かせません。
検索連動型広告は自由度が高い分、さまざまな項目を調整しなくてはならないため、マーケティングや広告運用の知識がない方には難しく感じられるでしょう。効果的な運用方法を代理店やコンサルタントに相談するのも一手です。
商材によって向き不向きがある
検索連動型広告と訴求する商材の相性についても考慮する必要があります。たとえば、新商品やニッチなサービスなど、認知度の低い商材は、広告表示の引き金となるキーワード検索が行われにくく、広告効果を発揮しにくいでしょう。
また、保険や通販化粧品など競合の多い商材は入札価格が高騰しやすく、費用対効果が薄れる場合もあります。食料品や日用品などの客単価の低い商材は、広告費が利益を圧迫する事態になることも考えられます。
検索連動型広告は万能ではなく、商材によっては別の広告手法を用いるほうが良いケースもあることを覚えておきましょう。
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まとめ:検索連動型広告を活用して、ビジネスを伸ばす
検索連動型広告は、ユーザーの検索意図に応じて表示できるため、費用対効果が高いことで知られています。一方で、顕在層にしかリーチできない点や、商材との相性には注意が必要です。
検索連動型広告の効果を最大化するためには、PDCAサイクルを回しながら改善を重ねていく必要があります。プラットフォームの特性やSEOの理解、競合やパフォーマンスの分析など多くの知識や技術が問われますが、AIサポートを活用しながらコンバージョンを増やしていきましょう!
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2018年に新卒で大手保険会社に入社。 営業として主に保険代理店の新規提案や事業拡大提案に携わる。 オンライン面談システムの導入案件も担当し、幅広い業務に従事。 2021年、Lifunextにジョイン。現在はWebコンサルタントとしてBtoC企業様を中心に幅広い業界の広告運用に従事。 2023年1月には2か月連続でコンサル部門粗利1位を獲得。