Google広告のフレーズ一致とは?メリットを徹底解説
Google広告のフレーズ一致とは?
Google広告のフレーズ一致とは、キーワード設定の際に使用するマッチタイプの一種です。Google広告を配信する際、3つのマッチタイプでキーワードを設定します。
出典:Google広告ヘルプ|キーワードのマッチタイプについて
このうちフレーズ一致とは「設定したキーワードと同じ意味を含む語句の検索に対して、広告を表示すること」です。例を挙げると、”テニス シューズ”といったキーワードを設定した場合、「テニス スニーカー セール」「テニス 靴 赤」等の検索語句でも表示されます。
出典:Google広告ヘルプ|キーワードのマッチタイプについて
一方で、「テニスラケット トレーニングシューズ」など、設定したキーワードの意図にそぐわない検索語句では表示されません。フレーズ一致でキーワードを設定する際は、このような特徴を把握しましょう。
「テニス スニーカー セール」「テニス 靴 赤」などの検索に表示してほしくない場合、フレーズ一致ではなく完全一致のマッチタイプを使います。完全一致の場合、完全に同じ意味を持った検索語句にしか表示されません。例えば[テニス シューズ]として設定すると、「テニス シューズ」「テニス 靴」などで広告が表示されるようになります。
出典:Google広告ヘルプ|キーワードのマッチタイプについて
フレーズ一致の設定方法
- タイプリストで「キーワード」を選択
- 「+」をクリック
- キャンペーンと広告グループを選択
- 編集パネルにキーワードを入力
- マッチタイプを選択
まず、Google広告にログインして「キーワード」を選択します。次に、画面の「+」をクリックしてください。
キャンペーンと広告グループを選択すると、編集パネルが表示されます。ここにキーワードを入力しましょう。
- キーワード(そのまま):部分一致
- ”キーワード”:フレーズ一致
- [キーワード]:完全一致
このようにマッチタイプを設定し、「保存」をクリックしてください。
なお、マッチタイプはあとからでも変更可能です。例えば、フレーズ一致のキーワードを完全一致に変更したり、完全一致のキーワードを部分一致に戻したりすることができます。
フレーズ一致を活用するメリット
フレーズ一致は使い方次第で、Google広告の効果をより高められます。ここでは具体的なメリットを2つ紹介します。
- 顕在層にアプローチできる
- 過剰な広告費を抑えることができる
顕在層にアプローチできる
フレーズ一致を活用することで、購買意欲が高い顕在層によりアプローチしやすくなります。デフォルトの設定である部分一致より、広告配信の範囲を絞り込めるからです。
例えば「低炭水化物 ダイエット プラン」というキーワードを部分一致で設定した場合、「ロカボ ダイエット」や「地中海 ダイエット 本」など幅広い検索語句で広告が表示されます。
出典:Google広告ヘルプ|キーワードのマッチタイプについて
多くの方に広告を見てもらえるというメリットがある一方、購買意欲が高い顕在層に届きにくいというデメリットがあります。
反対に完全一致の場合、より購買意欲が高い顕在層に見てもらえる可能性がありますが、ターゲットが狭まりすぎて広告が表示されなくなってしまいかねません。
フレーズ一致の場合、完全一致よりも幅広いターゲットに広告を届かせることができるうえに、部分一致よりも購買意欲の高いユーザーを狙えるわけです。
対象範囲 | CTR・CVR | |
部分一致 | 広い | 低い |
フレーズ一致 | 部分一致より狭い | 部分一致より高い |
完全一致 | フレーズ一致より狭い | フレーズ一致より高い |
過剰な広告費を抑えることができる
フレーズ一致を使えば、広告費の節約につながります。より見込みのあるユーザーに広告を届けられるからです。
Google広告は「クリックされたときだけ広告費が発生する」という個別クリック単価制を採用しています。つまり、Google広告を効率的に運用するためには「いかにCVRを高められるか(いかにクリックを無駄にしないか)」が重要な鍵を握ります。
特に広告単価が高い分野の場合、キーワードの選定を誤ると、数百万円〜数千万円を無駄にしてしまう恐れもあるでしょう。逆に考えると、フレーズ一致を上手に活用すれば、費用を最小限に抑えつつ最大限の効果を生み出すことも可能です。
▼関連記事
フレーズ一致を活用するデメリット
フレーズ一致はメリットばかりではありません。「広告表示回数が少なくなる可能性がある」というデメリットがあります。
広告表示回数が少なくなる可能性がある
フレーズ一致は部分一致より広告表示回数が少なくなります。表示される検索語句が部分一致よりも絞られるからです。
承認やサービスのコンバージョンではなく、ブランドの認知やサイトへの集客が目的の場合、広告表示回数が少なくなると逆に効率が悪くなってしまいます。できるだけたくさんの方に広告を届けたい場合、部分一致がおすすめです。
このように、自社の目的に沿ってキーワードのマッチタイプを選ぶことが大切です。
▼関連記事
【必見】Google広告の特徴とメリット効果的な運用方法を詳しく解説!
勝てるリスティング広告とは
検索広告で売上を増やす
【資料の内容】
・リスティング広告の概要
・リスティング出稿候補と媒体の選び方
・リスティング広告のよくある課題と解決方法
フレーズ一致を活用する場面
フレーズ一致は使い方次第で大きなメリットがありますが、肝心なのは「どのような場面で効果を発揮するか」を把握しておくことです。ここでは具体的な活用場面を3つ紹介します。
- 競合他社に自社キーワードの除外設定を依頼する場合
- 除外設定をする場合
- エリア系のキーワードを活用する場合
競合他社に自社キーワードの除外設定を依頼する場合
競合他社にキーワードの除外設定を依頼する場合、フレーズ一致を活用することがあります。
例えば、自社で「デジマ掃除機」という商品を扱っているとしましょう。ユーザーが「デジマ掃除機 評判」などのキーワードで検索した場合、まれに他社のリスティング広告が表示されます。
この場合、リスティング広告を表示している企業に問い合わせし、「『デジマ掃除機』というキーワードをフレーズ一致で除外設定してください」と依頼しましょう。これで「デジマ掃除機」と検索しても、競合他社のリスティング広告が表示されることはありません。
除外設定をする場合
ユーザーの中には「◯◯(商品名) 解約」などネガティブなキーワードで検索する方もいます。キーワード設定によっては、このようなリードとならないユーザーに対してもリスティング広告が表示されてしまいます。そうすると無駄なクリックが増えてしまい、費用が高くなってしまう恐れがあるでしょう。
ここで役立つのが除外設定です。「解約」をフレーズ一致で除外設定にすると、解約に関係するネガティブなワードでリスティング広告が表示されなくなります。例えば「◯◯(商品名) 退会」「◯◯(商品名) キャンセル」といったキーワードにもフレーズ一致の効果が適用されます。
エリア系のキーワードを活用する場合
店舗に集客したい場合もフレーズ一致が活用できます。エリアのキーワードはフレーズ一致で簡単に網羅できるからです。
例えば、港区のパーソナルジムに集客したい場合、”パーソナルジム 港区”というフレーズ一致のキーワードを設定します。これで「パーソナルジム 港区 安い」「パーソナルジム 港区 人気」などの検索語句でもリスティング広告が表示されるようになります。いちいち完全一致でキーワードを一つずつ登録する必要はありません。
インハウス化ガイド
自社の勝ちパターンを自社で作るには
【資料の内容】
・広告運用インハウス化の条件とパターン
・広告運用インハウス化のメリットデメリット
・広告運用インハウス化の手順
・広告運用インハウス化におけるポイント3選
Google広告のフレーズ一致を活用して費用対効果を高めよう!
Google広告のフレーズ一致は、リスティング効果の費用対効果を高めるうえで重要です。単に効果を高められるだけでなく、広告運用にとって必要不可欠なA/Bテストにも役立ちます。
フレーズ一致は自分で設定しない限り、適用されません。デフォルトでは部分一致になっているため、ぜひ本記事で紹介した設定方法でフレーズ一致を活用してみてください。
Lifunextは、Google Partnerです。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。
無料のご相談・無料のWeb広告アカウント診断を実施しているので、お気軽にお問合せください。
\ Google広告のご相談はLifunextへ /
ポイントまとめ
- Google広告のフレーズ一致とは?
-
キーワード設定の際に使用するマッチタイプの一種です。設定したキーワードと同じ意味を含む語句の検索に対して、広告を表示することができます。
- Google広告のフレーズ一致を活用するメリットとは?
-
- 顕在層にアプローチできる
- 過剰な広告費を抑えることができる
この2つがフレーズ一致のメリットです。デフォルトの部分一致より購買意欲の高い顧客に広告を見てもらえます。
2018年株式会社Ptmindへ入社し、Inside SalesとしてWEBアクセス解析ツール(Ptengine)の提案を行う。 2019年にLifunextにジョインし、Google Analyticsを用いた広告運用/戦略立案、リーダーとしてのマネジメントを経験。 BtoB/BtoCまで幅広いクライアントの支援を行い、特にBtoCでは総合アパレルECにおいて、年間予算1億5000万円→2億1000万円まで拡大した経験を持つ。 その後、2023年に株式会社ADKマーケティング・ソリューションズにてBtoCを中心に大型クライアントのWEB広告領域のディレクションに従事し、再びLifunext にジョイン。