GoogleとYahoo!のリスティング広告を比較!違いをわかりやすく解説
GoogleとYahoo!のリスティング広告の違い8つ
GoogleとYahoo!のリスティング広告には、さまざまな違いがあります。ここでは特に顕著な8つの違いを紹介します。
- ユーザー数
- ユーザー層
- ターゲティング
- 表示オプション
- 文字数
- 入稿規定
- 検索パートナー
- サポート体制
ユーザー数
ユーザー数は次の通りです。
- Google:1億1,900万人(推計)
- Yahoo!:8,400万人
ただ、必ずしも「Googleのほうが多い」と言い切れない点に注意してください。Googleのユーザー数は、株式会社ヴァリューズがネットの行動ログを調査したもの(※1)であり、公式の数値ではありません。また、この数値は「UU(ユニークユーザー)を表しています。
対して、Yahoo!の数値は公式で公表されているもの(※2)です。この数値は月間のアクティブユーザー数です。
ただ、総務省が発表している「日本における検索エンジンのシェア」では、Yahoo!よりGoogleのほうがはるかに高い傾向があります。
もっとも、あくまで「シェア率」であるという点に注意してください。いずれにせよ、GoogleもYahoo!も国内トップクラスのユーザー数であるといえるでしょう。
※2 Yahoo! JAPAN 媒体資料(2023年3月改訂版)
ユーザー層
ユーザー層は次の通りです。
- Google:非公開
- Yahoo!:ビジネス層・経営層や主婦層のユーザー数が多い
Googleのユーザー層は公開されていません。ただ、Googleは国内で圧倒的なシェアを誇る検索エンジンであり、年齢や性別、職業に関わらず、あらゆる層がまんべんなく利用していると推測できます。
Yahoo!はビジネス層・経営層や主婦層のユーザー数が多いという特徴があります。
出典:Yahoo!広告|実は経営層や主婦層のユーザーが多い? リーチ獲得におけるYahoo! JAPANのメディア価値
特に40代〜50代のユーザーが多いです。衣食住に関わるライフスタイル系コンテンツと親和性が高いといえるでしょう。
また、経営者や年収800万円〜1,000万円、1,000万円〜1,400万円、1,400万円以上のユーザー数が多いです。
出典:Yahoo!広告|実は経営層や主婦層のユーザーが多い? リーチ獲得におけるYahoo! JAPANのメディア価値
そのため、家具や自動車、投資など比較的高単価な商材におすすめです。
さまざまな年代にアプローチしたいならGoogle、40〜50代の主婦やハイステータス層にアプローチしたいならYahoo!を利用してみましょう。
ターゲティング
ターゲティングとは「広告を誰に配信したいか」を設定する項目です。例えば、女性用の商品を男性に表示しても効果は期待できません。このような場合に、ターゲティング機能を利用すれば配信相手を「女性」「20代」等に限定することができます。
GoogleとYahoo!ではターゲティングの設定内容が異なります。
Yahoo! | |
ユーザー属性(年齢、性別、世帯収入、子どもの有無)アフィニティカテゴリ(習慣、興味や関心)カスタム セグメントライフイベント購買意向データセグメント(ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー、既存顧客、既存顧客と同じようなユーザー) | リターゲティング(ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー)デバイス(PC・スマートフォン・タブレット)地域曜日・時間帯 |
※参考:Google広告ヘルプ|オーディエンス ターゲティングについて
※参考:Yahoo!広告ヘルプ|検索広告のターゲティングはどんな種類がありますか?
Googleのリスティング広告では、子どもの有無が設定できます。対して、Yahoo!ではできません。また、Googleのリスティング広告では市町村を指定するだけでなく、地図上から配信エリアを指定することができます。
このようにターゲティング設定も大きく異なります。細かくターゲティングしたい場合はGoogle、シンプルに利用したい場合はYahoo!を検討してみましょう。
表示オプション
表示オプションとは、広告に対して補足の説明をする機能のことです。例えば、広告文の下にリンクテキストや説明文、電話番号、スニペットなどを表示します。表示オプションを利用することで情報量が増え、訴求力やコンバージョン率を改善できるでしょう。
この表示オプションもGoogleとYahoo!で異なります。
Yahoo! | |
サイトリンクコールアウト構造化スニペット電話番号リードフォーム住所アフィリエイトの住所価格アプリプロモーション | クイックリンク電話番号テキスト補足カテゴリ補足 |
※参考:Search Ads 360 (new experience) |使用するアセットを選択する
Googleはアプリの導線を表示したり、リードフォームを追加したりできます。一方、Yahooで設定できるのは4種類だけです。
文字数
GoogleもYahoo!も、リスティング広告に入力できる文字数は決まっています。ただ、どちらもほぼ同じです。
項目 | Yahoo! | |
広告見出し 1 | 30 文字 | 30 文字 |
広告見出し 2 | 30 文字 | 30 文字 |
広告見出し 3 | 30 文字 | 30 文字 |
説明文 1 | 90 文字 | 90 文字 |
説明文 2 | 90 文字 | 90 文字 |
パス(2) | それぞれ 15 文字 | – |
※参考:Yahoo!広告ヘルプ|Yahoo!広告の最適な文字数と使用可能な文字・記号(検索広告・広告表示オプション|ディスプレイ広告)
入稿規定(使用可能な記号等)
リスティング広告には、かっこや感嘆符、疑問符などさまざまな記号を入力できます。ただ、入稿規定はGoogleとYahoo!で若干の違いがあります。
例えば、使用できるかっこの数はGoogleのほうが多いです。
<使用できるかっこ>
Yahoo! | |
() ( )【】<>[]「」『』≪≫《》 | () ( ) |
検索パートナー
検索パートナーとは、検索エンジン以外の広告掲載先を意味します。検索パートナーはGoogleとYahoo!で大きく異なります。
Yahoo! | |
Googleのサービス(YouTube、Gmailなど)livedoorBIGLOBEgooOCN価格.com. | 朝日新聞bingexciteFresheyeMyCloudsleipnirVector |
※参考:Yahoo!JAPANマーケティングソリューション|広告掲載メディア
Googleの場合、YouTubeやGmailなどGoogleのサービスで広告が表示されます。また、livedoorやBIGLOBE、gooといったニュースサイトでも広告が配信されます。
一方、Yahoo!は朝日新聞やbing、exciteなどが検索パートナーです。それぞれの特性を把握したうえで広告配信を検討しましょう。
サポート体制
サポート体制もGoogleとYahoo!で異なります。ただ、Yahoo!のほうが充実しているといえるでしょう。
Yahoo! | |
アカウント作成をGoogleの担当者がサポート | 検索広告 初期設定サービス広告設定まるっとおまかせサービスコンバージョン設定サポート |
※参考:Yahoo!広告公式ラーニングポータル|【無料設定代行】サービス一覧
Googleの場合、アカウント作成をGoogleの担当者が通話等でサポートしてくれます。初期設定が終わればサポートは少なくなるものの、Google広告のヘルプセンターやオンラインチュートリアル、Google広告のYouTubeチャンネル等で情報収集できるでしょう。
Yahoo!の場合、無料の設定代行サービスが3つあります。難しい設定や初回の画像作成・設定をヤフーの専門スタッフが無料で代行してくれるため、知識やスキルがなくても広告を運用できるでしょう。
Googleのリスティング広告がおすすめの場合
Googleのリスティング広告がおすすめの場合は次の通りです。
- スマホユーザーがターゲットの場合
- 若年層がターゲットの場合
- 細かなターゲティングをしたい場合
スマホユーザーがターゲットの場合
スマホユーザーがターゲットの場合はGoogleのリスティング広告がおすすめです。インターネットを使用する人の75%はスマホだからです。
ドイツのSISTRIX社が調査したところによると、日本は75.1%の方がスマホで検索しているとわかっています。
※出典:SISTRIX|The proportion of mobile searches is more than you think – What you need to know
化粧品やファッション、フードなど、個人向けの商品やサービスを取り扱っている場合、Googleのリスティング広告を利用してみましょう。
若年層がターゲットの場合
若年層がターゲットの場合もGoogleのリスティング広告が向いているでしょう。GoogleはYahoo!よりも10〜30代のユーザーが多いです。
株式会社GO TO MARKETの調査によると、特に10代の差は顕著に現れています。
出典:PR TIMES|株式会社GO TO MARKET 10代・20代ではYouTubeがGoogleに次ぐ利用割合に | Web検索サービスに関するアンケート調査(2022年12月)
トレンドを取り入れた商品や若者向けの商材を売りたい場合、グーグル広告を検討してみましょう。
細かなターゲティングをしたい場合
細かなターゲティングをしたい場合はGoogleが役立つでしょう。Yahoo!よりも多くのターゲティング機能があります。
Googleのリスティング広告では年齢や性別、地域といった基本的な属性データだけでなく、子どもの有無や興味・関心など、多岐にわたるオプションが用意されています。また、Googleは広告キャンペーンの効果測定やリアルタイムデータ分析ツールも充実しているため、PDCAを回しながら広告を最適化していけるでしょう。
勝てるリスティング広告とは
検索広告で売上を増やす
【資料の内容】
・リスティング広告の概要
・リスティング出稿候補と媒体の選び方
・リスティング広告のよくある課題と解決方法
Yahoo!のリスティング広告がおすすめの場合
Yahoo!のリスティング広告がおすすめの場合は次の通りです。
- スマホユーザーがターゲットの場合
- 若年層がターゲットの場合
- 細かなターゲティングをしたい場合
PCユーザーがターゲットの場合
Yahoo!のリスティング広告はPCユーザーがターゲットの場合に役立ちます。PCでアクセスするユーザーが非常に多いためです。
出典:Yahoo!広告|実は経営層や主婦層のユーザーが多い? リーチ獲得におけるYahoo! JAPANのメディア価値
ビジネス層に向けた商品・サービスの場合、GoogleよりもYahoo!のほうが高い効果を発揮できる可能性があるでしょう。
熟年層がターゲットの場合
熟年層がターゲットの場合はYahoo!がおすすめです。Yahoo!はGoogleよりも年齢層が高い傾向にあります。
Yahoo!のポータルサイトはYahoo!/は検索エンジンだけでなく、ニュースや天気予報、メールなどのサービスも提供しており、日常的に利用する熟年層も珍しくありません。40代以降のユーザーがメインターゲットとなる場合、Yahoo!で広告を配信してみましょう。
サポート体制を充実させたい場合
サポート体制を充実させたい場合はGoogleよりYahoo!のほうが便利です。Yahoo!は無料で3種類のサポートを利用できます。
サービス名称 | 対象者 | 内容 |
検索広告 初期設定サービス | これからリスティング広告を始める方 | Yahoo!広告 検索広告の広告掲載に必要な初期設定を、すべて無料で代行してくれる |
広告設定まるっとおまかせサービス | リスティング広告を利用中の方 | Yahoo!の専門スタッフが広告主の商材・サービスにあわせて設定・入稿、配信開始まで代行してくれる |
コンバージョン設定サポート | リスティング広告を利用中の方 | コンバージョン測定に必要な各種設定、タグの発行を専門スタッフが無料で代行してくれる |
Googleは基本的に初回の導入をサポートしてくれるだけであり、このようなサポート制度はありません。リスティング広告を使ったことがない方や「導入の設定にリソースをかけたくない」という方はYahoo!が向いているでしょう。
勝てるリスティング広告とは
検索広告で売上を増やす
【資料の内容】
・リスティング広告の概要
・リスティング出稿候補と媒体の選び方
・リスティング広告のよくある課題と解決方法
まとめ:GoogleとYahoo!のリスティング広告を使い分けよう!
本記事で比較した通り、GoogleとYahoo!のリスティング広告はそれぞれ異なる特徴があります。大切なのはどちらか一方を使うのではなく、目的に合わせて使い分けることです。
Googleはさまざまなユーザーが利用しており、メインはスマホです。Yahoo!は40代や50代が多く、経営者やハイステータス層も少なくありません。このような特性を把握して、広告戦略を検討しましょう。
Lifunextは、Google Partner・Yahoo!セールスパートナーです。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。
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本記事のポイント
- Googleとyahoo!のリスティング広告に違いはありますか?
-
Googleはターゲティング機能が豊富、Yahoo!はサポート体制が充実しているといった違いがあります。
- 高齢者がターゲットの場合、Googleとyahoo!のリスティング広告どちらがよいですか?
-
Yahoo!のほうがおすすめです。Yahoo!はGoogleよりも40代以降の割合が高い傾向があります。
新卒で楽天グループ株式会社に入社。モバイル事業に従事し、プロジェクトマネージャーとして基地局建設推進のためのコネクションプロジェクトに携わる。現在はLifunextにてWEBコンサルタントとしてデジタル領域の広告運用に従事。ECや旅行系等のBtoCをメインに、ダイナミック広告やクリエイティブ検証に強みを持つ。