リスティング広告の費用相場とは?予算を押さえる仕組みについても解説!
リスティング広告費用の仕組み
リスティング広告の費用は「クリック課金制」「オークション制」といった2つの要素で決まります。ここではそれぞれを詳しく解説します。
クリック課金制
クリック課金制とはクリックされた回数に応じて料金を支払うという課金方式で、PPC(Pay Per Click)とも呼ばれています。
クリック課金制はクリックされない限り費用が発生しません。そのため、見込み客になりうるユーザーに効率よく広告を届けられるというメリットがあります。コンバージョンや問い合わせを目的とするリスティング広告で多く用いられます。
オークション制
リスティング広告の掲載順位は主に以下の2つで決まります。
- クリック単価
- 広告の品質
広告主は、クリック単価の上限金額を設定します。上限金額が競合よりも高ければ、より上位の掲載順位を獲得します。このクリック単価を決める際に用いられるのがオークション制です。
競合が多い人気のあるキーワードでは、クリック単価が高くなる傾向にあります。そのため、掲載順位を上げるには一定の予算が必要です。予算を適切に設定し、効果的なキーワード戦略を立てましょう。
リスティング広告の費用相場
リスティング広告の費用相場は、競合状況・キーワードの人気度・業界の特性などの様々な要素によって異なります。
一般的には、月20〜50万円程度の予算を確保する企業が多いです。
ただし、企業規模や目的によりリスティング費用は異なり、リスティング広告に注力している大手企業の場合は月数千万~数億円の予算を投下している場合もあります。一方、小規模で行う場合は月1万円程度で出稿する場合もあります。
需要が高く競争が激しい場合、費用相場は高くなる傾向があります。逆に、需要が低く競争が少ない場合は、費用相場が低くなることもあるでしょう。
リスティング広告のCPC(クリック単価)は、ディスプレイ広告やSNS広告よりも比較的安くなる傾向にあります。これは、リスティング広告がユーザーの検索意図に直接関連しているためです。ユーザーが関心を持っているキーワードに対して広告を表示するため、クリック率が高くなる傾向があり、結果としてCPCが低くなるとされています。
リスティング広告の予算の決め方
リスティング広告の掲載順位はクリック単価によって左右されるため、予算があればあるほど有利になります。ただ、予算をかけすぎると、今度は費用対効果が悪くなってしまうでしょう。
ここではリスティング広告の予算の決め方を3つ紹介します。
- 目標CPAから決める
- 目標CVから決める
- 目標CPCから決める
目標CPAから決める
CPA(Cost Per Action)を決めるには、以下の計算式に当てはめましょう。
販売価格 – 目標の利益額 = 目標CPA
例えば商品の販売価格が8,000円で、目標の利益額が5,000円の場合、目標CPAは3,000円です。次に、獲得したいコンバージョン(CV)数に目標CPAを掛けましょう。
獲得したいCV数が30件の場合、3,000円×30件で予算は90,000円となります。
目標CVから決める
コンバージョン(CV)数を日単位や月単位で設定し、予算を決めることもできます。
例えば月に30件のCV数が目標で、CPAが2,000円だった場合、予算は以下の通りです。
30件 × 2,000円 = 60,000円(予算額)
目標CPCから決める
目標CPCから予算を決めるという方法もあります。まず、GoogleキーワードプランナーなどでCPCを確認しましょう。CPCが1,000円だった場合、クリック数を300回に想定すると、計算式は以下の通りです。
1,000円×300回=300,000円(予算額)
ただし、CPCは競合の状況や市場の変化によって変動します。そのため、定期的な予算の見直しが重要です。
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リスティング広告の費用を押さえる方法
リスティング広告 予算を決める際には、さまざまな注意点があります。特に意識すべきなのが以下の6つです。
- 除外キーワードを設定する
- 顕在層向けのキーワードを優先的に設定する
- マッチタイプを設定する
- ターゲットを明確にする
- 広告ランクをあげる
- LPを最適化する
除外キーワードを設定する
除外キーワードを設定すると、広告が関連性の低い検索クエリに表示される回数が減り、無駄なクリックや広告費の発生を減らすことができます。除外キーワードは、部分一致やフレーズ一致の検索クエリ内に含まれていることが多いです。
例えば、ユーザーが次のようなキーワードで検索するとしましょう。このようなキーワードはネガティブな目的のために検索されたものであり、コンバージョンにはあまりつながりません。
- ◯◯ 解約
- ◯◯ 退会
- ◯◯ 返却
- ◯◯ キャンセル、など
除外キーワードは広告運用の初期段階から定期的に見直し、最適化することが重要です。分析とテストを通じて、効果的な除外キーワードの設定を行い、広告費の効率化を図りましょう。
顕在層向けのキーワードを優先的に設定する
リスティング広告では、顕在層(見込み客)向けのキーワードを優先的に設定しましょう。リスティング広告は顕在層へのアプローチに向いています。
ディスプレイ広告やSNS広告が不特定多数のユーザーに配信されるのに対し、リスティング広告は検索したユーザーに配信されます。つまり、一定のニーズを持っているユーザーに見てもらえるのがリスティング広告の強みです。
ターゲットとする顕在層についてよく理解し、そのニーズや関心に応じたキーワードを選択しましょう。顕在層の特徴や検索傾向を把握するために、市場調査や競合分析を行うのもおすすめです。
マッチタイプを設定する
マッチタイプとはキーワード設定のことです。主に3つの設定があります。
- 部分一致
- フレーズ一致
- 完全一致
出典:Google広告ヘルプ|キーワードのマッチタイプについて
画像で右に移動するにつれ、対象範囲が狭まります。より顕在層に近いユーザーに広告を届けることができ、無駄な予算の消費を抑えられる一方で、閲覧数が少なくなる可能性もあるでしょう。
反対に、部分一致の場合、多くのユーザーに広告を届けられます。ただし、場合によっては広告費が高くなる可能性もあるため注意してください。
マッチタイプについては以下の記事でも解説しています。
ターゲットを明確にする
広告を届けるターゲットを明確にすることも重要です。リスティング広告では、さまざまなターゲティング設定が可能です。例えば、次のような設定項目があります。
- 性別
- 年齢
- 地域
- 興味関心
例えば、女性向けの商品を男性に配信しても、あまり効果は期待できないでしょう。他にも、美容に興味がないユーザーに美容グッズの広告を表示すると、広告費が無駄になってしまう恐れもあります。
このように、届けたいユーザーを明確にし、適切にターゲティング設定すれば、より広告の予算を最適化できます。ターゲティングの設定については、下の記事をご覧ください。
広告ランクをあげる
広告ランクとは、広告の掲載順位を決める際に用いられる値のことです。具体的には、以下の点から算出されます。
- 入札単価
- 広告の品質
- 広告ランクの下限値
- オークションにおける競争力
- ユーザーが検索を行ったときの背景情報
- アセットなどの広告フォーマットの見込み効果
このようにさまざまな要素が絡み合っていますが、特に重要なのが「入札単価」と「広告の品質」であるとされています。
まずは適切な金額を入札しているか確認しましょう。次に、広告の品質を上げてみるのも大切です。
広告の品質はGoogle広告の画面で確認でき、1~10の値で表され
LPを最適化する
LP(リスティングページ)の最適化も忘れないようにしてください。LPの質が良くなければコンバージョンにつながらず、クリックが無駄になってしまいます。
LPで重要なポイントは以下の通りです。
- コンテンツの一致性
- ユーザビリティの向上
- 明確なCTAボタン
- わかりやすいデザイン
A/BテストやPDCAを繰り返し、最適なLPになるよう常に効果検証を続けましょう。
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リスティング広告の費用相場を知ろう!
リスティング広告の費用相場は、狙いたい分野や競合の状況によって異なります。そのため、今回紹介した方法で、事前に予算を決めてから広告を出稿しましょう。
リスティング広告は数万円程度から出稿することもできます。ただし、一般的には月20〜50万円程度の予算を組むことが多いです。リスティング広告を出稿したあとはPDCAを続け、LPの内容含めマーケティングを最適化していきましょう。
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ポイントまとめ
- リスティング広告の費用相場とは?
-
狙いたい分野や競合の状況によって異なります。ただ、一般的には月20〜50万円程度の予算を組むことが多いです。
- リスティング広告の予算の決め方とは?
-
3つの方法があります。
- 目標CPAから決める
- 目標CVから決める
- 目標CPCから決める
新卒で楽天グループ株式会社に入社。モバイル事業に従事し、プロジェクトマネージャーとして基地局建設推進のためのコネクションプロジェクトに携わる。現在はLifunextにてWEBコンサルタントとしてデジタル領域の広告運用に従事。ECや旅行系等のBtoCをメインに、ダイナミック広告やクリエイティブ検証に強みを持つ。