Instagramのストーリーズ広告の基礎 成果を出すポイントも解説
Instagramのストーリーズ広告とは
Instagramには通常のフィード投稿とは別に、24時間で消える短い動画を投稿できる「ストーリーズ」という機能があり、ストーリーズ広告とはこのストーリーズに配信される広告のことを指しています。
ストーリーズはInstagramホーム画面の上部に配置されており、ここに表示されているアカウントのアイコンをタップすることで、そのアカウントが投稿したストーリーズを閲覧することができます。
Instagramは世界観を重視する傾向にあるため、通常のフィード投稿には厳選された画像などを投稿するユーザーがほとんどです。一方、ストーリーズの場合は24時間で投稿が消えるため細かいことを気にせず気軽に日常の写真や動画を投稿できるため、フィード投稿以上に積極的に利用されている状況です。ストーリーズ広告はそうしたストーリーズ投稿の中に、ストーリーズを投稿したユーザーが切り替わるタイミングで自然に配信されるため、ストーリーズを利用する多くのユーザーに見てもらえるという大きなメリットがあります。
また、ストーリーズ広告は画像や動画の下に「詳細はこちら」のような形でCTAボタンなどを設置することができるます。そのためユーザーは広告をスワイプするだけでInstagramアプリ内で直接ランディングページへ訪問することができるため、効率的にコンバージョンにつなげることができます。
ストーリーズ広告の特徴・種類
ストーリーズ広告の最大の特徴は、スマートフォンの全画面に広告を表示できることです。全画面に広告が表示されることで、ユーザーの関心を惹きつけ、行動を促すことが可能です。さらに、ストーリーズ広告はユーザーのストーリーズの投稿と投稿の間に配信されるため、自然な形でユーザーにリーチできます。ストーリーズに溶け込んで配信されるのでユーザーに広告感を抱かせることなく、ブランドイメージやアピールしたい内容を確実にユーザーに伝えることができます。広告に興味がなければ、スワイプすれば簡単に広告をスキップできるため、ユーザビリティを妨げないことも特徴といえるでしょう。また、Instagram広告はFacebookと同じ広告システムで運用されているため、膨大なユーザーデータの分析による高精度のターゲティングにより適切なユーザーに対して訴求力のある広告を表示させることができます。
ストーリーズ広告には主に4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。自社の商材やサービスに応じて適切な広告を選択することで、ユーザーの購買意欲や行動を促すことができるので違いをしっかりと理解してくことが重要です。
動画広告
一つ目は動画広告です。現在ではほぼ全員がスマホを所有しており、通信速度の高速化やYouTubeの普及などにより、ユーザーにとって動画を視聴することが当たり前になっているため違和感なく受け入れられる広告となります。ストーリーズの場合は画面いっぱいに表示されるので、スマホ画面における動画広告の割合が大きくなり、ユーザーに強く印象づけることが可能です。また、写真広告よりも情報量が多くなるため、商品やサービスのイメージをより正確にユーザーへ伝えることができます。商品やサービスを実際に使っている場面を動画にして配信できるので、無料体験や試供品の購入につなげたい場合には動画広告が最適です。
写真広告
2つめは写真広告です。画像を用いたInstagramでは最もベーシックな広告です。シンプルな見た目なので、アパレルや化粧品、家具、食料品、金融など、どのような業種でも違和感なく使用できます。広告用の1枚の画像とテキストがあれば出稿できるため、広告運用にかかる工数が少なくて済むというメリットもあります。とりあえずストーリーズ広告を初めてみたいという場合はこちらの写真広告からスタートすることをおすすめします。
カルーセル広告
3つめはカルーセル広告です。カルーセルとは「回転木馬」の意味で、画面上でスワイプすることで複数の種類の広告を表示させることができます。複数の広告を設定できることから、単体の画像では難しいストーリー性を持たせた広告を作ることが可能です。ストーリー性を持たせることで、単なる写真広告ではリーチ出来なかった様々なユーザーに対してアクションを促すことができます。例えば求人サイトであれば人気の求人情報をカルーセルで比較して配信することで、ユーザーの興味を引くことができます。写真広告では収まりきらないような情報量を入れたい場合には、カルーセル広告が適しています。
ストーリーズ広告のメリット
続いて、ストーリーズ広告のメリットについて説明します。ストーリーズでしか実現できないこともあるので、より有効に活用するためにもメリットを押さえておきましょう。
違和感が少ない
ストーリーズは自動で画面が切り替わっていくため、広告を違和感なく自然に表示させることができるのがストーリーズ広告の最大のメリットです。大部分のユーザーにとって広告は邪魔な存在でスキップするのが当たり前になっています。しかしストーリーズ広告であれば違和感なくごく自然な形でユーザーに届くので、広告と意識させることなくクリックなどの行動を促すことができます。
画面の大部分を使える
ストーリーズ広告はフィード広告と比較すると大画面で広告が表示される仕様です。そのため、ユーザーに興味を持ってもらうためにより多くの情報を広告内に盛り込むことができるので、結果的にユーザーの行動を促進することができます。
ストーリーズ広告のデメリット
ストーリーズ広告には多くメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。広告配信で失敗しないためにも、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
炎上リスクがある
ストーリーズ広告に限った話ではないのですが、炎上リスクの可能性があります。過去にInstagram上で不適切な広告やステマ疑惑、さらには自然災害時にふさわしくない広告配信などで炎上した事例があります。ストーリーズ広告は多くのユーザーの目に触れるので些細なことがきっかけで炎上に発展してしまうリスクがあります。
ストーリーズ広告の設定方法
1.広告マネージャにアクセス
まず、広告マネージャにアクセスします。
2.目的・広告キャンペーン名の設定
広告の目的を設定します。ストーリーズ広告で設定できる目的は以下の通りです。
- リーチ
- トラフィック
- アプリのインストール
- 動画の再生
- コンバージョン
目的と広告キャンペーン名を設定し、「次へ」をクリックします。
3.配信ターゲットの設定
配信ターゲットを設定します。この項目はFacebook広告と同様の設定です。
続いて、配置の設定です。デフォルトは自動配置(Facebook広告の機械学習により、Facebook面やInstagram面に効果的な配信を自動的に調整してくれるもので、そちらが本来は推奨)になっておりますが、今回はストーリーズ広告にのみ配信する場合の方法をご紹介致します。
「手動配置」をクリックして、「ストーリーズ:」を選択します。その後は通常通り、予算と掲載期間を設定します。こちらもFacebook広告と同様の設定です。
4.広告の設定
「Facebookページ」で、リンクさせるFacebookページとInstagramアカウントを設定します。
その後、広告に使う素材をアップロードします。動画の場合は、サムネイルも併せて設定します。
次に、「テキスト」で、リンクするURLやCTAを設定し「実行する」をクリックすれば設定完了です。
審査に通れば、設定した配信期間に従って広告の配信が開始します。広告のパフォーマンスは、広告マネージャから確認できます。
ストーリーズ広告の設定方法については、「Facebook 広告マネージャ」をご参照ください。
ストーリズ広告の成果を出すためのポイント
ストーリーズ広告の成果を出すためのポイントについて解説します。ここで紹介するポイントを押さえることで広告の効果を最大限に高めることができます。
時間を意識する
ユーザーは最初の2,3秒で、その動画を視聴し続けるかどうかを判断すると言われています。まずは動画開始直後の数秒でユーザーの興味を惹きつけるようにしましょう。その後は短い時間で製品・サービス名やブランドロゴを紹介し、何の広告なのかをユーザーに明確に伝えるようにします。製品やサービスの紹介を後回しにしてしまうと、ユーザーは製品を確認する前に動画から離脱してしまう可能性があるので注意してください。冒頭でユーザーの興味を惹きつけることで、広告を最後まで見てもらえる可能性がぐっと高まります。
音声を意識する
広告に音声を入れることで効果を最大限に高めることができます。BGMや効果音、ナレーションを活用することで、目からだけではなく耳からも情報を伝えることができるため、より強くユーザーに興味を抱かせることができます。また、音を出せない電車内や店内、オフィスでの休憩時間などで動画広告を見る人も多いため、動画内に字幕やテロップを挿入しておくことで、音声無しでもユーザーが広告の内容を理解することができます。音声がオフの状態でも、広告のストーリーが正しく伝わるように、テロップや字幕を表示させるタイミングやフォントなどを工夫しましょう。その際はストーリーズに多く投稿されている様な画像・動画の構成などを参考にしながら、自然とストーリーズのコンテンツに溶け込むような広告を作成することで、即離脱せずに最後まで広告を見てもらえる可能性を高めることができます。
ユーザーの動線を設置する
ストーリーズ広告を出稿する場合の多くは、広告を見てもらうことよりもアプリのインストールや Web サイトへの訪問、もしくは商品の購入につなげることが真の目的である場合が多いはずです。そのため、ユーザーに行動を促す意味で広告内に「インストールはこちら」「詳細はここをクリック」などの動線を目立つように設置する必要があります。そうすることで、そのサービスや商品に興味を持ったユーザーはタップするだけで外部サイトに移動することなくアプリ内でLPへ訪問できるため、スムーズにコンバージョンにつなげることができます。また、Instagram広告においてはCTAボタンについても代表的な「詳しくはこちら」「リンクを開く」「予約する」などの他にも、「購入する」「登録する」「ゲームをプレイ」など多彩なボタンが用意されているので、自社のサービス・商品内容に応じて適切なボタンを選択することができます。
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まとめ
以上、Instagramのストーリーズ広告の基礎と成果を出すポイントを解説してきました。Instagramには多彩な機能がありますが、中でもストーリーズ機能はInstagramで最も頻繁に利用される機能のひとつです。そのため、ストーリーズ広告を適切に使いこなすことで、自社製品・サービスのアピールだけでなく、ダイレクトな売上につなげることが可能になります。自社だけで適切な広告運用を実現するのが難しい場合もあるので、ぜひこの機会にSNSの広告運用をプロに相談してみてはいかがでしょうか。
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