【必見】URLパラメータとは?Webサイトの計測に欠かせない2つのパラメータを詳しく解説!
【必見】URLパラメータとは?Webサイトの計測に欠かせない2つのパラメータを詳しく解説!
webマーケティングの世界では広告の宣伝効果やホームページの流入を高めるために、ユーザーがどのような経路でまた何を参照してコンテンツにリーチしたのか集計と分析が必要不可欠です。流入元を正確に把握し、運用に適当な政策を講じるための基本となる概念こそ「URLパラメータ」なのです。
パラメータの意味とは?
URLパラメータを理解するための始めのステップとしてまず「パラメータ」について説明します。パラメータとはコンピュータのプログラムに情報を送る際に、外部から入力される変動的な値に対して動的に処理を行うことを指します。
イメージがしにくいと思いますので、アパレルサイトを例にしましょう。
アパレルサイトを訪れるユーザーはそれぞれ気になる商品や買いたいものは異なり、顧客ごとに求める商品の検索条件は異なることはよくある話です。例えば赤いセーターを見たい人もいれば、青い靴下を見たいという人もいます。パラメータはそうした「変動的な検索条件に対して、ユーザーが求める適切な結果を反映させるための付加的なプログラム」と言い換えられるのです。
URLパラメータとは
パラメータの意味を理解したところで本題となるURLパラメータに移りましょう。URLパラメータはパラメータの中でも「https://●●.jp」のようなURLに関するパラメータを指し、URLの末尾に変数を付け加えることで、検索結果に動的な処理を行うことを示します。テクニカルな話をすると、「https://●●.jp/?パラメータ名=パラメータ」の値において「?」以下がURLパラメータであり基本構造となります。
このパラメータを設定することで、パラメータに対応した動的処理がwebページ上で実行されるというわけです。webマーケティングの世界では「URLパラメータ」というとgoogleアナリティクスと連動させることが一般的ですので「Googleアナリティクスのパラメータ」を意味することがほとんどといえます。
URLパラメータで可能になること
URLパラメータを設定することで主に以下の3つのことが可能になります。
・広告ごとの効果測定
・メルマガやSNSの流入計測
・参照元の明瞭化
広告ごとの効果測定
パラメータ設定をしていない場合、googleアナリティクスではリスティング広告やディスプレイ広告などの有料検索広告からの流入はすべて自然検索としてカウントされてしまいます。これでは広告がどのくらいの人目に止まり、そこからどれだけの人がリーチしてくたのか費用対効果を知ることができませんよね。パラメータ設定を行うことでこの広告からの流入分析を細かくできるようになります。
メルマガやSNSの流入計測
コンテンツへの流入口にはメルマガやSNSといった媒体もあります。これら媒体から流入した訪問者はパラメータ設定をしない限り「参照元不明」と一括りにまとめらてしまい、媒体ごとの費用対効果も不明瞭なものになってしまうのです。パラメータ設定をすることで参照元不明が解消され、訪問者が「メルマガ経由」なのか「SNS経由」なのか媒体ごとの効果を測定できるようになります。
「パッシブパラメータ」と「アクティブパラメータ」
URLパラメータにはさらに「パッシブパラメータ」と「アクティブパラメータ」に分類されます。少しややこしいですがこのあとに説明するgoogle アナリティクスパラメータを理解する上でも基本的な考えになるので、しっかり理解を深めておきましょう。
「パッシブパラメータ」
パッシブパラメータのパッシブとは「受動」という意味を持ち、URLパラメータに変更を加えても表示されるコンテンツには影響をしません。コンテンツに影響を与えない代わりに、「ユーザーがどのようなリソースを元にコンテンツにたどり着いたのか」流入元の情報を知らせてくれます。こうした特徴から「ダミーパラメータ」とも言われています。
「アクティブパラメータ」
一方でアクティブパラメータはページURLに付加情報を与えることで表示されるコンテンツに影響を与えます。
例えばアパレル関連のECサイトにおいて、
「https://●●.jp/?gender=mens…」の?以下の条件を設定することで「メンズ」の商品に対象を絞ってコンテンツを表示させられます。「https://●●.jp/?gender=women…」にように?以下を変えることで「レディース」商品にコンテンツ結果を変更できます。つまりURLパラメータの?以下に付加情報を与えることでコンテンツの表示結果に影響が生まれ、アクティブパラメータとなるのです。
パラメータが必要な理由
URLパラメータについて一通りコンセプトが理解できた段階でなぜこのURLパラメータが必要になるのかを考えていきましょう。広告や自社ホームページなどのwebコンテンツの運営を行う際、顧客の流入を分析するツールとしてgoogle アナリティクスを用いるのが一般的です。google アナリティクスを導入することで広告やホームページにセッションのあった顧客の流入経路、つまり「どこからアクセスしたのか」また「何がきっかけで訪れたのか」を計測できるのです。細かい計測が可能になると、より流入経路や流入目的を明確に把握でき、コンテンツの改善策に役立てることが可能となります。
そしてこの細かい計測を行うためにも、URLパラメータ付与することでgoogle アナリティクスによる分析結果がより精密なものとなるのです。
パラメータの種類
全項にてパラメータを設定することで流入情報の把握ができることをお伝えしました。次にgoogle アナリティクス上でよく利用されるパラメータ設定の種類について紹介します。これは使用頻度の高いものになるので、初心者の方も是非覚えて頂きたい内容です。
utm_source(参照元)
utm_source(参照元)はgooogle アナリティクスの「参照元」を指します。このパラメータ設定によって、流入経路としてどの検索エンジンもしくはどのSNSを通じてコンテンツにリーチしたのか参照元を特定できるのです。通常は「utm_source=X(旧:Twitter)」や「utm_source=google」などように設定を行います。
utm_medium(メディア)
utm_medium(メディア)は、googleアナリティクスにどのような方法(メディア)で検索されたかを識別させるパラメータ設定です。前項の参照元と似ていますが、参照元が検索エンジンやSNS媒体の識別であったの対して、メディアは同じgoogleエンジンでも自然検索なのか、有料検索広告なのか、またSNS広告なのかより詳しい流入元を示します。特に使うことの多い例は以下のものです。
自然検索:utm_medium=organic
有料検索広告:utm_medium=cpc
ディスプレイ広告:utm_medium=display
utm_campaign(キャンペーン)
utm_campaign(キャンペーン)パラメータは自社の広告やSNS投稿などに設定するURLです。Web広告やSNS広告などを利用している場合、このパラメータ設定なしでは自社コンテンツの流入経路が自然検索からなのか、広告からなのか不明瞭となってしまいます。より費用対効果の高い広告を把握し、Webマーケティングの戦略を組み立てるためにも重要な設定です。
http://www.example.co.jp/index.html?utm_source=●●&utm_medium=social&utm_content=●●_lp&utm_campaign=日付
utm_term(キーワード)
utm_term(キーワード)は管理者が設定したキーワードごとの流入計測に使用するパラメーターで、任意で設定できます。好きなキーワードに対応するパラメータ値を設定することで、例えばgoogleのリスティング広告にに対して「クリスマス」というキーワードを付与した広告からの流入を計測する際に使います。
utm_content(広告のコンテンツ)
utm_content(広告のコンテンツ)は広告別の流入を計測するパラメータです。バナー広告を複数種類用意して、それぞれにパラメータ値を設定することで、どのバナー広告が効果的な流入として機能しているかを検証することができます。こちらも任意で設定できるため複数の広告を併用する場合に活用するのが良いでしょう。
クリスマスキャンペーンを行う際、プレゼントというキーワードを付与したバナー広告Aのパラメータ設定の例
パラメータ生成ツール
ここまでご紹介した各種パラメータは専用のツールを活用することで簡単に作成することができます。今回はよく使われるツールとして2つ紹介します。
URL生成ツール
出典:https://www.cr-fix.co.jp/urlencode/
こちらのパラメータ生成ツールは計測したいURLとそれに対応するパラメータ値を任意で設定するだけで必要なパラメータ設定を完了できます。必要な項目を入力する作業だけでパラメータ設定できるということもあり、初心者でも扱いやすいツールといえます。
Campaign URL Builder
出典:https://ga-dev-tools.web.app/campaign-url-builder/
Campaign URL BuilderはGoogleが公式に展開しているパラメータ設定ツールでgoogle アナリティクスとも親和性が高いことからよく利用されるツールの一つです。Campaign URL Builderも指示に従い必要な項目を埋めるだけで自動でURLを生成してくれます。
パラメータ設定方法
ここからは実際にパラメータ生成ツールを用いて必要なURLを取得する実践に移っていきます。今回は先ほど紹介したGoogleのCampaign URL Builderを使い、クリスマスキャンペーンのリスティング広告の検証を行うためのパラメータを設定していきましょう。
1.URL生成ツールを開く
まずはCampaign URL Builderを開き入力が画面を出します。
2.ウェブサイトのURLを入力
入力項目の一番上にある「website URL」にリスティング広告を添付するページのURLを入力しましょう。
3.各種必要な項目を入力
次に「campaign source」「campaign media」「campaign name」をそれぞれ入力します。
・campaign source→Google
・campaign media→cpc
・campaign name→christmas_campaign
campaign termとcampaign cpcは必要に応じて任意で設定をしてください。
4.URLを取得
各種項目を入力すると入力ページの下部に自動で生成されたURLが表示されます。
httpd://test.com/?utm_source=Google&utm_medium=cpc&utm_campaign=christmas_campaign
5.生成したURLを任意のリスティング広告のリンク先として設定
ステップ4で生成したURLをリスティング広告のリンクとして設定して一連の作業は完了です。
パラメータ生成をするときの注意点
パラメータ設定時にはいくつか注意すべきポイントがあります。これらのポイントは分析を行う上ではもちろんですし管理運営の観点でも重要なことですでの事前に確認をしておきましょう。
パラメータ値は誰が見てもわかるものに
パラメータ設定の際に付与するパラメータ値はなるべく誰が見ても理解できる中身を設定しましょう。例えば先ほどの「campaign name」では商品名やイベント名を設けることでどの広告に付随するURLかをすぐに判断できるような名前が好ましいです。特に複数人で管理を行うのでれば、全員の共通認識となるような設定を心掛けましょう。
またパラメータ設定を簡単なものにするメリットとしては管理者や担当者が変更しても引継ぎの手間がかからないという点もあります。運営の効率化を考えるうえでも明瞭なパラメータ設定は肝心なのです。
作ったパラメータはまとめておく
作成したパラメータはExcelなどにまとめて管理するのも重要です。複数の商品や複数の広告を扱う場合に生成したパラメータを管理していなかったために、以前に使用したパラメータ値を再利用してしまい計測に失敗するというケースもありえます。利用するパラメータが多いのであれば表にまとめるなどして整備を徹底しましょう。
まとめ
パラメータが正常にgoogleアナリティクスで効果測定できているか確認しないまま運用を進めることもよくある失敗例です。生成したURLをまったく別のリスティング広告に紐づけていたなどの設定ミスが計測を開始して時間が経ったあとで判明するケースも往々にしてあります。したがってパラメータを生成したあとは実際にgoogleアナリティクス上で正常に計測が取れているかを目視で確認することも忘れずに行いましょう。
Lifunextは、Google Partnerです。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。
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