直帰率とは?Googleアナリティクスでの確認方法、改善の方法も解説
「直帰率」という言葉は、Webサイトの担当者であれば、なんとなく聞いたことはあるかもしれません。
しかし、その直帰率が、具体的にどんな意味を持つのか。
また、どのように改善すればいいのかについては知らない方もいらっしゃるかと思います。
今回は、直帰率とはどういうものか、また、Googleアナリティクスで直帰率を確認する方法、直帰率の改善方法について解説します。
直帰率とは
直帰率とは自社サイトの、あるページにおいて、
『最初に始まったすべてのセッション(訪問)のうち、そのページだけが唯一のセッションだった割合』
を示す値です。
簡単に言えば、サイト内のある1ページしか見ずに、サイトから離脱したユーザーがどの程度いたのかを示します。
直帰率の説明は、Googleアナリティクスのヘルプ欄にも記載されているので参考にしてください。
直帰率とは、1 ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値のことです。つまり、すべてのセッションの中で、ユーザーが 1 ページのみ閲覧して、Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを 1 回のみ発生させたセッションが占める割合のことです。
引用:Googleアナリティクスヘルプ:「直帰率」
直帰率の目安は?
次に、直帰率の目安はどれくらいなのか確認します。
直帰率の目安について、下記の表にまとめました。
▼サイト別直帰率の目安
サイトタイプ | 直帰率の平均(一般的) |
ECサイト | 約20~45% |
BtoBサイト | 約25~55% |
リードジェネレーション) | 約30~55% |
ランディングページ | 約60~90% |
ブログ、辞書サイト、ポータルサイト | 約65~90% |
※こちらはあくまでも「目安」です。
直帰率の計算方法は?
直帰率の計算方法は、次の計算式で求めることができます。
直帰率=直帰数÷セッション数(訪問)
例えば、あるECサイトのページで閲覧開始数が100、閲覧したユーザーのうち直帰したユーザーが30の場合。
30÷100=30%
この例において、直帰率は30%です。
目的によっては直帰率が高いことがすべて悪いわけではない
ここまで記事を読んできた方の中には、「直帰率は低くければ低いほど良いのか」と思われるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。
直帰率が高い=改善が必要ではなく、ユーザーがそのページだけで満足をした可能性はあります。
例えばニュース記事や企業情報などは、1ページごとに完結しているコンテンツです。
1ページで完結するコンテンツは、直帰率が高くなります。
一方でサイトのトップページのように他のコンテンツへ回遊してもらう必要がある重要なページで、直帰率が高いことは問題があります。
トップページの直帰率が低い場合は、トップページとして機能していない可能性があるため、見直すべきでしょう。
このように直帰率が高いから良くない、低いから良いというわけではないため、注意してください。
離脱率との違いは
直帰率と似たような指標に、「離脱率」があります。
離脱率とは、そのページを見た回数のうち、どのくらい離脱したかの割合です。
離脱率と直帰率の違いは、その離脱がサイト全体のことを言っているのか、ページごとなのかということです。
最初の訪問で1ページしか見ずに離脱した場合を、特別に直帰と呼びます。
つまり言い換えると、直帰は離脱の一部ということです。
離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。
直帰率は、そのページから始まったすべてのセッションで、そのページがセッションに存在する唯一のページだった割合を示します。
ページの直帰率は、そのページで始まったセッションだけが計算の対象になります。
引用:アナリティクスヘルプ:「離脱率と直帰率の違い」
直帰率のGoogleアナリティクスでの確認方法は?
ここからは実際に、Googleアナリティクス上で直帰率の確認をします。
直帰率を確認する方法を2つ紹介します。
サイト全体の直帰率の確認方法
一つ目に、サイト全体の直帰率を確認する方法です。
Googleアナリティクスのホームから、「ユーザー」を選択し、「概要」をクリックします。
こちらでサイト全体の直帰率が確認できます。
上記サイトでは、サイト全体の直帰率が約87%ということがわかります。
個別ページの直帰率の確認方法
今度は、サイト全体の直帰率ではなくページごとの直帰率について確認していきます。
Googleアナリティクスのホームから、「行動」をクリックし、「サイトコンテンツ」を選択。
「ランディングページ」をクリック。
これが個別のページごとの直帰率となります。
このように、Googleアナリティクスでは簡単に直帰率を確認することができます。
自社サイトで確認してみてください。
直帰率の高くなってしまう原因は?
ここからがさらに重要です。
確認した直帰率が高い原因を探します。
原因については、大きく分けて3つ考えられます。
ユーザーニーズとページの内容の不一致
まず考えられる原因としては、ユーザーのニーズとコンテンツの内容が一致していないケースです。
せっかくユーザーが流入しても、ユーザーが期待している情報やコンテンツがないとすぐに離脱します。
例えば、おすすめの本について知りたいユーザーがいたとしましょう。
しかし、そういったユーザーに対して、おすすめの車を紹介しても意味がないですよね。
訪問したユーザーのニーズを満たすことができていないため、すぐに離脱してしまうでしょう。
大げさな例にはなりますが、ユーザーのニーズとページ内容の不一致は避けたいです。
ファーストビューが魅力的ではない
ファーストビューが魅力的ではないことも原因も考えられます。
そもそもファーストビューとは、「ホームページにアクセスしたとき、最初に目に入る部分」です。
スクロールをしていない状態で、最初にパソコンの画面に表示される部分のことを指します。
ファーストビューに魅力がないことで、訪問したユーザーはすぐに離脱して他のサイトに行く可能性があります。
ファーストビューが魅力的ではない一例としては、次のようなものがあります。
・サイトの情報が複雑でごちゃごちゃしている
・デザインが古い
・広告の表示が多すぎる
自社サイトのファーストビューが魅力的かどうか、チェックしておきましょう。
内部リンクの設定に問題がある
三つ目の原因は、内部リンクの設定に問題があるということです。
内部リンクに問題があると訪問したユーザーに対して、次の行動を促すコンテンツがないことになってしまいます。
コンテンツの内容がよく、他の情報を知りたいと思うユーザーがいても、そのユーザーの回遊を逃すことになります。
内部リンクに問題があると、ユーザーは諦めて離脱するでしょう。
直帰率の改善方法は?
直帰率の改善方法はどうすればいいのでしょうか。
具体的な方法について解説していきます。
まず改善するべきページはどのようなページか
最初に直帰率を改善させる上で、どのページを優先的に改善すべきなのか優先順位をつけます。
優先的に改善すべきページは次の二つです。
他と比べて極端に直帰率が高く、滞在時間も短い
同じカテゴリー、チャネルから来ているのに、そのページだけ極端に滞在時間が短いページは改善すべきです。
先述した直帰率が高くなる原因に当てはまる可能性があるので、修正する必要があるでしょう。
直帰しているユーザーを、少しでも他のペーシに移動させることで全体のCVをあげることができます。
そのページからのCVが多い
あるページでCVが多い場合、そのページからの離脱を防ぐよう改善することも良いでしょう。CVに貢献できるページにも関わらず、一部のユーザーにとっては障壁があるのであれば、その部分を改善することで全体CVの増加に貢献できるかもしれません。
CVが高いページを見つけた場合は、少しでも離脱率を下げるように対策しておきましょう。
タイトル、コンテンツの内容の見直し
直帰率の具体的な改善策として、タイトルとコンテンツの内容に乖離がないか確認することは必須です。
ユーザーが検索しているキーワードを、サーチコンソールで確認しましょう。
コンテンツの内容と関係のないキーワードでの検索流入なら、タイトルやコンテンツの内容を見直す必要があります。
サイトに訪問したユーザーは、「期待した情報と違うな」と感じて離脱しているかもしれません。
内部リンクの見直し
もう一つ改善策としては、内部リンクの見直しをすることです。
重複する部分がありますが、コンテンツの出来がよくても、導線がわかりにくい場合はユーザーは離脱します。
具体的な対策案は、関連する記事の掲載をしてサイト内を回遊させることです。
また、CVを促すためのメッセージやリンク、ボタンの設置をしてCVの増加を図ります。
直帰率を改善させるためには、訪問するユーザーにわかりすいように内部リンクを見直しましょう。
まとめ
今回は直帰率とはどういうものか解説してきました。
直帰率がどういう指標なのか。
また、自社サイトの直帰率はどこで確認できるのかがわかったかと思います。
しかし、直帰率の改善方法には、まだまだ多くの方法があります。
今回Googleアナリティクスを使い、直帰率の改善が必要だと感じたご担当者の方。
は、是非Lifunextまでご相談ください。
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