Instagramカルーセル広告とは?活用メリットと入稿規定を紹介
Instagram(インスタ)のカルーセル広告は、一つの広告枠で複数の画像や動画を表示できる広告形式です。
本記事では、Instagramのカルーセル広告の概要や入稿規定の他、配信設定方法や活用事例を解説します。
Instagram カルーセル広告とは
出典:Meta
Instagram(インスタ)のカルーセル広告とは、一つの広告枠に、最大で10点の画像や動画を表示できる広告形式です。フィードだけでなく、ストーリーズや発見タブ、リールへ配信できる点が特徴です。
広告のトップには、1枚目に設定した画像もしくは動画が表示されます。画面を右から左へスワイプすることで、2枚目以降の画像もしくは動画を閲覧できます。
カルーセル広告として表示させる画像や動画には、個別の説明や外部リンク、CTA(購入ページ遷移するボタン)を設定可能です。画像や動画を複数掲載することで、通常の広告よりも高い訴求力がより期待できます。
他媒体との違い
カルーセル広告はInstagramに限らず、X(旧Twitter)やLINEなどのSNS広告でも利用できます。他媒体との主な違いは次の3点です。
- 画像や動画を10点設定できる
- 画像や動画ごとに見出しや別のリンクを設定できる
- デフォルト設定では、画像や動画の表示順が最適化され効果的に配信できる
カルーセル広告では、2~10点の画像や動画などのクリエイティブを設定できます。LINE広告やGoogleファインド広告、Meta広告も同様に2~10点設定可能です。一方、X広告での掲載点数は2~6点に限られます。
それぞれのクリエイティブには、異なるリンクを設定できます。例えば、商品の説明ページや購入用のランディングページなどを設定しておくことで、より成果につながりやすくなるでしょう。
また、反応が期待できるクリエイティブを広告配信システムが利用者ごとに判断して、優先的に広告トップに表示できる点も多媒体との違いです。
Instagramカルーセル広告の4つのメリット
Instagramのカルーセル広告には主に4つのメリットがあります。
- 複数の画像・動画を紹介できる
- 複数のCTAが設定可能である
- 柔軟なストーリーテリングの展開ができる
- 柔軟な編集と更新が可能である
それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
複数の画像・動画を紹介できる
Instagramのカルーセル広告では、一つの広告枠で2~10枚の画像や動画を表示できます。そのため、一つの広告で複数の商品やサービスを紹介したり、一つの商品について複数のアピールポイントを多角的に伝えたりすることも可能です。
また、複数のクリエイティブを順を追ってストーリー形式で設定すれば、商品やサービスの魅力、ブランドが生み出された背景などを伝えられます。
複数のCTAが設定可能である
Instagramのカルーセル広告では、掲載する画像や動画それぞれに対して、異なるCTAを設定できます。そのため、ユーザーに対して複数のアクションを促したいときに有用です。
例えば、Webサイトへのリンクや商品購入ページへの遷移ボタン、アプリのダウンロードなどを設定しておくことで、各ユーザーのニーズに対応できるようになります。
柔軟なストーリーテリングの展開ができる
柔軟なストーリーテリングの展開ができることも、Instagramのカルーセル広告のメリットです。
複数の画像や動画を使ったストーリー形式での配信は、ユーザーに商品やサービス、ブランドの物語を詳細に伝えることができます。視覚的なイメージに感情的な結びつきが加わることで記憶に残りやすく、自社に興味を持ってもらったり、関心を高めたりするきっかけにもなります。
ユーザーがクリエイティブをスワイプすればストーリーが展開されていくので、エンゲージメントの向上も期待できるでしょう。
柔軟な編集と更新が可能である
Instagramのカルーセル広告は、編集や更新を柔軟に行えることもメリットです。複数の画像や動画で構成されているため、必要に応じて広告主はコンテンツの編集や更新を容易に行えます。
例えば、新しい商品の販売キャンペーンがリリースされた場合に、即座に広告を更新して最新の情報に反映できます。
Instagramカルーセル広告の3つのデメリット
Instagramのカルーセル広告の主なデメリットは次の3点です。
- 制作コストが高くなりがち
- コンテンツの管理・最適化が難しい
- ユーザーの関心が分散しやすい
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
制作コストが高くなりがち
Instagramのカルーセル広告は、一般的な単一画像の広告に比べて制作コストが高くなる場合があります。複数の画像や動画を準備する必要があり、広告配信を成果につなげるには、コンテンツのクオリティも求められるからです。高クオリティのコンテンツを制作するには、時間的、人的なリソースが必要となるため、制作費用がかかります。
例えば、新作ファッションアイテムを紹介するカルーセル広告を配信するケースでは、商品や関連商品を撮影するためにフォトグラファーを雇ったり、動画制作のために動画編集者を雇ったりするケースは少なくありません。
ユーザーにとって魅力的な広告を制作するために、一定のコストがかかることには留意しておきましょう。
コンテンツの管理・最適化が難しい
コンテンツの管理や最適化が難しいこともInstagramにおけるカルーセル広告のデメリットです。
カルーセル広告では複数の要素を管理する必要があり、それぞれのパフォーマンスを追跡して最適化しなければならない場合があります。
成果を最大化するには、複数の画像や動画を効果的に組み合わせなければなりません。コンテンツの最適化には時間と労力が必要になることを理解しておきましょう。
ユーザーの関心が分散しやすい
Instagramのカルーセル広告では、複数の画像や動画を用いることでユーザーの興味を引き付けることが可能です。一方で、ユーザーの関心が分散しやすい点に留意しましょう。
ユーザーの関心を高めるには、最初に表示される画像や動画でユーザーの注意を引き付け、強い印象を与える必要があります。最初のクリエイティブに興味を持たなかったユーザーは、画面をスワイプせず、次のクリエイティブに遷移しないためです。広告の残りの部分を見てもらえないのは機会損失にもつながるでしょう。
ユーザーの関心を分散させないためにも、自社独自のアイデアを用いて質の高いコンテンツ制作を心がけましょう。
Instagramカルーセル広告の入稿規定
Instagramのカルーセル広告の入稿規定は次のとおりです。
ファイル形式 | 画像:JPGまたはPNG 動画:MP4、MOV、またはGIF |
アスペクト比 | 1:1 |
解像度 | 1,080×1,080ピクセル以上 |
メインテキスト | 125文字以内 |
最大ハッシュタグ数 | 30 |
カルーセルカードの枚数 | 2~10枚 |
画像の最大ファイルサイズ | 30MB |
動画の最大ファイルサイズ | 4GB 長さ:1秒~2分 |
アスペクト比の比率許容誤差 | 1% |
カルーセル広告を効果的に運営するには、Instagramの運営元であるFacebook(現Meta)が推奨する入稿規定に従うことが重要です。規定に沿って広告を作らなければ、配信できなくなる可能性があります。
デザイン面では、アスペクト比や解像度を守ることが大切です。広告の視認性を高めることで、ユーザーに対してより明瞭に情報を伝えられます。テキストには、ユーザーが直感的に理解できる簡潔な言葉を選ぶのがポイントです。ユーザーの興味を引き付けて行動を促すことができるよう、フックとなる表現を使うのも良いでしょう。
また、技術的要件としてカルーセルカード数や最大ファイルサイズ数が定められています。これらの要件を守ることでユーザーに最適な形式で広告を配信でき、エンゲージメントやコンバージョンの最大化が図れます。
Instagramカルーセル広告の配信設定方法
Instagramのカルーセル広告の配信設定は、次の手順で行います。
- Meta広告マネージャにログイン
- キャンペーンの作成
- 広告セットの作成
- 広告の作成
- プレビューと送信
1. Facebook広告マネージャーにログイン
はじめに、Meta広告マネージャを開き、ログインします。
Facebookアカウントを持っていない場合は、アカウントを作成しておきましょう。
2. キャンペーンの作成
画面左上部にある[広告セット]のタブを選択し、[作成]をクリックします。
キャンペーンの目的を、認知、トラフィック、リード、アプリの宣伝、売上の中から選択します。
画面の表示に従い進み、キャンペーン名を入力し、カテゴリを選択し、[次へ]をクリックしてください。
3. 広告セットの作成
続いて、キャンペーン内で、新しい広告セットを作成します。まず、広告セット名を入力しましょう。
さらに、コンバージョンの場所やパフォーマンスの目標を画面の指示に従い入力します。
同じ画面で、予算(1日もしくは通算)と掲載期間を設定可能です。
画面下部では、オーディエンス管理や広告の配置設定が行えます。
広告の配信場所の基準を設定しましょう。
[配信方法]のセクションでは、Instagramを含むプラットフォームを選択してください。
4. 広告の作成
引き続き、広告の作成を行います。広告セット内で、新しい広告を作成します。広告フォーマットは、「カルーセル」を選択してください。
各カルーセルカードに画像ファイルまたは動画ファイルをアップロードします。
キャプションやリンク先URL、CTAなどの詳細を入力しましょう。
5.プレビューと送信
内容を確認して問題がなければ、[送信]ボタンをクリックし、広告を配信しましょう。
Instagramカルーセル広告の活用場面と事例
Instagramのカルーセル広告はさまざまなシーンで活用できます。ここでは、代表的な活用場面と事例をご紹介します。
- 複数の商品の広告を配信する
- 使い方などの手順を説明する
- ストーリーを作り説明する
活用場面1.複数の商品の広告を配信する
Instagramのカルーセル広告は、複数の商品の広告を配信する目的で利用できます。商品の概要や機能を複数枚の画像や動画で説明できるため、ユーザーが理解しやすいクリエイティブを作成可能です。
複数の商品画像を設定して、遷移先URLを購買ページにしておくと、最短でコンバージョンまで導けるでしょう。
事例:アパレル業界
複数の商品の広告を配信するのに向いているのが、アパレル業界です。アパレル業界は商品数が多いため、カタログのように複数の売れ筋商品を紹介することで効率的に購買意欲を高められます。
たとえユーザーが興味を持たない商品が含まれていたとしても、他の商品に興味を持てば購買につなげられるでしょう。
売れ筋商品に限らず、商品ジャンルやコーディネートによってカルーセル広告を作成するのもおすすめです。ユーザーは類似商品に興味を持つ可能性があるため、売上の向上につながります。
活用場面2. 使い方などの手順を説明する
カルーセル広告は、商品の使い方やサービスの利用フローなど細かな手順の説明にも向いています。複数の写真や動画を使えるため、複雑な手順も分かりやすく伝えられます。 カルーセル広告では、画像や動画それぞれに見出しやURLを設定できるので、使い方の補足をしたいときにも適しているでしょう。
事例:筋トレの方法
筋トレの方法の紹介にもカルーセル広告は向いています。筋トレの効果を得るには、複数のトレーニングを行うことが大切であるためです。
カルーセル広告を使えば、効率的なトレーニングの手順を画像や動画で解説できます。ユーザーはイメージをしやすくなり、自分のトレーニングに応用できるでしょう。
活用場面3. ストーリーを作り説明する
Instagramのカルーセル広告には2~10枚の画像や動画を設定できるため、広告にストーリー性を持たせられます。
ユーザーニーズやサービスへの訴求を組み込んで、説明から購買へとストーリーを勧めることで、コンバージョンの可能性が高まるでしょう。
事例:ホームインテリアの商品紹介
ストーリー形式での商品説明は、ホームインテリアの商品を紹介するのに適しています。たとえば、リビングに置かれた商品を使って、温かみのあるインテリアデザインを表現することができます。商品を使った家族のひとときや、友人とのリラックスした時間のシーンを描くことも可能です。
ユーザーは生活の一部として商品があるかのように感じ、手に取ってみたいという気持ちが強まります。このように商品のイメージが強化され、購入につながることが期待できます。
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まとめ:Instagramカルーセル広告を活用してブランドや商品の魅力を多角的に伝えよう
Instagramのカルーセル広告は、2~10枚の複数の画像や動画を表示できる広告形式です。商品やサービスの紹介ができ、CTAも自由に設置できるため、ユーザーの興味関心を引きやすい特徴があります。また、複数のクリエイティブを活用すればストーリーテリングも可能です。
Instagramのカルーセル広告を活用すれば、ブランドや商品、サービスの魅力を多角的に伝えられます。イメージを定着させやすいため、ユーザーとの関係構築や購買意欲の醸成につながるでしょう。
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2018年に新卒で大手保険会社に入社。 営業として主に保険代理店の新規提案や事業拡大提案に携わる。 オンライン面談システムの導入案件も担当し、幅広い業務に従事。 2021年、Lifunextにジョイン。現在はWebコンサルタントとしてBtoC企業様を中心に幅広い業界の広告運用に従事。 2023年1月には2か月連続でコンサル部門粗利1位を獲得。