フレームワークとは?論理的にビジネス課題を整理し推進する思考

ビジネスを行う上で、最も重要な活動の1つがマーケティングです。そのマーケティング活動の中でも「集客や販売をどのように進めていけば良いか?」は永遠の課題と言えるでしょう。

実際に、顧客を集めて販売する手法には様々な方法がありますが、どれが正解という明確な答えはありません。

そこで誰でも実践できるビジネスの成功パターンとして考えだされたのが、今回ご紹介する「フレームワーク」です。

フレームワークは、多種多様なビジネスにおいて、それぞれの業種業態に合ったいくつかのマーケティング手法をパターン化し、誰でもすぐに使えるように整理したもの。

このフレームワークを使うことで、難しいマーケティングを比較的スムーズに推進できるでしょう。

ビジネスを行う中で、集客やコンバージョンでお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次

フレームワークとは

フレームワークとは、日本語で言う「枠組み」のこと。要するに、それぞれ異なったビジネスにおいて、様々な課題や事柄をいくつかのパターンに落とし込み、その枠内に納めることで誰でも比較的容易に整理して結果に結びつけることができる「公式」のようなものと言えるでしょう。

ビジネスをする中で、集客や売上を向上させる方法が分からない、そんな時に有効になるのが「フレームワーク」です。

フレームワークには、いくつものパターンがあります。そこで、様々なビジネスシーンや課題に合わせて、適切なフレームワークを選択しなければなりません。

以下では、具体的な例を挙げながら、10種類のフレームワークを紹介します。

ビジネスで活用できるおすすめフレームワーク

以下では、ビジネスに活用できるフレームワーク10選を紹介していきましょう。

logic tree(ロジックツリー)

logic treeは、漠然とした課題や問題の中から、具体的な事柄を抽出して明確にしていくためのフレームワークです。

例えば、自社で扱う商品に問題があり、ユーザーからクレームを受けた場合などに有効です。

logic treeでは、ある問題に対しての原因と解決策、社員やスタッフが現場でどのように対処するかといった事柄について、先回りしながら行動や思考を整理します。

3C分析

3C分析とは、ビジネスで集客や売上に伸び悩んだときに、それぞれの課題や問題を抽出し、原因を調査するためのフレームワークです。

3C分析は、以下の頭文字から名付けられています。

  • 自社(Company)
  • 顧客(Customer)
  • 競合(Competitor)

上記の3つは、ビジネスにおいて絶対に外せない事柄です。そこで、3C分析は、すべてのビジネスに共通するフレームワークと言えるでしょう。

4P分析

4P分析とは、商品を分析する際に使われるフレームワークです。

4P分析は、以下の頭文字から名付けられています。

  • 商品(Product)
  • 価格(Price)
  • 販売促進(Promotion)
  • 場所・流通(Place)

商品分析…ブランド力や信頼性、耐久性などを客観的に分析

価格分析…競合する商品や市場相場に対し、適切な価格であるかを判断

販売促進…商品に対する様々な広告や販売活動を効率良くできているかを分析

場所・流通…店舗展開の仕方やWebサイトの開設など、流通の場所や方法を検討、分析

このような分析を的確に行うことにより、プロダクトライフサイクルの長い商品の開発を行います。

MECE(ミーシー)

MECEとは、日本語で「網羅的であり重複しない」という意味で、特定の商品やサービスなどに対し、重複している箇所を抽出し「漏れがなく重複もない状態」を導き出すためのフレームワークです。

MECEは、以下の頭文字から名付けられています。

  • Mutually(お互いに)
  • Exclusive and Collective(重複がなく全体に)
  • Exhaustive(網羅的に)

これは新商品の企画や開発を行う際に、新商品の機能や価格帯をMECEとなるように細分化し、競合しない分野の商品を開発するケースなどで用いられる手法です。

STP戦略(STP分析)

STP戦略は、マーケティング戦略を考える際に有効なフレームワークです。

STP戦略(STP分析)は、以下の頭文字から名付けられています。

  • セグメント(Segmentation)
  • ターゲット(Targeting)
  • 位置取り(Positioning)

セグメント…まずは、自社の商品やサービスを大きなセグメント(区分)に分割

ターゲット…セグメントの中から、更に細分化してターゲティング

位置取り…自社の立ち位置として、明確な棲み分けを実施

STP戦略とは、上記のような分析を行いながら、消費者志向のマーケティングを実現します。

SWOT分析(スウォット分析)

SWOT分析とは、現状分析をした上で、今後の戦略の策定に繋げるためのフレームワークです。

SWOT分析(スウォット分析)は、以下の頭文字から名付けられています。

  • 内部の強み(Strengths)
  • 内部の弱み(Weaknesses)
  • 外部の機会(Opportunities)
  • 外部の脅威(Threats)

新規事業を立ち上げる際や、売上が低迷している時には、事業計画やマーケティング戦略を刷新するか再考する必要があります。SWOT分析は、その際に内部要因と外部要因のそれぞれを分析し、強みや弱みといったポイントを抽出し、改善するためのフレームワークです。

バリューチェーン

バリューチェーンとは「価値連鎖」とも呼ばれる手法で、原材料や各部品調達、商品の製造、出荷配送から販売、販売後のアフターサービスまでの、一連のマーケティング活動を、価値(Value)の連鎖(Chain)とする思考です。

この考え方によって、自社と他社の事業をそれぞれの機能ごとに分類し、付加価値のあり方を分析します。そして、問題解決へ向けた課題の抽出や差別化戦略の構築を容易にできるのが特徴です。

自社の強みやウィークポイントを洗い出し、強みを伸ばしながら弱みを具体的に改善する、企業の成長にとって不可欠なフレームワークの1つと言えます。

パーセプションマップ

パーセプションマップとは、知覚マップとも呼ばれているフレームワークで、企業が目指すポジションを明確化し、市場へポジションを浸透させていきます。

具体的には、ユーザーが持つ自社の製品へのイメージと、自分たちが考える製品のイメージのズレを修正していく戦略です。

5フォース分析

5(ファイブ)フォース分析とは、競合他社や業界全体の現況と収益構造を明らかにすることで、自社の利益を上げるための分析を進めるフレームワークです。

この5フォース(5つの脅威)となる要因は、自社から見た「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」「企業間の競争関係」「新規参入業者の脅威」「代替品の脅威」で、この5つの力が強いほど業界の収益と魅力のない業界となります。

売り手の交渉力とは、自社から見た部品や原材料などを昇給するサプライヤーのことを指します。これらの力が強くなることで、自社にとっては部品や原材料費が嵩み、収益が悪化するでしょう。

買い手の交渉力とは、顧客やユーザーの力を表します。これらが強いと、企業は値下げや過剰なサービスを求められるため、収益性を失います。

企業間の競争では、当然競争が激化することで、それぞれの収益性が落ちるだけでなく、市場そのものの価値が下がります。そこで、自社の製品のブランディングや、業界全体の価値、長期的な市場規模の分析などを行います。

代替品の脅威が強いことも、企業にとって収益性を下げる要因となります。代替品と自社製品の間に質や価格面でどれほどの差があるのか、また、代替品へ乗り換える手間やコストなども分析します。自社の既存の製品よりも、低価格で高品質な代替品が出現すると、自社だけでなく市場全体の収益をおびやかす大きな脅威となります。

この5フォース分析は、国際的な市場のシェアだけでなく、国内の様々な市場でも利用価値の高いフレームワークと言えるでしょう。

AARRRモデル

AARRRモデルとは「アー」と呼ばれ、会員を集めて収益化を目指すWebサービスの成長戦略を目指す際に不可欠なフレームワークです。

AARRRモデルは、以下の頭文字から名付けられています。

  • Acquisition:新規ユーザー獲得
  • Activation:利用開始
  • Retention:継続利用
  • Referral:紹介
  • Revenue:収益化

Acquisitionは、新規ユーザー獲得のために、会員登録のメリットをユーザーの目に付きやすい位置に示すことが重要となります。

Activationは、利用開始を意味する言葉です。主要なサイトの機能を利用して貰うための手段を示し、収益化のコンバージョンに至る前段階の指標となります。使いやすさや操作方法を分かりやすく示すことも大切です。

Retentionは、継続利用を意味する言葉です。利用を開始したユーザーが、一定期間を過ぎても継続的に利用しているかどうかを見る指標で、離脱を防ぐためのメルマガやブログ、プッシュ機能による使いやすさや利点の開示も必要となります。

Referralは紹介を意味します。すでにサービスを利用しているユーザーが、新規のユーザーにサービスを紹介誘導することです。既存のユーザーが紹介したくなるような仕掛けや、シェアしやすい機能を付加することが重要となるでしょう。

Revenue…収益化を意味し、収益に関わるコンバージョンを分析します。コンバージョンに至る経緯や、ターゲットの属性、もっともコンバージョンがしやすい時間帯など、直接収益に関わる部分が指標となります。

AARRRモデルでは、各ステップごとの指標を決め、各項目の改善を目指していきます。

フレームワークの使用場面ってどんな時?

このように、フレームワークには様々な種類があり、それぞれに使うシーンや目的が異なります。これらのフレームワークは、実際にマーケティング活動を行う中で、問題や課題の解決方法が見つからない時に使うのがおすすめです。

フレームワークは、基本的に誰でも適切にマーケティング活動を進められるように作られた枠組みです。これらのフレームワークを使えば、課題の解決に迷った時に、羅針盤のような役割を果たしてくれるでしょう。

まとめ

ここで紹介したフレームワークは、デジタルマーケティングにおいて、特に有効となる思考です。もしもあなたが、自社製品のマーケティング活動における指標を見失いかけた時は、ぜひこの記事の内容を思い返してください。きっと、新しいアイデアが浮かぶことでしょう。そして、デジタルマーケティングを利用したブランディングを行う際には、ぜひLifunextを活用してください。

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