Facebook(Meta)広告にかかる費用相場は?予算から逆算する方法も解説

Facebookでの広告運用は見込み客層のターゲティングがしやすく、予算の最適化が図りやすい媒体です。この記事を通して運用費用の相場や費用対効果を最大化するポイントが分かり、予算配分のノウハウが身につきます。

目次

Facebook(Meta)広告の費用相場は?

Facebookで広告を打ち出すためにはどの程度の費用がかかるのか把握することは重要です。おおまかな目安の広告費用としては月額10万円~30万円ですが、打ち出したい広告の内容や範囲によって必要な料金は変わります。

また、社内メンバーのみで運用する場合と代理店やコンサルといった外部に委託する場合では大きく異なる点に注意しましょう。

その理由として、社内運用をした場合であれば必要なコストはFacebookに支払う広告費のみ、外部委託した場合であれば広告費の他に運用のための代行費用が発生します。一方で、外部に依頼する場合は自社の工数を大きく削減でき、かつ内製化よりも効果が見込めます。もしも効率的に広告運用を行いたい場合は代理店に予算を見積もり、かかる費用を運用開始前に意識しておくことが重要です。

企業の運用を代行する分、作業量や手数料が発生するため代理店への委託は費用がかかります。しかし、運用ノウハウを社内に持ち合わせていない場合、外部委託した方が運用効果をすぐに実感できるでしょう。会社としての方針決定は予算組みの観点からも重要です。

Facebook(Meta)広告の予算の算出方法

会社で新たな試みをはじめる際に予算組みは重要なポイントです。広告運用をはじめる上で、どのように予算を算出したら良いのでしょうか。

Facebookで広告を運用する場合、「1クリックあたり100円~300円」がひとつの目安となります。なお、広告運用にかかる費用はコンバージョン(CV)率の設定によって金額が変動するため注意が必要です。

【例】

今回クリック単価が100円、コンバージョン率が10%と仮定すると、コンバージョン単価は「100÷0.01=1(万円)」です。

今回はコンバージョン数の目標が50件/月、コンバージョン単価(CPA)を1万円と仮定します。月当たりの投下予算は以下のようなイメージになるでしょう。
 
目指すCV数が月間50件、コンバージョン単価(CPA)は1万円の場合
50(件)✕1(万円)=50万円/月

この場合、月間の予算は50万円必要と分かります。

1クリックあたりの金額とコンバージョン率の数値によって金額は前後します。自社の業界や規模、そして抱える課題によって必要な金額は異なるため、代理店やコンサルティング会社に相場を確認するのも一つの手段です。

Facebook(Meta)広告の課金方式

Facebook(Meta)広告はクリック数に関する料金以外にも、効果を最大化させるために課金できます。目的や期待する効果によって課金内容を選択することをおすすめしますが、課金方法は以下の2種類があり、具体的な内容については後述します。

項目名特徴
インプレッション課金(CPM)広告を表示させる回数によって料金が変動する課金方式
クリック課金(CPC)ユーザーが広告をクリックした際に発生する課金方式
動画の再生課金(CPV)広告の再生時間によって料金が変動する課金方式

なお、CVを目的として広告配信を行う場合は、一般的にインプレッション課金(CPM)が推奨されます。

インプレッション課金

インプレッション課金とは、広告の露出を増やし宣伝効果を最大化したい場合に適した方式です。先述したCV向上に効果が期待でき、自社製品やサービスに関するブランドの確立や認知度の向上を図る際に利用してみましょう。

課金の目安は広告が1,000回表示されるごとに発生します。相場の費用は500円〜と幅が広い傾向です。例として、費用が500円とした場合、表示1回あたりの金額は0.5円です。

※ターゲティング・商材、競合の多さによって変動。高い場合には5,000円オーバーということもあります。(例:リターゲティング等)。

広告を幅広いユーザーに対して露出させるほか、動画広告を発信する際にもおすすめの課金方式です。

クリック課金

広告をクリックした回数によって料金が変動する課金方法です。1クリックあたりの金額設定になるため、クリック回数を増やしたいような状況、例えば自社サイトへの誘導や商品購入にユーザーのアクションをつなげたい場合におすすめです。一方で、広告がクリックされない限り費用は発生しないため、見込み客になり得なさそうな自社広告に興味のないユーザーに対してはコストがかからず、効率的な課金方法ともとらえられます。

平均のクリック単価は40円から100円程度です。  

  

※インプレッション課金同様に、ターゲティング・商材、競合の多さによって変動。高い場合には1,000円を超えることもあります。(例:BtoB商材など)。

動画の再生課金

動画を良く視聴しているユーザー層に広告を発信したいときにおすすめの手法です。Facebookでは「リール」といった動画が配信されており、個人の情報発信だけでなく企業の広告も多数配信されています。動画であれば印象に残りやすく、認知度の向上に適しているでしょう。

設定方法には「ThruPlay」と「動画の継続的な再生」の2種類が選べます。それぞれの特徴は次の通りです。

ThruPlay広告が15秒以上された場合に料金が発生する設定
動画の継続的な再生広告動画を最後まで視聴した場合に料金が発生する設定

各設定方式の料金目安は100円から200円としましょう。

※インプレッション課金同様に、ターゲティング・商材、競合の多さによって変動。高い場合には500円を超えることもあります。(例:BtoB商材など)。

広告予算設定は4種類から選定

Facebookの広告予算は4種類の設定から選択できます。設定単位は「アカウント」「キャンペーン」「期間」「広告セット」に分かれており、それぞれの詳細な内容については後述を参照してください。

それぞれの予算設定にはメリットがあるため、運用方針や予算管理の観点から適した方法を選びましょう。

1.アカウント上限

アカウント全体で予算の上限額を設定する方法です。複数の広告を同時に運用する場合に適した方法であり、一括で予算設定できるため金額の把握が容易です。

予算の上限に達した場合に広告配信はストップします。自社が広告にかける予算が厳密に決まっているケースに該当するのであれば、利用がおすすめです。

ただし、決済方法を手動に設定している場合、この設定方法は利用できないため注意しましょう。

2.キャンペーン上限

キャンペーンを基準に上限を設定する場合、複数の広告を同時に運用しており、各広告によってかける費用を個別設定したい場合におすすめの方法です。そのため、設定した金額の上限に達した広告から配信がストップします。

キャンペーンの目的や重要度によって資源の集中を選択できるため、広告戦略が明確に決まっている場合は効率的な予算配分が可能です。

キャンペーンは大きく「認知」・「検討」・「コンバージョン」の3つに分類されます。運用する上でかなえたい効果にそったキャンペーンを選びましょう。

3.通算予算

広告を打ち出す期間を1週間や1か月と定めておくと、Facebook側で運用効果を最大化する頻度で配信してもらえる設定方法です。

基本的には期間内で均等に予算配分されるように配信頻度は設定されますが、特に注力したい曜日や特定の日時があれば、配信を増やすといった細かな設定もできます。

1日あたりの広告配信量はまちまちであり、日ごとの配信量を個別に設定したくない場合におすすめです。

4.広告セット上限

ある程度パッケージ化された配信上限とは別に、個別具体的に条件を指定したい場合におすすめの方法です。広告を配信する地域や期間を指定できるため、ターゲット層が具体的に定まっている場合に効率的な予算配分が可能です。

期間限定で広告配信したい場合や広告のABテストを実施したい場合など、運用戦略が明確になっている場合に利用してみましょう。自由度が高い設定方法であるため、事前の戦略検討は重要なプロセスです。

Facebook(Meta)広告の支払い方法

費用の支払い方法は、「クレジットカード、クレジット機能付きデビットカード」「Paypal」「オンライン銀行振込み」、そして請求書払いの4種類から選択できます。

また、クレジットカードで利用できるブランドは次の通りです。

・American Express

・JCB

・Mastercard

・Visa

なにかしらの理由で決済ができなかった場合は、広告の配信がストップするため、支払いが滞らない方法を選びましょう。特に「クレジットカードの利用可能残高不足」や「銀行口座情報の入力ミス」などはよくあるミスです。注意しておけば十分に回避できるケースのため気を付けましょう。

なお、請求書払いは公式サイトより「月極請求書払いを申請」することで利用可能です。

Facebook(Meta)広告の費用を決める際の注意点

ここからはFacebook(Meta)広告の費用を決定する際に意識したい2つの注意点を紹介します。

経営層への説明は丁寧に実施

まず、Facebookをはじめとした広告運用は関連部門だけでなく、経営層にも実施することを説明しましょう。特に、広告運用に馴染みがない経営層の場合は説明に注意が必要です。「どれくらいの金額を」「どのような効果が見込めるため」と数値化して丁寧に伝えましょう。

費用は目標数値を決定した後

Facebook(Meta)広告にかける費用は目標数値を明確にしたうえで決定すると、適切な予算を設定可能です。費用が低すぎる場合、効果を得られずコストばかりかかる可能性もあるでしょう。しかし、数値目標の設定は専門的な視点を求められます。もしも難しい場合は代理店にFacebook(Meta)広告配信時のシミュレーションの算出を相談してみるのもよいでしょう。

Facebook(Meta)広告で費用対効果を高めるポイント

ここからはFacebookの広告運用において、費用対効果を最大限に高めるポイントについて紹介します。会社の予算を用いて運用するため、無駄なお金はかけたくないものです。自社運用する場合であっても、他社に委託する場合であっても、知っておかなければ損をしてしまうため、ここで紹介する内容をしっかりと身に着けていきましょう。

自動入札を活用する

広告の掲載はオークション形式で決まるため、運用開始時には入札単価を設定しなければいけません。そこで単価設定を自動化しておくことをおすすめします。なぜなら、事前に設定した単価の範囲内で宣伝効果を最大化できるよう最適化してもらえるからです。

自社だけではなく他社も広告を配信するため、競合より有利に配信したい場合は他社の入札単価の予想や、単価の変動に対して臨機応変な対応が求められます。

人力での単価調整ももちろん可能ではあるものの、調整業務に対してもリソースは必要です。しかし、自動化していれば広告作成に必要な画像選定など、よりコアな業務にリソースを配分できるため、組織運用の面でもメリットがあります。

課金方式とキャンペーンの組み合わせ

目的とする広告運用に適した課金方式とキャンペーンの組み合わせを考えましょう。Facebookの広告費は課金方式とキャンペーンの目的によって決まります。自社がかなえたい運用目的にそって必要な項目だけに費用をかけることで費用対効果は最大化するでしょう。

例えば、広告運用の目的を自社商品の購入につなげたい場合、キャンペーンの目的を「検討」に設定してしまうと、配信対象のユーザーが最適化されず、対象外のユーザーに対しても広告が配信されてしまい、無駄な費用がかさんでしまいます。

費用対効果の高い組み合わせに関して知識やノウハウが社内に蓄積していない場合、外部への業務委託も手段のひとつです。

広告コンテンツの最適化

広告を配信する上で最も重要なポイントは「誰に向けて広告を発信するか」です。そのため、対象となるユーザーに対して広告コンテンツを最適化することが重要です。対象となり得るユーザーの属性や地域性、潜在ニーズの洗い出しや具現化はコンテンツ作成の重要なプロセスといえます。

そこでFacebookのもつデモグラフィック情報を活用しましょう。年齢や性別、地域、趣味などを具体的に設定することでターゲティングがスムーズにできます。その上でターゲットユーザーに刺さるような広告文を編み出すことが重要です。ターゲットの属性や抱えている課題を想定し、行動喚起につながるようなデザイン、文言を生み出せると良いでしょう。

これらはA/Bテスト機能を活用することで評価できます。最も効果の高いものを選んで配信できれば費用対効果も改善するでしょう。

Facebook(Meta)広告で効果が出ない場合の要因

すでにFacebookで広告を運用している会社の中には、投資している費用の割に宣伝効果が出ていないと頭を抱えている企業も少なくないでしょう。費用対効果が上手く最大化できていない理由はいくつかあり、どれかに該当しているかもしれません。

ここでは広告運用の効果が発揮できていない原因とその対策について紹介します。

広告コンテンツが商材に適していない

アピールする商材に対して、配信しているコンテンツの雰囲気や内容が適していない場合やターゲットとなる購買層の設定が不十分な場合、広告を出しても費用対効果は期待できません。

解決策としては、アピールするターゲット層の属性を深堀したりターゲット層に適した文言や画像を選定したりしましょう。コンテンツの洗練が成功への近道です。

Cookieの影響が見られる

CookieはWebサイトの閲覧をトラッキングする機能であり、広告運用においてはターゲティングに重要なツールでした。しかし、近年Cookieは規制される方向に傾いており、その結果ターゲティングの質が低下、正確なデータ計測ができない状況が増えています。

そのため、広告運用の効果測定にABテストを導入するなど、Cookie以外でターゲティングできる方法を検討しましょう。

コンバージョン設定が不適切

運用の指標として設定したコンバージョンが適しておらず、効果が見られないことも多々あります。その場合、改めてコンバージョンの精査が重要です。

運用目的にそったゴールとゴールに至るまでのプロセスを整理し、明確化することで運用結果の評価が最適化され、費用対効果の改善につながります。

ターゲティングを限定しすぎている

ターゲットを絞り込みすぎると潜在リーチが狭くなり、想定していた見込み客層に適切な配信ができません。一方、ターゲティングに関しては、自社内に適切な設定方法に関する知識が求められるため社内解決が難しいこともあるでしょう。

その場合は、自社の工数を削減でき、Facebook(Meta)広告運用の効果がより期待できる外部業者に委託する方法も検討しましょう。

Facebook(Meta)広告の運用を代理店に依頼する際の費用相場

ここからはFacebookでの広告運用を代理店に依頼する場合の費用相場と依頼するメリットについて紹介します。

代理店の相場は月額料金として設定されているケース、広告費の20%程度、などととらえておきましょう。一方で、成果を出すためにはAI技術にも導入されている機械学習を活用することが近年のトピックとして挙げられています。機械学習を導入した場合、ある程度の費用をかける必要はあるものの、高い改善効果が期待できます。

具体的な費用を見ていきましょう。Facebookにおける機械学習の推奨CV数が50件/週のため、例えば業界相場感が1万円だとすると1ヶ月にかかる費用は下記のとおりです。

50件(CV)✕4週(1ヶ月)✕1万円(CPA)=200万円

つまり、成果を出すには200万円程度を見込むと良いことが分かります。ただし、こちらは広告の運用費だけでなく初期費用や手数料、レポート費用なども含まれます。トータルでサポートしてもらい200万円程度と考えましょう。

※なお、この金額はあくまで目安で広告を打ち出す業界や競合性など様々な条件で異なります。

広告代理店を利用するメリット

広告代理店を利用するメリットは自社の抱える課題によって異なります。例えば、以下のケースに該当する場合は、代理店が持つ豊富な経験やノウハウが活かせるでしょう。

・自社に広告運用の経験がおらず媒体の知識が不足する場合    

・自社の商材やターゲットに適した広告運用を行いたい場合    

・運用だけでなく分析や改善も実施してより広告の効果を高めたい場合

・広告運用にかかわるLPやクリエイティブ制作を依頼したい場合 

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まとめ:Facebook(Meta)広告の費用は予算の逆算が大切

この記事ではFacebookでの広告を運用する上での費用の相場や具体的な課金項目などについて紹介しました。運用目的によって選択肢は多岐に分かれており、予算の最適化が図れるパッケージも用意されていることが分かりました。

そのため、運用開始前の情報収集や予算から逆算したプランの選定が重要です。この記事で紹介した内容を元に予算組みを検討していきましょう。それでも難しい場合は代理店への相談もおすすめです。

なお、Lifunextではfacebookの運用実績が多数あることから、適切なサポートを行えます。Facebook(Meta)広告で効果を出したい場合はぜひご相談ください。

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Lifunextは、Meta Business Partners認定パートナー です。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。

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