Instagram広告は効果がない？効果が出ない原因と解決方法を紹介

Instagram広告は効果がない？

「Instagram広告は効果がない」というのは間違いです。Instagramは世界で数十億人がアクティブに利用するSNSであり、国内においても毎月3,000万以上のユーザーが使用しています。

Instagram広告はビジュアル重視の特性を持ち、画像や動画、BGMなどを用いて感覚的に訴求することができます。ユーザーの興味関心や行動履歴に基づいてターゲティングを行うことができるため、より適切な層にアプローチすることも可能です。

さらに、Instagramの広告は多様なフォーマットが用意されており、カルーセル広告やストーリーズ広告など目的に応じて適切な広告形式を選択できます。このような点から、方法を間違えなければ高い効果を期待できるでしょう。

Instagram広告の効果が出ない原因

Instagram広告で効果が出ない場合、原因を特定することが大切です。主な原因は次の4つです。

• 広告予算が少ない
• ターゲット設定をしていない
• クリエイティブのクオリティが低い
• タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性がない

広告予算が少ない

広告予算が少ないと、効果的にアプローチできない可能性が高まります。表示回数が少なくなり、ユーザーに届く数が制限され、広告のリーチ範囲が狭くなるためです。

また、Instagramの広告はオークション形式です。広告の予算が少なすぎると他社に負けてしまい、広告の露出やクリック率が低下する可能性があるでしょう。

Instagram広告は100円から出稿することができますが、ある程度の予算がなければ広告費が無駄になってしまいます。最低でも月3万円〜10万円程度の広告予算を確保しておきましょう。

ターゲット設定をしていない

ターゲット設定は「広告を誰に向けて表示するか」を決定する重要なプロセスです。ターゲット層を明確に定義し、性別、年齢、地理的位置、興味関心、行動履歴などの要素を活用して、広告を見る可能性が高い人々に訴求する必要があるでしょう。

ターゲット設定が適切でない場合、広告が関心のないユーザーに表示されたり、ターゲット層と異なる人々に見られたりすることがあります。例えば、女性向けの商品を男性ユーザーが閲覧してもコンバージョンにはつながりません。結果として、クリック率やコンバージョン率が低下し、広告費が無駄になる可能性もあるでしょう。

過去のデータやアナリティクスを活用し、広告を見る可能性の高いユーザー層を特定することが重要です。

クリエイティブのクオリティが低い

どれだけ商品が優れていても、クリエイティブのクオリティが低いと十分な効果は期待できません。コンバージョンにつながるかどうかは、クリエイティブの質に左右されるためです。クオリティが低すぎると、コンバージョンにつながらないどころか、ブランドのイメージや信頼性に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。

品質を確かめるためには、品質ランキングを確かめることがおすすめです。Instagram広告には、次のような品質ランキングがあります。

• 平均以上
• 平均
• 平均以下(下位35%)
• 平均以下(下位20%)
• 平均以下(下位10%)

クリエイティブの画像やテキストを見直して、品質ランキングが平均以上になるよう工夫しましょう。

タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性がない

タイトルやクリエイティブ、LP（ランディングページ）に一貫性がない場合、ユーザーの混乱や興味の喪失を引き起こす可能性があります。例えば、広告のタイトルが「東京都港区の皆さんへ」で、クリエイティブが「足立区に新規オープンしたプライベートジム」だった場合、ユーザーは「誰が対象なのだろう？」と疑問を感じてしまいます。

また、LPの内容もタイトルとクリエイティブに一致していなければなりません。タイトルとクリエイティブが「足立区に新規オープンしたプライベートジム」だったとしても、LPの内容が「トレーニングの重要性」を説明するようなものだった場合、ユーザーは混乱してしまいます。

広告のタイトルやメッセージがクリエイティブと連動し、LPも同じコンセプトやデザインを反映することが重要です。

Instagram広告の効果を高める方法

Instagram広告はちょっとした工夫で効果を高めることができます。主な方法は次の3つです。

• ターゲット設定を明確にする
• クリエイティブのクオリティを高める
• タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性を持たせる

ターゲット設定を明確にする

Instagram広告はターゲット設定を明確にすることが重要です。ターゲット層を明確にすることで、見込み客になりうるユーザーに届く確率が高まります。同時に、見込みのないユーザーへの広告表示を避けられるため、広告費の削減も期待できるでしょう。

広告の設定画面で「年齢」「性別」などをターゲティングできますが、その前にターゲットとなるペルソナを明確にすることが大切です。商品やサービスを手に取るユーザーがどのような人物なのか、細かいところまで想定しましょう。

クリエイティブのクオリティを高める

クリエイティブのクオリティを高めることも大切です。クリエイティブとは、広告のデザイン、コンテンツ、ビジュアル全般を指します。クリエイティブが魅力的で興味を引く場合、広告を見られる回数や時間が高くなる可能性があります。

特に大切なのがファーストインプレッションです。Instagram広告は投稿と投稿の間に表示されるため、一瞬でユーザーの心を掴まなければ閲覧してもらうことができません。画像の場合は目を引くデザイン、動画の場合は最初の5秒程度が重要です。

高品質な画像や動画、ユーザーに興味を持ってもらえる仕掛けや要素を組み込むことで、クリエイティブのクオリティを高め、効果的な広告キャンペーンを実現できるでしょう。

タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性を持たせる

タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性を持たせることで、ユーザーが広告の意図を理解しやすくなります。一貫性がないと混乱を招くとともに、ユーザーから共感を得たり、ユーザーの疑問を解決したりすることはできません。

ユーザーは、基本的に「広告のタイトルや文章、クリエイティブ→LP→LPの文章やコンテンツ」といった導線でコンバージョンに至ります。つまり、タイトル、クリエイティブ、LPはそれぞれ別個のものでなく、連続することで高い効果が期待できるものです。

一貫性を持たせるためには、広告の制作段階からターゲット層のニーズに合わせたコンテンツを作成し、LPとの整合性を確認することが重要です。

他のSNS広告と比べたInstagram広告の効果

SNS広告で大切なのは「自社のターゲットとなるユーザーが多いかどうか」です。SNSによってユーザーの属性は異なるため、それぞれの違いを理解して、最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。

以下で主なSNSのユーザー層について紹介します。

SNS	国内の月間利用者数	主な年齢層	特徴
Instagram	3,300万人	20代〜40代	ファッションやグルメなど視覚的な要素が重視される
LINE	9,000万人	20代〜40代	国内で最も多く使われている
YouTube	7,000万人	20代〜40代	動画で訴求できる
X(旧:Twitter）	4,500万人	30代〜40代	拡散力が高い
Facebook	2,600万人	40代〜50代	主に男性の決裁権者が多い
TikTok	1,700万人	10代〜30代	10代の若い世代が多い

※2023年7月時点

例えば、BtoBやビジネス向きの商品・サービスを展開している場合、Facebook広告がおすすめです。また、動画によるマーケティングが得意な場合はYouTubeやTikTokを利用しましょう。

Instagramが優れているのは、他のSNSに比べて視覚的な要素が強いという点です。一般的な投稿と同じような形で写真や画像、動画を掲載できるため、ユーザーの抵抗感を減らすことができるでしょう。

したがって、Instagram広告はBtoCに向いており、特にファッションやグルメなど見た目でインパクトを与えられる商品・サービスの広告におすすめです。

Instagram広告の効果を高めよう！

Instagram広告の効果を高めるには、ターゲティングが大切です。まずは自社の商品やサービスがどのようなユーザーに手に取ってもらいやすいかを考えましょう。

次に、クリエイティブの質をできる限り高めることも大切です。また、タイトルやLPと一貫性を持たせるようにするのも忘れてはいけません。本記事で紹介した点を実践して、Instagram広告の効果を高めましょう。

ポイントまとめ

Instagram広告は効果ないですか？

「Instagram広告は効果がない」というのは間違いです。カルーセル広告やストーリーズ広告など多様なフォーマットが用意されており、目的に応じて適切な広告形式を選択できます。

Instagram広告の効果が出ない原因とは？

効果が出ない主な原因は次の4つです。

• 広告予算が少ない
• ターゲット設定をしていない
• クリエイティブのクオリティが低い
• タイトル、クリエイティブ、LPに一貫性がない