2023年版 SNS広告とは? それぞれの特長を解説

この記事では、SNSでの広告運用の種類やt特長について簡単に解説していきます。

「そもそもSNSとは?」という人や、「どの媒体で広告を出そうか迷っている」という方には是非お読みいただければと思います。

目次

SNS広告とは

SNSとは自分の身の回りの出来事を投稿したり、近況を報告できるような場所です。今日はそのSNSの中でもメインとなる5つのSNSを紹介します。

そのSNSに広告料を支払い、バナーや動画などで広告を出すことを、この記事では「SNS広告」と総称します。

SNS広告は、テレビCMや新聞広告などよりも手軽に始めることができ、中には広告配信用のアプリが公式から無償で提供されているものもあり、比較的簡単に広告を出すことができます。

SNS広告の種類

この記事では Facebook, Instagram, LINE, X(旧:Twitter), TikTokの5つのSNSについて解説しています。

SNS広告では「静止画(バナー)」や「動画」、「カルーセル」など様々な出稿パターンがあります。同じSNSでも出稿のパターンが複数用意されています。「どのSNSで、どのような広告を配信するか」を熟考する必要があります。

また、「オーガニック運用(投稿)」と「広告」は厳密には違うことに注意しましょう。

企業が運用するアカウントで自社の投稿ををする場合(オーガニック運用)、外部の運用代行会社に依頼しなければ、かかるコストは人件費のみです。SNSに料金を払う必要はありません。

このような使い方は「SNSを通じた宣伝活動」であり、プラットフォームに広告費を支払って認知度を高める「SNS広告」とは少し異なることを理解しておきましょう。

SNS広告の特長

SNS広告の特長は、広告を届けるべき顧客をターゲティングして、適切に届けられることです。

総務省の調査(令和2年版)によると、すべての年代の人が平日に1日平均126分、休日に1日平均131分の時間をネット利用に費やしています。

ちなみに中高年のネット利用も少なくありません。50代はおよそ115分、60代はおよそ70分、ネットに繋いでいます。

ネット利用の中でも大きな割合を占めるのがSNSです。

幅広いユーザー層の中から、適切にターゲティングして広告を配信できるのがSNS広告の特長です。

SNS広告のメリット

ここからはSNS広告のメリットについて踏み込んでみます。「ターゲティングの精度の高さ」「潜在層へ届けられる強み」「バズる可能性」の3つをそれぞれ順番に解説していきます。

ターゲティングの精度が高い

ターゲティングの精度が高さがSNS広告の強みです。

年代、性別、居住地域から、ユーザーの趣味嗜好を具体的に絞り込んで広告を配信することができます。

また、SNS広告は継続して出稿することで、AIが学習してターゲティングの精度が向上することがあります。

多くの潜在層に対してアプローチできる

顕在層のみならず潜在層にも届けることができます。

たとえば “チョコが好き” という旨を常日頃から投稿しているユーザーを製菓メーカーの顕在層とします。

対して、潜在層はどのようなユーザーを差すのでしょうか。「チョコの情報をチェックしているが、自分からチョコに関する話題を書かないユーザー」です。

彼らのような潜在層を人の目で見つけることは非常に困難ですが、SNS広告であれば、こうした隠れた優良顧客に広告を届けることができます。

バズる可能性がある

ネット上で話題になる、いわゆる「バズ」を起こすことが出来れば乗算的に多くの認知を獲得することができます。

上手くいけば、低コストで大きな効果を得られます。

たとえばAというユーザーに広告を配信した結果、Aさんがその広告を拡散し、BさんやCさん、Dさんにまで広告が届いた場合を考えましょう。この場合、Aさんへ届けるための広告料を支払う必要がありますが、BさんやCさんに届ける広告コストはかかりません。

SNS広告のデメリット

SNS広告はメリットも多い分、逆にデメリットとなる部分もあります。リスクを把握し、注意した上で広告配信をしましょう。

炎上リスクがある

SNSで配慮しなければいけないことは炎上リスクです。マナーを守り、ジェンダーや人種にフラットな広告コンテンツを心がけるようにしましょう。バズを狙って尖った企画を実施する場合は特に要注意です。

部内外の垣根を取り払い、多くのスタッフの目を通して多角的にチェックすれば炎上リスクは軽減するでしょう。

もし炎上してしまった場合、慌てて広告を消さないようにしましょう。「消えた」ということでさらに話題になった事例が多数あります。誠実にお詫び、訂正の文言を用意するなどの対応が求められます。

Facebook広告

この項では「いいね」ボタンの先駆けともなったSNSの代表格、Facebook での広告について解説します。

Facebook広告の特長

Facebook広告の特長は、ターゲティングの精度が高いことです。ユーザーは基本実名で登録していることもあり、SNSの中でも登録情報の信頼性が高く、精度の高い広告配信が可能です。

配信面は、Facebookのタイムラインを中心にメッセンジャー面やストーリーズなどがあります。

Facebookのユーザー傾向

日本国内に2600万人ほどのユーザーが存在しています。(2023年時点)

男女比はほぼ同じで、10代から60代以上の中で、30代・40代に使用が最も多く、1400万人が日々Facebookで投稿・閲覧をしています。

最近では投稿やアクションをする層と見るだけの層に分かれている傾向があり、その中でもビジネス利用のユーザーが多く集まるSNSになっています。

Instagram広告

「インスタ」の略称で親しまれている Instagram は便宜上「写真投稿SNS」などと表現されることが多いですが、動画配信はもちろん、メッセンジャーツールとしても使用されます。

その場で服やコスメを買うことができたり、地図情報と紐づけした利用ができるなど、お洒落な生活をしたいユーザーに寄り添うSNSです。

Instagram広告の特長

Instagram広告は運営会社がFacebookのため、広告配信のシステムはFacebookと同様です。そのため、前述したターゲティング精度が高いことはもちろんですが、配信面はタイムラインの投稿に出現する「モバイルフィード」、縦型で没入感のある「ストーリーズ」、ユーザーが何かを検索するときに露出する「発見タブ」、リール内に配信される縦型の動画広告「リール広告」など、様々な配信面があります。

特にクリエイティブで効果が左右されるため、PDCAをしっかり回して効果的なクリエイティブを発掘する必要があります。

Instagramのユーザー傾向

日本国内では4,900万人のユーザーに Instagram が利用されています。(2023年時点)男女の内訳は男性が43%、女性が57%と女性がやや多いです。

中でも特に人気があるのが「ストーリーズ」の投稿です。これは24時間で消える前提のコンテンツで、気軽に日常の出来事を知らせることができます。

他にもショッピング機能やリール機能、ハイライト機能など実装されており、情報収集だけでなく、商品を購入する媒体としても成長しています。

LINE広告

日本国内のほとんどの人が使うメッセンジャーツールのLINEも、ほかのSNS同様に広告を配信することができます。他にもLINE公式アカウント等、企業の規模を問わず利用されるプラットフォームです。

LINE広告の特長

LINE広告の特長は、国内のほとんどのユーザーが利用しているため、幅広いユーザーに広告を届けられるところです。配信面はタイムラインやLINEニュース面を中心に、スマートチャンネルというトーク画面の最上部に表示される部分や、LINEブログなどLINEサービス面や提携アプリなどがあります。

認知から獲得、アプリインストールまで様々な目的で利用される広告メニューです。

LINEのユーザー傾向

国内の月間利用者数  9,400万人を誇るLINEの特長は、なんといってもそのシェアの大きさです。(2023年時点)

令和元年度の総務省の調査によれば、すべての年代の男女の約87%が使用しています。ちなみにX(旧:Twitter)、Instagram の使用率は30%~40%です。

10代から80代まで、すべての年齢層で最も利用率の高いSNSです。

X(旧:Twitter)広告

X(旧:Twitter)広告は、ユーザーの普段の興味関心を察知して広告を配信することができます。

X(旧:Twitter)広告の特長

X(旧:Twitter)広告の特長のひとつは、バズる可能性があり、低コストで多くのユーザーに届けられる可能性があることです。

ユーザーのタイムラインに表示される「プロモツイート」は、拡散されれば多くの人に広告を届けられます。広告となるツイートがユーザーにリツイートされた場合でも、そのリツイートによって拡散されたインプレッションには広告料がかかりません。

また、ユーザーが普段ツイートしたり、検索したりしているキーワードや、フォローしているアカウントへのターゲティングは X(旧:Twitter) 広告の特長と言えます。

X(旧:Twitter)のユーザー傾向

日本国内で5895万人以上が使用しています。3人に1人はX(旧:Twitter)を利用している計算になります。(2023年時点)

10代、20代のおよそ7割が使用しており、30代はほぼ半数、40代は3人に1人がX(旧:Twitter) を利用しています。

今起きていることをリアルタイムで知れるSNSとして、トレンドやニュースに敏感なユーザーが多く集まるSNSです。

Tiktok広告

TikTok(ティックトック)は中国の企業 ByteDance 社が開発・運営する短い動画を投稿するSNSです。

「15秒動画」のSNSとして爆発的に火が着いたTikTokですが、2021年の7月には、最長で3分の動画が投稿できるようになりました。YouTubeともしのぎを削る人気の動画投稿サイトです。

TikTok広告の特長

TikTok広告の特長は、通常の投稿と同じように配信されるため広告っぽくないところです。

Tiktokっぽい広告も多いため、広告色が強くなく比較的ユーザーに受け入れられやすいと考えられます。

また、TikTok広告の種類は3種類あります。アプリ起動時にバナーなどを表示する「起動画面広告」、ハッシュタグと連動してユーザーに投稿を促す「ハッシュタグチャレンジ広告」、“おすすめの投稿” ページ内に表示される「インフィード広告」の3つから選んで出稿することができます。

TikTokのユーザー傾向

Tiktokは国内1,000万人に利用される勢いのあるプラットフォームです。(2023年時点)ユーザー層としては特に若者に人気と言い切って良いでしょう。10代の約48%、20代の約20%がTikTokを使用しています。

YouTube広告

世代・趣味趣向を問わずあらゆる層から利用されているYoutube。動画プラットフォームであるYoutubeの広告は、動画形式がメインとなります。

動画視聴の前や途中に流れてくるインストリーム広告はその代表例です。インストリーム広告の中にもいくつか種類があり、広告を途中でスキップできる「スキップバル広告」や広告を最後まで視聴しないと動画に辿り着けない「ノンスキップバル広告」などがあります。

他にも画面右側の関連動画や検索結果一覧に表示されるインフィード広告や、6秒間のバンパー広告といったものもあります。また動画広告だけでなく、画像だけのリスティング広告やバナー広告の出稿も可能です。

YouTube広告の特長

Youtube広告の最大の特徴は、ターゲティング精度の高さです。

年齢・性別・地域だけでなく、動画の視聴履歴データを活かして興味関心に合わせた動画広告を提示します。他にも結婚などのライフイベントに合わせて最適な広告を届けることも可能です。

また動画広告内でにはCTAボタンを設置することもできるので、広告からすぐに自社ページへ繋げることもできます。

YouTubeの特長のユーザーの傾向

YouTubeの月間アクティブユーザーは、約7,000万人 (2022年10月)です。利用率は次の通りです。

  • 男性:90.4%
  • 女性:86.6%

このように、ほぼすべての方がYouTubeを日常的に利用しているといえるでしょう。

ユーザー層は10代から40代まで幅広く、年代によって傾向が異なります。例えば、株式会社ヴァリューズの調査によると、20代・30代は視聴時間が長い傾向にあると分かっています。

出典:PR TIMES|【調査リリース】YouTube利用動向調査 利用率9割、男性は学び系・女性は熱量高く多様な動画を視聴 20代~30代の約3割が休日に3時間以上利用

こういった特性から、YouTubeはもはや動画共有サイトの枠を超え、テレビのような日常的に利用されるプラットフォームであるといえるでしょう。

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まとめ

様々なSNSの広告について概略をお伝えしてきました。

ここでは、簡易的な解説となりますので、各SNSさらに細かい特長はあります。

その特長を知った上で、広告を配信したい目的と照らし合わせてどのSNSを活用するかを選定する必要があります。

とはいえ、SNSのプラットフォームとしての特長だけではなく、広告配信の違いもあるため、不安な方は経験者や代理店に相談することをおすすめします。

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ポイントまとめ

SNS広告のメリットとは?

SNS広告のメリットは主に3つあります。

  • ターゲティングの精度の高さ
  • 潜在層へ届けられる強み
  • バズる可能性
SNS広告のデメリットとは?

SNS広告のデメリットは炎上のリスクです。バズを狙って尖った企画を実施する場合は特に要注意です。炎上してしまうと、企業の存続そのものが危ぶまれる恐れがあるでしょう。

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