X(旧:Twitter)広告の費用の目安は?課金方式や運用のポイントを解説
X(旧:Twitter)は国内利用者が4500万人を超えるなど現在でも利用者の多いSNSの1つです。(2018年10月時点)
他のSNSに比べて、即効性や拡散性に優れており、情報収集などにも多く利用されています。
この記事ではX(旧:Twitter)広告のメリットや課金方式、費用の目安などを紹介していきますので、導入を検討されている方はぜひご一読ください。
X(旧:Twitter)広告とは
X(旧:Twitter)広告とは、X(旧:Twitter)のタイムラインや検索結果に掲載できる広告サービスです。
X(旧:Twitter)では、プロモツイート、プロモアカウント(フォロワー獲得広告)、トレンドテイクオーバーなど、さまざまな種類の広告メニューがあります。こちらの広告は「プロモーション」アイコンによって他のツイートとはっきり区別されます。
X(旧:Twitter)広告の特長
SNS広告には、それぞれのSNSで違った特長があります。
ここでは、X(旧:Twitter)広告の主な特長について解説していきます。
拡散を狙うことができる
X(旧:Twitter)広告の「プロモツイート」や「プロモアカウント」は広告表示をするだけでなく、通常の投稿と同様にユーザーは「リツイート」や「いいね」をすることができます。これにより、2次拡散が起こりやすいというメリットがあります。拡散された広告ツイートには広告費用が発生しないので、広告費以上の効果が期待できるというメリットがあります。
若年層へのアピールができる
日本では、10代・20代のおよそ7割がX(旧:Twitter)アカウントを所持していると言われています。そのため、若年層へアプローチしたい場合はX(旧:Twitter)広告を活用することで効果が期待できます。
X(旧:Twitter)広告の種類
X(旧:Twitter)広告には表示される場所やタイミングの違いでいくつかの種類が存在します。
それぞれの特長について画像を用いながら紹介します。
プロモツイート
プロモツイートは、タイムライン上に表示することができる広告です。
通常のユーザーが行ったツイートと区別するために「プロモーション」というラベルがつきますが、それ以外は通常のツイートと同様でリツイートや返信・いいねなどの操作ができます。
- タイムライン
- トレンドの検索結果画面
- アカウントのプロフィール下部
などに広告が表示されます。
プロモアカウント
プロモアカウントは、現在フォローしていないアカウントの中でユーザーが興味を持ちそうなアカウントをオススメする広告です。フォロワーを増やすのに効果的です。
タイムラインやアカウントの下部など様々な場所に表示され、プロモツイートと同様に「プロモーション」というタグが付きます。表示方法はツイート形式ではなく、プロフィールページのような広告画面になっています。
トレンドテイクオーバー・トレンドテイクオーバープラス
トレンドテイクオーバーやトレンドテイクオーバープラスは1日1社限定の買い切り型広告です。
「トレンドテイクオーバー」は、「話題を検索」 タブのおすすめセクションや、「いまどうしてる?」モジュールの一番上、または2番目のスロットに表示されます広告です。トレンドを配信する国の0時~翌日の0時までの24時間表示される広告です。X(旧:Twitter)ユーザーは検索ページでトレンドとなっている情報をキャッチアップするケースが多いので、多くのユーザーに広告を届けることができるメニューです。
「トレンドテイクオーバープラス」は、6秒間の動画、GIF画像、静止画に対応しているメニューです。ユーザーが「話題を検索」タブを表示すると、1日の最初の2回はテイクオーバープラス広告が最上部に表示され、3回目以降は通常のトレンドテイクオーバーの位置になります。トレンドテイクオーバーに比べてクリエイティブでより注意を引く広告が可能なため、約3倍もクリック率が低いデータもあるようです。
ちなみにこちらのメニューはX(旧:Twitter)社より認定を受けている一部の代理店の取り扱いとなりますので、お気軽にご相談下さい。
X(旧:Twitter)広告の課金方式
X(旧:Twitter)広告はクリックや一定の数表示された際、フォローの獲得など、目的に応じて様々な課金方式があります。ただし、前述した通りリツイートされた場合は課金されないため、拡散されればより効率的に広告配信ができることが特長です。
その課金金額を決めるために、X(旧:Twitter)広告ではオークション方式が採用されています。
広告主は、オークションに入札し、競り勝つことでターゲットとするユーザーに広告表示を行うことができます。このオークションは単純に金額を多く入札した広告が競り勝つというものではありません。詳しくはこちらをご覧いただければと思いますが、需要の高いオーディエンス(ターゲット)に配信する場合は入札単価が高くなります。
また、X(旧:Twitter)広告の入札方式には、3つのタイプがあります。
どれを選択するかは自由に決めることができますので、目的や予算に合わせて選択しましょう。
自動入札
自動入札では、予算内の最小限の費用で最も効果のある結果が得られるように、入札額をX(旧:Twitter)側が自動で設定してくれます。そのため、新規で広告を出す場合は自動入札がおすすめです。
上限入札単価
上限入札単価では、手動でアクション1回ごとに支払う上限額を広告主が設定する入札方法です。
アクションに対して支払う金額を正確に設定できるため、設定した金額を超えた広告には入札しないようにすることができます。ただし、低く設定しすぎると広告がほとんど配信されないこともあるため、X(旧:Twitter)公式は、広告の金額を正確に予想できる経験豊富な広告主におすすめしています。
目標入札単価
目標入札単価は、ユーザーの1回のアクションに対して支払いたいと思う金額をあらかじめ設定しておき、1日の合計支払額を平均するとその金額になるべく近づくようにX(旧:Twitter)側が自動的に調整する入札方法です。1日の金額の上限を設定しながら、単価の高い広告を落札できる可能性を高めることができます。
X(旧:Twitter)広告:キャンペーンの課金方式
X(旧:Twitter)広告では、広告を配信する目的に合わせて、いくつかのキャンペーンが用意されており、課金方法がそれぞれ異なります。ここでは、それぞれについて紹介します。
ツイートのエンゲージメント
ツイートのエンゲージメントキャンペーンは、広告ツイートで利用者のエンゲージメント(クリック、リツイート、いいね、フォロー、リプライ)を増やす目的で行われます。
通常のツイートをプロモーションすることも、ターゲット層に対して広告用ツイートを作成することもできます。
課金されるタイミングは、広告を見たユーザーがコンテンツに対してエンゲージメントした場合のみになります。
ウェブサイトの誘導数またはコンバージョン
こちらはウェブサイトへの訪問数を増加させたい、ウェブサイト上のコンバージョンを促したい、といった目的の場合に利用されます。
広告、もしくは広告のリンクのクリックに対して課金されます。(コンバージョン目的でもクリックに対しての課金となります)
アプリのインストール数またはアプリのリエンゲージメント数
言葉の通り、アプリのインストールやリエンゲージメント(既にインストールしているが、あまり起動してくれていないユーザーに配信するもの)を目的としたキャンペーンです。(それぞれ別の目的、キャンペーンではありますが、アプリという括りで一緒に説明します。)
アプリストアのインストールページへのリンクをクリックした際、またはインストールした際に課金されます。
動画の再生数
広告で使用する動画の再生数を増やしたい場合に使用します。動画を活用した場合もプロモツイートとしてタイムラインへ流れ自動再生されます。
動画の課金方式は「動画再生あたり」「3秒/100%表示再生あたり」「6秒の動画再生あたり」などの種類があり、それぞれから選ぶことができます。
リーチキャンペーン
広告を多くの人に届けたい(リーチ)場合に使用されます。X(旧:Twitter)広告を使って、ブランドや商品の認知を上げたい場合に使用されます。リーチはインプレッション(表示回数)とはやや異なり、ユーザー単位なので注意しましょう。
(例)同一ユーザーが1日に同じ広告を5回見た場合、リーチ数は1、インプレッション数は5となります。
課金はインプレッション単位で発生します。
フォロワー数
こちらも言葉通り、フォロワーを増やしたい目的で使用されます。通常の投稿(オーガニック投稿)を注力する際に、まずフォローを増やしてそこからコミュニケーションを取って全体的なエンゲージメントを増やしていく戦略の場合に効果的です。
こちらはフォローされたタイミングでの課金となります。
X(旧:Twitter)広告の費用の目安
「プロモツイート」「プロモアカウント」
X(旧:Twitter)広告はメニューによっても異なりますが、一般的に利用される「プロモツイート」や「プロモアカウント」には最低出稿金額はありません。そのため少額から始めることができます。
ただし、あまり少なすぎても効果があまり期待できない場合もあります。予算の考え方としては、最初にどれくらいアクセスやコンバージョンを増やしたいか、動画の再生回数やフォロワーを増やしたいかといった目的を決め、そこから逆算して予算を決めることをおすすめします。
それぞれの相場観は案件によっても異なるため、まず配信してみて、各単価を理解した上で、設計してみてもいいと思います。先に相場観が知りたい場合は、代理店など経験豊富な方に聞いてみるのも一つの手です。
「トレンドテイクオーバー」「トレンドテイクオーバープラス」
こちらは一部の認定代理店経由の申込み限定になりますが、金額が決まっています。
ただし、都度金額に見直しになったり、指定する日によっても金額が変わるので事前に確認することをおすすめします。
費用の目安としては、「トレンドテイクオーバー」は約1200万円~、「トレンドテイクオーバープラス」は約2000万~あたりになるので、プロモツイートなどに比べるとハードルは高いメニューとなります。
X(旧:Twitter)広告の事例
X(旧:Twitter)広告の成功事例として、X(旧:Twitter)社が公開しているものを2つ紹介致します。
メルカリの「モノガタリ」キャンペーンで約9万フォロワーの増加
今は誰もが知るCtoCサービスのメルカリ社が行った「モノガタリ」キャンペーンの事例です。モノを扱うことが多いメルカリで「すべてのモノには物語がある」というコンセプトのもと、ストーリー性をもたせたキャンペーンを、まだ利用していない新規層へのアプローチを目的に実施しました。
10名の著名作家によるオリジナル短編小説を用いて、フォロー&リツイートキャンペーンを実施したところ、約9万人のフォロー増加と高エンゲージメントを獲得することができました。
タウンワークのCPAを160%改善しつつ、新規応募率を上げた方法
求人情報サービスのタウンワーク社が行ったX(旧:Twitter)広告における改善事例です。
新規ユーザーへのアプローチに苦戦していた中、アルバイトの情報を抽象的なものから、具体的かつユニークなものへコンテンツ「激レアバイト」として打ち出しつつ、その内容によってハンドル、キーワードターゲティングを細かく設定した結果、X(旧:Twitter)経由の応募者のうち新規が約70%と、高い新規ユーザーの獲得に成功しました。また、「激レアバイト」のコンテンツは他メディアへも取り上げられ、全体的にPRに成功した事例となっています。
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X(旧:Twitter)広告で成果を出すためのポイント
X(旧:Twitter)広告で成果を出すためにはいくつかのポイントがあります。ここでは主な3つのポイントを紹介します。
品質の高いクリエイティブ
X(旧:Twitter)広告の配信金額は「入札金額」と「クリエイティブの品質スコア」で決定されます。そのため、この品質スコアが高ければその分クリック単価を抑えることができます。すぐに品質の高いクリエイティブを作成することは難しいですが、広告の配信目的やターゲット、何を伝えるべきかをしっかり考えた上で、クリエイティブの品質をできる限り上げることが重要です。
クリエイティブは都度刷新する
X(旧:Twitter)はタイムリー性が重要なSNSです。広告クリエイティブもずっと同じものが配信されているとユーザーからも飽きられ、広告配信ロジック的にも評価が下がってしまいます。そのためできる限り、新しい情報を組み込んだクリエイティブを都度追加していくことをおすすめします。
改善のPDCAを回す
どの広告でも同じですが、X(旧:Twitter)広告でも重要です。いきなり最大の効果を得ることができればもちろん素晴らしいですが、なかなかそうは行きません。出た結果を元に、どこが良かったのか、何が悪かったのかを数値を元に分析することによって、次に活かす。それを繰り返すことで少しずつでもより良い広告へと近づけられます。
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まとめ
この記事ではX(旧:Twitter)広告の費用感や特長などを中心に解説してきました。X(旧:Twitter)広告は拡散性に優れたSNSです。その特長を上手く活かすために、しっかりと理解した上で、広告を検討しましょう。
知識がなくとも誰でも始めることはできますが、効果をしっかり出したい方は、代理店などのプロに相談することをおすすめします。弊社はX(旧:Twitter)の認定代理店ですので、お気軽にご相談いただければと思います。
Lifunextは、X(旧:Twitter)の認定代理店です。大手代理店出身のコンサルタントが多く在籍し、高品質な運用ノウハウを提供することができます。Lifunextの特徴はコンサルタントの評価制度を「顧客の評価」と連動して行っており、真のクライアントファーストなご提案を行える体制を大切にしています。
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