【2024年版】Instagram広告の出し方は?2つの出し方と課金方式も解説

近年、企業のSNSマーケティングが注目を集めており、なかでもInstagramが訴求力の高い媒体として数多くの企業に活用されています。当記事では、SNSマーケティングで広告出稿を検討している方に向けて、Instagram広告の出し方や、4つの配信面について解説します。

動画や画像を使ってユーザーへ訴求できるInstagram広告は、費用対効果の高いSNS媒体といわれます。ストーリーやフィードなど多方面で広告を掲載してアクセスやコンバージョンにつなげられるため、マーケティング施策の一環として取り入れている企業も珍しくありません。

本記事では、Instagram広告の出稿方法や主な配信面・課金形態について解説します。これからSNSマーケティングで自社商品の売り上げを伸ばしたい担当者様は、ぜひ参考にしてください。

目次

Instagram広告は2つの方法で出せる

Instagramに出稿する広告には、2つの方法があります。
1つ目はInstagramから直接広告を出稿する方法、2つめはMetaのアカウントを経由する方法です。こちらでは、Instagramを使った広告と、Metaのアカウントを使った方法の1種であるFacebook広告マネージャを使った広告の出稿手順を解説します。

方法1:Instagramで直接広告を作成

Instagramから直接広告を作成して出稿するには、InstagramアカウントとFacebookのビジネスアカウントを連携させなければなりません。

Facebookのビジネス設定からInstagramアカウントにアクセス

Instagramアカウントを連携するには、ビジネス設定>Instagramアカウントより「追加」をクリック

「Instagramアカウントをリンク」と出てくるので、Instagramのログイン情報を入力すれば完了

こちらでInstagramから広告を出稿できる準備が整いました。後はプロフィールページから広告を出稿し、各種設定を済ませて配信しましょう。

方法2:Facebook広告マネージャで広告を作成

Instagram広告は、Facebook広告マネージャを経由して配信する方法もあります。Facebook広告マネージャとは、Meta社系列の広告を作成・管理するためのプラットフォームです。広告にまつわる詳細な設定が行えるため、よりテクニカルな広告を打ち出すなら、Facebook広告マネージャの利用をおすすめします。

Facebook広告マネージャを利用するには、以下の準備が必要です。

・ビジネスマネージャの作成

・広告アカウントの作成

・Facebookページの作成

・ビジネスマネージャとInstagramアカウントの連携

・ドメイン認証

・各種権限付与

ここからは、上記の広告配信を始めるために必要な準備の手順を解説します。

1.ビジネスマネージャの作成

まずはFacebookのビジネスマネージャを作成します。

Facebookアカウントへアクセスし、 「アカウントを作成」をクリックします。Facebook個人アカウントへのログイン画面が出てくる場合があるので、自分のログイン情報を入力しましょう。

ビジネスの名前・担当者名・仕事用メールアドレスを入力します。

ビジネスの名前はビジネスの公称(会社名・店舗名など)と一致する必要があります。

仕事用メールアドレスについては、Facebook個人アカウントのメールアドレスと異なるものでも 問題はございませんが、Facebook社から連絡が来ることもあるので普段使うメールアドレスを設定しましょう。

上記の入力を完了すると、登録した仕事用メールアドレスにメールが届くので、 認証すればビジネスマネージャの作成は完了です。ビジネスマネージャを作成したら、ビジネス設定>ビジネス情報から基本情報を設定してください。

2.広告アカウントの作成

次に、Facebookの広告アカウントを作成します。

ビジネス設定>広告アカウントより、「新しい広告アカウントを作成」をクリックします。

広告アカウント名を設定してください。

広告アカウントで宣伝するビジネスを選択して完了です。

3.Facebookページの作成

次に、自社の広告用Facebookページを作成します。

ビジネス設定>ページ>「新しいFacebookページを作成」をクリックします。

ビジネスのカテゴリを選択し「会社または団体」を選びます。

Facebookページ名・カテゴリを設定して完了です。

なお、Facebookページ名は後ほどでも変更できますが、基本的にはストア名(サービス名)でよいです。

4.Instagramアカウントとの連携

Facebookページを作成すれば、広告を出稿するInstagramアカウントと連携します。こちらの手順は前章の「方法1:Instagramで直接広告を作成」をご参照ください。

5.ドメイン認証

こちらでは、自社ページと広告ページを連携させるために、ドメイン認証を行います。ドメイン認証の方法は3種類ありますが、専門知識が必要な領域です。難しい場合は自社の担当者もしくは、外部へ相談して方法を選択してください。

●方法1. HTMLコードをサイトに追加する

下記手順の「1.Copy this meta-tag」にて表示されるタグをコピーし、サイト内の<head>タグに追加する方法です。

●方法2. HTMLファイルをルートディレクトリにアップロードする

下記手順の1.にあるHTMLファイルをサイトのルートディレクトリにアップロードする方法です。

●方法3. DNS設定を変更する

DNS設定にテキストコードを追加する方法です。

6.Facebook権限付与手順

広告運用の担当者やメンバーに、各操作の権限を付与します。

Facebookのビジネスマネージャを開き、以下の手順を実行してください。

①権限を付与したい広告アカウントに紐づいているビジネスマネージャが選択されていることを確認します。

②ハンバーガーメニューをクリックします。

③『ビジネス設定』をクリックします。

④『ユーザー』タブ内で『メンバーを追加』をクリックします。

⑤権限を付与したい相手のメールアドレスを入力します。

⑥『次へ』をクリックします。

⑦『広告アカウント』をクリックして選択します。

⑧権限を付与したい広告アカウントを選択して、権限を付与します。

⑨『招待』をクリックします。

⑩『完了』をクリックして終了です。

なお、Facebookページにユーザーを追加したい場合は、ビジネス設定>ページへ進み、該当するページの「ユーザー追加」をクリックします。

追加したいユーザーを選択し、該当するFacebookページへどの権限を付与するかを決め、アクセス許可を設定すれば完了です。

Instagram広告は4つの配信面がある

Instagram広告のマーケティング効果を最大化するには、Instagramで利用できる配信面について、以下4種の特徴を理解しなければなりません。

・ストーリーズ広告

・フィード広告

・リール広告

・発見タブ広告

ここからは、Instagram広告の配信面が持つ特徴と出稿要件について解説します。なお、配信面や出稿要件はアップデートによって変更される場合があります。(以下で解説するのは2024年5月時点の情報である点にご注意ください。)

1.ストーリーズ広告

ストーリーズ広告とは、インスタに搭載されている「ストーリー」にてアプローチを行う方法です。

ストーリーとは24時間で消えるタイプの投稿で、主に新商品の宣伝や軽いつぶやきなど、鮮度の高い、または軽い情報の配信を目的として利用します。広告においては短時間の動画を用いる場合が多く、露出力の高さが主なメリットです。

ストーリー広告のデザイン要件は、以下の通りです。

ファイルタイプ動画:.mp4、.mov
画像:.jpg、.png
最大ファイルサイズ最大4GB(動画)
最大30MB(画像)
動画の長さ最大60分(画像の場合は5秒間表示)
サイズ最小600 x 1,067ピクセル
解像度(推奨)1,080 x 1,920ピクセル
アスペクト比(推奨)9:16
対応コーデック動画: H.264、VP8
音声::AAC、Vorbis

Instagram広告の表示条件は、広告マネージャーのターゲット設定・リーチ・測定機能で設定できます。自社商品のターゲット層を正確に捉えることで、CV率(コンバージョン率)や訴求力の高い広告を打ち出せるでしょう

ストーリー広告はほかの配信面と違いフルスクリーンで表示されるため、インパクトを強くできます。ワンタップでリンク先へ遷移できるため、訴求力と誘導力に優れた広告といえるでしょう。

なお、動画の尺が15秒未満ならフルで再生され、15秒以上なら動画が一時的にストップして「続きを見る」が表示されます。全部で3つまで分割されるため、作成する動画の尺には注意しましょう。

ストーリーズ広告の詳細はこちらで紹介しています。

2.フィード広告

フィード広告とは、Instagramのホーム画面(フィード)で配信する手法です。主にフォロワーやコンテンツと関連性の高いユーザーに対して広告が表示され、マッチ率の高いアプローチを可能とします。

フィード広告のデザイン要件は以下の通りです。

ファイルタイプ動画:.mp4、.mov
画像:GIF
最大ファイルサイズ最大250MB
動画の長さ最大60分
サイズ最小500ピクセル
解像度(推奨)1,080 x 1,080ピクセル
アスペクト比(推奨)4:5
対応コーデック記載なし

注意したいのが、ほかの配信面よりファイルサイズが大幅に制限されるところです。動画の尺は最大60分まで対応できますが、一定水準の画質を保ちながら長時間の動画を作成するのは難しいでしょう。

フィード広告はInstagramを開いた最初に表示されるため、ユーザーの目に止まりやすい点がメリットといえます。一方で、Instagramの仕様上、スクロール中の表示だと広告が通過されやすい点には気をつけなければなりません。

特色のない広告だと他社の広告やフォロワーの投稿に埋もれてしまうため、高いクリエイティブ性が求められます。

3.リール広告

リール広告とは、Instagramにおけるリール動画の間に配信する配信面です。ほかの広告と違い動画の尺が60秒以内と決まっており、GIF画像やエフェクトの使用が禁止されるなど、より詳細な出稿規定が課せられます。

リール広告の要件は以下の通りです。

ファイルタイプ.mp4、.mov
最大ファイルサイズ最大4GB
動画の長さ60秒以内
サイズ記載なし
解像度(推奨)500 x 888ピクセル以上
アスペクト比(推奨)9:16
対応コーデックH.264

リール広告の表示はストーリー広告と同じフルスクリーンなため、インパクトのある広告を打ち出せます。一方で動画時間は最大60秒とほかの配信面より大幅に短いため、伝えたい内容を尺のなかに凝縮させなければなりません。

リール広告の強みは、フォロワーやコンテンツと関連性の高いユーザーだけでなく、新規登録でつながりの薄いユーザーにもリーチできる点です。より多くのユーザーに見てもらえるため、配信後のターゲット層の絞り込みにも貢献できるでしょう。

リール広告の詳細はこちらで紹介しています。


4.発見タブ広告

発見タブ広告とは、Instagramの投稿に紐付けるタグを起点にして、該当するタグでの検索やコンテンツと関連性の高いユーザーに広告を表示する配信面です。表示箇所としては、アプリケーション画面の左から2番目の検索アイコンが該当します。

発見タブ広告の要件は以下の通りです。

ファイルタイプ.mp4、.mov
最大ファイルサイズ最大4GB
動画の長さ最大60分
サイズ最小500ピクセル
解像度(推奨)1,080 x 1,080ピクセル以上
アスペクト比(推奨)4:5
対応コーデックH.264

発見タブ広告の特徴は、コンテンツと関連性の高いユーザーをアルゴリズムによって自動的に絞り込んで表示している点です。トラフィック情報に基づいてユーザーが興味を示しそうな場合にのみ表示しているため、高いリーチとクリック率が期待できます。

トラフィックとして参照している情報の例として、以下が挙げられます。

・閲覧やいいね、コメントをした投稿の履歴

・投稿に対する滞在時間

・クリックしたハッシュタグ

参照される情報はハッシュタグだけでなく、普段の閲覧情報も含まれます。トラフィックの精度は高いといえるでしょう。広告はほかの投稿と同じようにパネル形式で表示されるため、目を引くようなデザインが求められます。ほかの投稿に埋もれやすい点には気をつけなければなりません。

また、発見タブ広告はストーリー広告やリード広告と違い、サムネイルをタップしてもらわなければ広告が表示されません。サムネイルにも「広告」と表示されるため、1枚目の写真や動画のサムネイルが勝負を決めるといっても過言ではありません。

Instagram 広告は4つの課金方法がある

Instagram広告はキャンペーンと出稿形式によって、4種の課金形態があります。それぞれの特徴は、以下の通りです。

課金形態算出方式費用相場
CPM(インプレッション課金)広告が1,000回表示されるごとに課金される500円〜3,000円程度(1,000回表示ごと)
CPC(クリック課金)広告をクリック・タップした回数×単価で課金される40円〜100円程度(1クリックごと)
CPI(アプリインストール課金)広告からアプリがインストールされるたびに課金される100円〜250円程度(1インストールごと)
CPV(動画視聴課金)動画を1回視聴するたびに課金される
動画を15秒以上視聴すると1回広告を見たとカウントされる
4円〜10円(1再生ごと)

なお、使用できる課金形態は自由に選べるわけではなく、広告マネージャーの「キャンペーン」で設定したキャンペーン目的によって選択肢は異なります。こちらは設定変更もできるため、商材や広告の配信面、課金形態を考慮して選び直すとよいでしょう。

CPCについてはこちらで紹介しています。

Instagram広告で注意したいポイント

ここからは、Instagram広告で競合の広告や投稿に埋もれないために気をつけておきたいポイントを解説します。

Instagram広告は多くのユーザーへ効果的にアプローチできるマーケティング手法ですが、競合他社も同様に出稿している可能性も当然あります。効率的にリーチを獲得するには、差別化が必要です。広告競争で勝ち残るためにも、以下の点を意識しましょう。

1.冒頭フレーズはインパクトを重視

動画や画像の冒頭は、ユーザーを惹き付けられるようなインパクトが必要です。具体的には最初の1秒が勝負といえます。ストーリーやリールのような流し見できる投稿は、ユーザーが視聴を一瞬で判断してしまうものです。

動画広告は最大60分の長時間配信も可能ですが、基本的にInstagramにおいて長尺動画は避けられるか途中離脱される傾向にあります。また動画が15秒を超えると「続きを見る」をタップしなければ動画が再開されないため、このタイミングで離脱されるかもしれません。

効果的に広告を打ち出すなら、動画の冒頭1秒に、一番伝えたい内容を凝縮させるとよいでしょう。

2.オーディエンス設定に注目

オーディエンス設定とは、広告を表示させるユーザーの属性や傾向を絞り込むターゲティングのことです。
オーディエンス設定は「コアオーディエンス・カスタムオーディエンス・類似オーディエンス」の3種類が用意されており、それぞれ異なるアプローチ方法をとります。各オーディエンスの特徴は、以下の通りです。

コアオーディエンス・ユーザーの位置情報や年齢など基本情報に基づいて絞り込みを行う
・インタレストターゲティングとユーザー属性ターゲティングの2種類を設定する
カスタムオーディエンス・自社データとFacebookデータを連携して絞り込みを行う
・カスタマーリストの情報やプロフィールにアクセスしたユーザーなどアクション単位のターゲティングが可能
類似オーディエンス・カスタムオーディエンスの設定内容と似たアクションを取るユーザーへリーチする
・1%〜10%の割合で類似率を設定し、関連性の強度を自由に変更できる

商材の価格や広告予算によって設定内容が異なるため、事前のペルソナや配信面の設計を軸にしてオーディエンス設定を行うとよいでしょう。

3.CTAはわかりやすさを意識

 CTAとは、広告から購入ページやインストール画面に遷移するためのボタンです。Instagram広告は配信面によってアスペクト比や表示形式が異なるため、全体で統一されたCTAを設置するのではなく、配信面ごとで効果的なCTAを設置する必要があります。

Instagramはテキストやアイコンを表示させるセーフティーゾーンが上下広めに設定されています。動画のアスペクト比はもちろん、CTAの設置においてもセーフティーゾーンも考慮しなければなりません。テキスト内だけでなく動画のタップで遷移するようにも設定できるため、わかりやすいデザインでユーザーを誘導しましょう。

4.A/Bテストを実施

A/Bテストとは、広告の設定要素に変化をつけてパフォーマンスを検証する分析手法です。Instagram広告においては動画の配色やキャッチコピーなどデザイン面のどこがトリガーを引き起こしているのかを検証します。

画像の差し替えやハッシュタグの変更など既存の広告フォーマットと異なる形式を実験的に運用し、旧式の広告とパフォーマンスを比較しましょう。


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Instagram広告は配信面と課金形態をチェックしよう

Instagram広告は出稿する配信面や課金形態によって、異なるパフォーマンスを発揮する媒体です。
広告によるSNSマーケティングを実施する際は、事前のペルソナ設定や自社データの充実度が、成否をわけるといってもよいでしょう。また、動画や画像で訴求する以上、差別化につながるクリエイティブは欠かせません。成果がでるまでに中長期の期間が必要なため、PDCAを回しながらトライ&エラーを繰り返しましょう。

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